2012年9月3日月曜日

軽いフリーのアンチウイルス比較2012年夏秋

2015年版はこちら。

軽いフリーのアンチウイルス比較 2015年春
http://mu-san.blogspot.com/2015/02/2015.html

***

■ベンチマーク環境
ホスト:Windows7 64bit Home on HP ML110 G6 CeleronG1101@2.2GHz
ゲスト:Windows XP SP3(1CPU、512MBメモリ)on VirtualBox 4.1.20
※ZoneAlarm、Outpostテスト時以外ページファイル設定なし。
また、バックグラウンドでリソース食わないようAutomaticUpdateサービスを
停止した状態で計測。

■ベンチマーク方法
「ぼくは航空管制官3 香港カイタックエアポート」のインストールフォルダ
(約6000ファイル格納)をRAR圧縮したものをデスクトップ上で解凍。
これにかかった時間を計測。

■ベンチマーク結果(速度順)
★おすすめ

Rank A
2:06 Avira Free Antivirus 2013(英語版) ★速い
2:07 Qihoo 360殺毒

Rank B
2:11 FortiClient Lite 4.3.5
※新しく公開されたバージョン5.0は2012年10月時点でウンコです。
2:12 COMODO Antivirus Free
2:13 Panda Cloud Antivirus 2.0.1 ★省メモリ!(オンライン利用)
2:14 PC Tools AntiVirus Free v9

Rank C
2:20 AVG Anti-Virus FREE 2013(英語版)
2:20 UnThreat Free Antivirus 2012
2:22 Rising Antivirus Free Edition 2011
2:23 Ahnlab V3 Lite
2:24 JUSTインターネットセキュリティ
2:25 avast! FREE ANTIVIRUS 7 ★省メモリ!(オフライン利用)

Rank D
2:32 ZoneAlarm Free AntiVirus + Firewall
2:33 Ad-Aware Free Antivirus+
2:34 Microsoft Security Essentials 4.0
2:35 Outpost Security Suite Free 7.1.1
2:37 ALYac Internet Security Free 2.5 基本スキャン後
2:45 キングソフト Internet Security 2012

Rank E
3:10 ALYac Internet Security Free 2.5 インスト直後
3:16 Immunet Free Antivirus 3.0.8 ClamAV無効

Rank Failure
4:30 Immunet Free Antivirus3.0.8 ClamAV有効


[特筆点]
※素のOSでコミットチャージ100MB弱として読んでください
(アイドル時:95~6MB程度)

■Group A
ヨーロッパ対中国。

・Avira(AntiVir)
ツールバーはインストールせず。
文句なしの軽さと検出力。
アイドル時のコミットチャージ量は270MBすこし。
XPならメインメモリ1GBあれば十分軽快に動作。

・Qihoo(奇虎)
アイドル時のコミットチャージは180MB程度。
さらにファイル展開中のCPU負荷の低さは目を見張るものがある。
しかし英語UIなし。繁体字ならギリいけるかもしれないけど
簡体字なので日本人には少しかなり敷居が高い。
2011年8月のAV-Comparativesの結果ではAviraとどっこいの検出率。
VirusBulletinではAviraにやや劣る程度の検出率。
第2外国語でhanyuを習ったならネタで入れるのもアリ。
ただ、ネトウヨ的発想をすれば、政治的意図から今後日本国内のみで
流行するものはスルーするとかいうこともなくもなさそうな。


■Group B
グループ内で接戦。
どれも誤差内でほぼ横並びの速さと考えてよさそう。

・FortiClient ※日本語UIなし
設定項目がほぼ皆無な潔さ。機能もそれだけシンプル。
Anti-Virus以外のコンポーネントをアンインストールした状態での
コミットチャージ量はアイドル時100~110MB程度。
概ねサクサク。Windows Home Server 2011ならこれがおすすめ。
AV-ComparativesでもADVANCED評価。avastより高検出率。
avast並みに省メモリなので、英語アレルギーでないなら代替にいいかも。
ちなみにWebフィルタは「ペアレンタルコントロール」とあるもアダルトな
サイトはあまり防いでくれないも、マルウェアが仕組まれたサイトの
ブロックに役立つしろもの。
しかしアイドル時メモリがプラス10MBほど食うのは許容範囲内だとしても
ちょくちょくCPUを食う上WEBと関係ないのにRARファイル展開時間が3分超えに
なってしまうのでとっととアンインストールしたほうがいいと思う。

