2010年2月11日木曜日

PowerDirector 8 とVideoStudio12

LUMIXで撮ったMOVファイルを編集する用があったので
数年落ちスペックPCで使い比べてみたメモ。
(以下、それぞれPDとVSで略称)

・利用環境
CPU:Athlon64 X2 4200+@2GHz
Mem:DDR400 3GB


[入力]
ともに特に不便を感じる部分はなし。
ただ、VSは編集対象のファイルをドラッグアンドドロップできなかった
ので、そこだけちょっと不便。



[編集]
・インターフェース
VSがわかりやすい。

PDのほうはエフェクトを加えようとするたびエフェクトルームに移動して
いちいち対象のエフェクトまでスクロールして(エフェクトルームに
入る度、スクロール位置がリセットされてしまう!)やらなきゃいけない
ので非常に面倒くさい。
そもそも、このエフェクトしかりボリュームしかり、いちいち何々
ルームに移動しないと作業が行えないというルーム方式はあまりに
バカバカしい。

一方でVSは画面右側の「属性」タブから選択する方式かつ、その
クリップに適用されているエフェクトが一覧で表示されるので
大変便利。
インターフェースの出来の違いで作業時間がどれほど変わるかって
いうのは両者実際に試してから購入しないと泣きをみることに
なりそう。


・動作レスポンス
VSの圧勝。

特にプレビュー時の表示は段違い。
PDはカクカクで重く、まともにプレビューできないために用をなさない。
一方でVSは比較してだいぶ軽く動作し、トランジション部もある程度
カクつきはあれどきちんと確認できる。
これは大きなアドバンテージと感じた。

あとPDでは、メモリが足らないわけでもないのに、CMカットのように
分割を繰り返しているとかなりの確率でフリーズする。
何度このダイアログにお目にかかったことか。もういやだ。


・アンドゥ処理
VSの圧勝。

まず、PDにおいてはまったく理解できない仕様になっていて、
スライダーを動かす=1アクションとしてカウントされる。

よって、VSのようにムービーそのものに変更を加えることで1回の操作、
という概念ではない。
これにより、ちょこちょこスライダーをいじるとあっというまに
デフォルトのアンドゥ回数50回に達する。個人的には非常に
いただけない。

また、アンドゥボタンもPDがウィンドウ上部の小さいもの、
VSが画面中央に比較的大きなボタンで表示されているので
わかりやすい位置においてあって便利。



[その他機能]
・トランジション処理
PDではトランジション効果がストーリーボードビューで追加できない。


・手ブレ補正
これは以前書いたレビュー同様、PDがよい出来。
VSの手ブレ補正はどちらかというとモーションブラーがかった感じに
なるので鮮明さがなくなってしまう。

ただし、PDにゃまったくデメリットがないかってーとそうでもなくって、
たとえば画面中央の被写体が少しずつ画面端に寄ってゆく場合、
手振れ補正機能(スタビライザー)がその被写体を追いかけて画面中央に
おいておこうとするも、一定レベルを超えるとぐいっとパンしてしまう
ので画が不自然な感じになってしまうケースがあった。
それを差し引いたとしても、やはり手ブレ補正はPDがよくできてる。


・画面拡大(ズーム)
PDは静止画のみ。
VSはエフェクトメニューの「ビデオのパンとズーム」から任意の部分を
拡大したり、そこまでパンすることも可能。
ただし、徐々にズームしてゆく効果なので、クリッピングして動画の
一部を切り出す用途には使えない。
PDで同等の効果を得る場合、スタビライザーを使用して画面中心
あたりを拡大するしかないので不便。
これはどっちもどっちでほしい機能がない。

※2010/03/11追記
VSの「ビデオのパンとズーム」機能で徐々にズームしてゆくのは
プレビュー時のみで、実際には設定した割合が保持されて拡大された。


・音声出力
PDに備わっているPowerDVD譲りのサラウンド処理はなかなか
すばらしい。
通常のBGMなら「シアター」あたりを選択しておくと自然な程度に
華のある音になる。
VSにはそういった機能はなく、おまけ程度にリバーブなどのメニューが
あるだけ。しかも実際使うことはない。


・映像ノイズ除去(PD)
受信環境のよくない、ノイズが入ってるアナログソースを
きれいにしてくれる。
これはなかなかだいぶおりこうさん。
VHSのテープノイズなどはあまり効果ないようにみえた。


[出力]
PD
・出力するファイル形式に苦労する。
手持ちのLUMIXで撮った848*480に近いサイズを指定して出力しようにも
AVIでは映像ソースのサイズがAVIでサポートされていないと怒られるわ
WMVでは16:9サイズで一番小さいのは1280*720しかないわで辟易。
(映像サイズが無駄に大きいためエンコードが時間がかかる)

ところで
キャプったWMVをAVI(DivX)で書き出そうとしたところ
フレームレートが30fps固定で出力される。
(手っ取り早く正しく出力するにはMPEG2で書き出しするしかない)
 
ちょっと意味が分からない。
さらに意味不明なのが編集画面でクリップごとにきちんとフレームまで
チェックして切り貼りしたものが素材のケツに0~2フレームゴミとして
つく。 ゴミのせいなのかフレームレートがおかしいのか、はたまた
両方か、若干の音ズレも。
過去のバージョンではこういうことがなかっただけに残念。


VS
・出力形式が豊富で、YouTubeやNicovideoを意識してか512*384サイズの
flv書き出しにも対応。


【まとめ】
総合的にはVideoStudioが軽い上に使いやすい。
PowerDirectorの手ブレ補正機能とサラウンド効果はなかなかの出来も、
実際問題なにをするためのソフトかってのを考えると見劣りしてしまう。
軽さもほしいけど、なによりまずUIの改善が求められると思う。