2009年1月28日水曜日

L2キャッシュ量の違いと性能差

なんかモデルナンバーがたくさんあるIntelのCPUを比較してみて
それぞれいかほどの効果なのかを解きほぐしてみる。

■ゲーム編

【参考】
1万円台の45nm世代デュアルコアCPU,
「Core 2 Duo E7300」&「Pentium Dual-Core E5200」レビュー掲載
http://www.4gamer.net/games/030/G003078/20080907002/

グラフ8より引用
ロストプラネット:Cave
E7200 54.2fps(2.53GHz, L2=3MB)
E5200 32.1fps(2.50GHz, L2=2MB)

ほぼ同クロックながら、E5200のL2キャッシュ量は2/3となっている。
スコアも単純に割り算したら約4割の性能差。
この場合、ゲーム実行時の性能差は2MBと3MBでほぼそのまんま。

じゃあ次。

同グラフより。
E8600 74.3fps(3.33GHz, L2=6MB)
E7300 70.2fps(@3.4GHz, L2=3MB)

今度はほぼ同クロックでL2キャッシュ2倍。
しかし処理性能に差がほとんどない。
何かがボトルネックになっていて頭打ちになっているわけでもなく、
E7300のオーバークロックスコア(3.9GHz)がさらに高い値を
叩き出している。

これすなはち、ロストプラネットにおいては処理データをプールしておく
場として3MBあれば充分事足りるというわけで6MBもいらない、という
話になる。


■動画エンコード編

そろそろGPUエンコの時代かなと思いきやどっこいそうでもなくって
いかんせんaviutlがすんごく使い勝手がよかったりする今日この頃。
CPUにゃもうちょっとがんばってもらおうというわけでこっちも比較。

【参考】
Intel新CPU、Q8200とE5200をオーバークロック
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080901/1007619/

グラフ5より引用
TMPGEnc 4.0 XPressによる動画エンコード
E7200 603秒(2.53GHz, L2=3MB)
E5200 619秒(2.50GHz, L2=2MB)
E2200 715秒(2.20GHz, L2=1MB)
E1200 986秒(1.60GHz, L2=512KB)

E7200とE5200の間に差はほとんどない。
でもってのこりのものも一挙に比較してみる。

E2200は2.2GHzなので、単純に2.5GHzに帳尻合わせをするべく
タイムに2.2/2.5倍掛けしてみると約629秒。
E1200は1.6GHzなので、単純に2.5GHzに帳尻合わせをするべく
タイムに1.6/2.5倍掛けしてみると約631秒。

料理したこの数字を並べてみる。

単純計算して出した値
E7200 603秒(2.53GHz, L2=3MB)
E5200 619秒(2.50GHz, L2=2MB)
E2200 629秒(@2.50GHz, L2=1MB)
E1200 631秒(@2.50GHz, L2=512KB)

それぞれ有意な差がほとんどない。(価格差に比べて、の話)
つまり、MPEG2エンコードでは2次キャッシュの差はほとんどない。
L2の貧弱なセレロンはエンコードに向かないという定説はこの場合には
あてはまらないみたい。
DivXだと違うかもしれないけど、データがないのでどうにも。


■結論
用途別に列挙。

L2=512KB
エンコード専用マシン
⇒E1200~E1500(discontinued)をオーバークロック

L2=1MB
⇒Celeron E3300/E3400

L2=2MB
オンラインゲームならそつなくこなせそう。
⇒Pentium E6500~E6700

L2=3MB
ロストプラネット級でもいけそう。
⇒Core 2 Duo E7500/E7600

L2=3MBオーバー
無用の長物。

なんにせよ、エンコード用途だけでなくゲームもする予定なら
L2容量が3MB程度のものをチョイスしておくほうがよさそう。