※インストール直後はコンポーネントのアンインストール不可。
再起動を促すダイアログ出ないけどインストール後は再起動を強く推奨。
インストーラの出来が悪いのか、WHS2011ではIPsecVPNの削除が完走しない。
そのためSSLVPNとWebFilterを削除した後にIPsecを個別に削除する必要がある。
(このとき完走しないけどIPsecのアンインストールはちゃんとなされる)
また、完全アンインストール時にデフォルトゲートウェイ0.0.0.0と
設定しくさってしまいWAN抜けの接続ができなくなってしまったこともあった。
その場合はあわてず騒がずrouteコマンドで削除してあげるがよし。

現象や手順について詳しくはこちらさまのブログを参照。
blog::BLOCKBLOG
Windows 7 でデフォルトゲートウェイに 0.0.0.0 が現れる
http://ueshimafamily.ddo.jp/blog/2010/03/windows-7-0000.html

・COMODO ※日本語UIなし
ファイアウォールはインストールせず。
アイドル時のコミットチャージ量は250MB台。
相変わらず増殖するIMEバーが邪魔くさい。相変わらず検出力不明。
速すぎてちゃんと仕事してるのか謎。

・Panda 2.0.1 / 2.1
ツールバーはインストールなし。
アイドル時のコミットチャージ量は160MB台。
余程メモリが少ない環境ならばAviraよりこっちがおすすめ。
FortiClientより若干検出力↑で日本語対応。
ただし手動スキャン後若干メモリを食い散らかしていつまでも
解放されない部分も。

・PC Tools AntiVirus
アイドル時のコミットチャージ量は約350MBと大きめ。
特段チョイスする理由が見当たらない。


■Group C
こちらも接戦。
残念なことにAVG2012年版はBグループのケツにあるタイムだったけども
2013年版で5秒ほど遅れが出てこっちに。

・AVG
メールスキャナ、リンクスキャナはインストールせず。
アイドル時コミットチャージ量は約240MB。
AV-Comparatives評価はメジャーどころの中では低調。
無料アンチウイルス最古参のひとつなだけに少し寂しさも感じる。

・UnThreat Free Antivirus
VIPRE(GFI)のエンジンを使っているとのこと。
体感速度自体はいたって軽快。コミットチャージも150MB程度。
AV-Comparativesの検出力評価がPCTools-AVG-GFIと3社横並びで
シングルスター。
ただし。
GFIと同等のはずなのにVirusBulletinのRAPテストではすこぶるザルとの結果。
ちなみに日本でなじみがないGFIってなんぞやというと、ふた昔前PFWで
有名だったKerioを買収した会社。

・Rising Antivirus FREE 2011
毎度ウイルスキラーでおなじみの瑞星。
アイドル時のコミットチャージ量は200MB台。
検出力はたぶんザル。
無駄にWindowsServerでも利用可能とあるも、恐れ多くて使えない。

・アンラボ
アイドル時のコミットチャージ量は175MBほど。
SmartDefenceを無効化するとさらに10MBほど削減可も
スキャン時間が遅くなったので基本ONでいいと思う。
AV-Comparativesでの評価は星なし。
AV-Test.orgでの結果はまさかの1点台。
個人的にはテスト参加しただけそれなりの評価はしていいと思うけど。
文字通り"それなり"というか心意気を買うに過ぎないけど。
ただ、純粋に日本で開発しているアンチウイルスが存在しないから決して哂えない。
韓国にさえ追いついていないのがこの日本の現状・現実。

・JUSTインターネットセキュリティ
ファイアウォールを搭載。親切なUIで初心者向け。
WHS2011にインスト可も、ユーザー権限のみでは定義アップデート不可。
普通エンジン更新でない限り動作して当然でしょと思うけれど仕方ない。
商用利用可とはいえこの点はネック。主にホームユース・SOHO向け。
システム管理者とかusersという概念がない中小企業ならアリ。
もっとも、そんな会社にゃコンプライアンスという概念も薄いでしょうから
無償版のavastでもなんでも好きに入れるのでしょうけど。

・avast
メール・P2P・IMシールドとオプションコンポーネントなしの状態で
アイドル時のコミットチャージ量は120MB程度。
Pandaと違いオフラインでも使用&要日本語UIな省メモリという非常に限られた
条件下ならおすすめ。
ただ常駐させてほったらかしで普段見もしない類のソフトウェアである以上
実際日本語とか不要と思うので前述のFortiClientでなくこちらをあえて
チョイスする理由がない。


■Group D以下
あまり有名でない、シェアの低い部類が並ぶ。
有名でないのはそれなりの性能しかないからと考えてOK。
マイクロソフトにはもう期待してない。

・ZoneAlarm Free AntiVirus + Firewall
アイドル時のコミットチャージ量は400MBオーバー。
512MBメモリだけでは常駐保護機能が起動できず、PF与えてやっと動作。
超重量級。

・Ad-Aware 10.3 / 10.4
アイドル時のコミットチャージ量は約175MBとおとなしめ。
しかし展開中時折CPU100%になることも。
CPUリソースの負担が大きめなことが重さにつながったか。
検出率はAV-Test.org評価でMSEとどっこい。

・Microsoft Security Essentials
コミットチャージ量はアイドル時で280MBほど。
しかしファイル展開中のCPU使用率も高め。
このグループの中でも体感速度が群を抜いて遅い。検出率も劣悪。
もはや冗談かなにかの類。

ちなみにMSEよりもさらにソースネクスト(K7)の検出率は悪い。
金を取ってるだけにもはや詐欺かなにかの類。タダよりひどいって。

・Outpost
コミットチャージ量はアイドル250MB台。
メモリリソースを食いつぶしているようには見えないが
ページファイルを設定しないとFWなど一部サービスが起動しなかった。
展開中は比較的CPU負荷高め。
前回調べたときはメモリ管理に難があったけど、今回は問題なかった。
ユーザーフォルダ直下にtmpフォルダをバカスカつくりやがるので注意。

・キングソフト
SystemDefenderインストール時でコミットチャージ約200MB。
アンインストールすると140MB台まで落ちる。正直メモリのムダ。
ただしアンインスコしても早くはならなかった。
(というか、なぜかむしろ遅くなった)
ちなみに海外で公開されてているAntiVirus単品(2012 SP5.1 英語版)では
2:22と悪くないタイム記録。
SP5.5ではさらに縮めて2:14。動作も非常に軽快。
ただいつまでもパフォーマンス評価三つ星ののAV-Comparativesロゴを
これ見よがしに掲示しているのに、キングソフトという会社の誠意を感じない。
かわりに悪意は伝わってくるけど。
同じアジアでも、結果はウンコでも正々堂々と各種テストを受けるアンラボの
ほうが心意気は買う。いや、絶対使わないけど。

ちなみに。
「メモ帳」をトロイの木馬として検出した輝かしい実績もありんす。


・ALYac (海外ではRoboscanという名称)
アイドル時のコミットチャージ量は約200MB。
WエンジンかつそれがBitDefenderエンジン含むせいか重め。
ホワイトリスト判定しているとのことで基本スキャン後に再計測。
効果はあるもでもやっぱり相対的に早いソフトとは言えない。
ヒューリスティック有効にしたらもっと重くなるんかねー。
せめてそれぞれのエンジンをON/OFF選択できればいいのに。
できても使わないけど。
BitDefenderの威を借りているだけあって検出率だけは決して悪くない。

・Immunet
日本語版はgred アンチウイルス アクセラレータにて公開。
ClamAVエンジンを無効にするとコミットチャージが270MBから約100MB減少する。
それでも遅い。
Ver3.0.6に比べるとClamAVが50MBほど多くメモリを食うようになった一方
10%ほどスキャン時間圧縮。
クラウドエンジン部分はメモリリソースほぼそのまま。
時間帯によってスキャン時間にバラつき?

2012年4月30日月曜日

フリーの動画変換ソフト比較 2012

***

Freemake Video Converter高速・高画質化設定ファイルは別館で配布中

Freemake Video Converterを高速・高画質化する
http://amazemp4.blogspot.com/2015/08/freemake-video-converter.html

***


副題:GOMエンコーダをおすすめしないこれだけの理由

※MediaEspressoとの比較のため、GOMとFreemakeについてはWMVに変換。
(予めカットしておいた同一のソースを各ソフトでエンコ。HD画質)
横にパンする映像でカクつきを比較すればいいさぁ。

ちなみにMediaCoderとかSuper(C)はめんどくさいというか
明らかにユーザーを意識したUIではないので選択肢から除外。


GOM ENCODER
※無料版は出力時間10分の制限&ロゴ挿入あり

【変換オプション】
その他オプションはデインターレースのみ。
ノーマライズや字幕などは一切なし。

【エンコード時間】
22sec

【デインターレース品質・画質】
まず二重化。
そして右上のすかしロゴの形したゴースト様のブロックノイズが目立つ。

ちなみにデフォルトでエンコードすると30.00fpsで出力された。
29.97fps指定すると今度は29.00fpsで出力され、カクカクの動画になった。
意味がわからない。
MP4でも変換してみたけど、やはりフレームレートがおかしくコマ飛びが発生する。※
※デフォでも29.97指定でも29.99fpsになり、何度エンコしても同じ場所でコマが飛ぶ

デフォルト→30fps


29.97fps指定→29fps


【その他】
3000だって指定してるのに3072kbpsとかいうわけのわからないことをしてくれる。
1024かけにゃいかんのかいな。もうなにも信じられない。



Freemake Video Converter
【変換オプション】

【エンコード時間】
27sec

【デインターレース品質・画質】
画面右上部※のノイズも少なく良好。
※エンコでできる、流れる文字によるゴミが目立って見えるポイント




■(参考)Media Espresso 6.5
【変換オプション】

【エンコード時間】
25sec(高速変換プロファイル)

【デインターレース品質・画質】
画面右上部に多少ノイズ。
試しに高画質プロファイルでもやってみたけど変わらず。



【その他】
カットツールがない(?)ので、ほかの無劣化編集ツールで予めカットする必要がある。


Any Video Converter
【変換オプション】


CUDAの有効/無効が選択できるので両方試す。

【エンコード時間】

18sec(CUDA有効)
30sec(CUDA無効)

【デインターレース品質・画質】
二重化はしていないも、どうも苦手の様子。
食べ残しのノイズがちらほら。
また、爆速CUDA有効時の画質はシーンチェンジごとに崩れてしまい、2パスエンコに
かかわらずファイルサイズもオーバーしている。ほんとに速さだけ。

CUDA有効


CUDA無効


(後者のフレームをBMP保存し、Lanczos拡大処理したもの)


Format Factory
【変換オプション】

インタレ解除設定が見切れてしまうので畳んだけど、オーディオはAAC48kHz・128bbps。

【エンコード時間】

25sec

【デインターレース品質・画質】
二重化。

そして15秒の動画なのに無音声で2回くりかえしのものが出来上がる。
ちょっといただけない。



Need4 Video Converter
【変換オプション】

2パスエンコ設定がない。
また、Optionsでビットレートを指定しても反映されない。
というか、クオリティさえなにも反映されない。意味がわからない。

【エンコード時間】

49sec。2パスでもないのに遅すぎ。

【デインターレース品質・画質】
ビットレートさえきちんと指定できないんじゃ、画質比較なんてフェアじゃない。
ちなみにほぼ5000kbps固定。


■まとめ
画質もさることながら、カットツールが軽快に動作するFreemakeはすばらしい。
GOMより格段にサクサク。
また、2パスエンコードも備えているので画質・サイズ重視にももってこい。
欲を言えば品質ベースのワンパスがあればなおよしだった。
(GOMにはMP4エンコードモードにある)
もひとつおまけに実際にエンコにかかった時間からして効果があるのかはともかく、
CUDA・DXVAを利用したアクセラレーションが利用可能とある。

一方でアラの目立つGOMに辟易。
細かいことは気にせずとにかく速度優先でエンコしたい人向け。個人的にはニーズに合致しない。
ちなみに「ビデオ品質」のスライダーはあまり速度に影響しないも、
「性能優先」「品質優先」オプションはがっつりエンコ速度に影響する。

有償のMediaEspressoはエンコだけ見れば特筆するとこはない。
ただ、PowerDirector・PowerDVD譲りの補正・アプコン機能はよさげなので
それにお金を出すという発想はアリっちゃアリ。
同様の機能を持つvReveal(プレミアム)は異常に高く、空前の円高であっても買う気が
起きなかったけど、こっちなら買ってもいいかなとは思う。

もちろん、エンコだけでいいやという人はFreemake一択でいいと思うけど。

ただ、カットツールを備えていないので面倒くさいっちゃあ面倒くさい。
というかカット編集できる時点でPowerDirectorの機能制限版(+QSV対応)程度の
ものになってしまうので、Core i世代でないCPUを使うのであればいっそ
PowerDirector買ってしまうほうが幸せになれるかもしれない。

2012年3月15日木曜日

エンジンオイル選び2016(0w-20編)

(2017/10/10更新)

10w-30から見て性能的に上位互換な5w-30を入れてエコロジーで
エコノミーになりましょうというのが前回
残念ながらヴィヴィオ君はさよならしたので今回はデミオ君のオイルを考える。
今回も同様に5w-20をカバーする粘度として0w-20をチョイス。
なぜ5wでないかというと単純に取扱がないメーカーがあるってだけで。

ちなみに。
5w-30から0w-20にすると燃費が5%以上改善することが見込まれるとのこと。

燃費比較実証テスト - エンジンオイル - 出光興産
http://www.idemitsu.co.jp/zepro/oil/test.html

わけのわからんオイル激安交換キャンペーンを利用するのもいいけど、
頻繁に交換するわけでもないなら燃費のよいオイルを使い倒すといいと思う。

[はじめに(兼まとめ)]

とりあえず

・全合成 ¥1200/L (¥4800/4L)
・半合成 ¥800/L (¥3200/4L)
・鉱物油 ¥500/L (¥2000/4L)
※モリブデンなどが添加されたものはトータルにプラス数百円

こんくらいを目安にお選びくださるといいんじゃないでしょうか。
ただし特価品やPB品で2000円台の半合成油がザラにあるので個人的には
あえて鉱物油を選択することはないと思う。
さらに言えば4リッター2000円台の安い半合成があれば5w-30でも
気にせずそっち買っちゃったほうが全然幸せになれると思う。

あと、よくわからない人は安いオイルのパッケージに「全合成」と
書いてあったらそれ買えば幸せになれると思う。
意味は深く調べないほうがいい。

ちなみに交換目安は価格に凡そ比例するものと考えて

全合成 15000kmくらい
半合成 10000kmくらい
鉱物油  6000kmくらい

まあこんな感じ。基本期間は考えなくてもOK。
(ハードな乗り方しないとか渋滞路が少ない前提)
車検前と定期点検前に年一度ずつ交換すると考えたら
ちょうど1年の走行距離であてはめるとチョイスしやすいんじゃないかしら。

ヘタってくると冷間時に不快な振動が出始めるので通常は距離気にしなくても
交換時期に気づけるはず。
またはゲージ減ってきたら別のオイルに交換。
いろんな低粘度オイル試しても減りが治らないなら、エンジンコンディションや
乗り方に合ってないので30番オイルにチェンジ。

※ただし※
ここで書いてるのは乗り味の問題であって、この期間を守らないと
クルマが壊れるといったことはまったくない。
車検の時にしかオイル交換せず、減った分補充する乗り方をしてる人はごまんといるわけで。


[各オイルメーカー0W-20製品一覧]
ハイドロクラック(VHVI)は半合成として区分。
また、鉱物油+VHVIと思しき「部分合成」も半合成とした。

最近の風潮では全合成=グループIIIというのが定着してきてるので
実際は異なるかもしれないので注意。

ただしどノーマルで油温が100℃を大きく超えることはまずないし、
ハードな乗り方する人がまさか20番入れるはずもないことからVHVIを
「合成油」とすることについては実質的には問題はないと個人的に思っている。
ひらたく言えば、

VHVIで十分よね

ってこってす。


■BP
・vervis(バービス)シリーズ
http://www.bp-oil.co.jp/product/vervis/index.html

[全合成?] バービス 0W-20 全合成油
[半合成] バービス 0W-20 部分合成油

【メモ】
エンジンをクリーンに保つという点を押しているも、それ以外にはあまり
セールスポイントがない。
お値段も高めなのであえて入れるってことはないかな。

・Miniシリーズ(3L)
http://www.bp-oil.co.jp/product/mini/index.html

[半合成] ミニ部分合成油 0W-20

【メモ】
ラインナップに全合成油がないあたり、あまりハードな使い方をする
ユーザー層は想定していなさそう。


■Castrol
http://www.castrol.com/ja_jp/japan/car-engine-oil/engine-oil-viscosity/0W-20.html
[全合成] EDGE / Magnatec HYBRID
[半合成] Magnatec

【メモ】
EDGEとマグナテックハイブリッドの違いは
EDGE :ぶん回して油温が上がっても大丈夫
HYBRID:油温が上がりづらい車種でも大丈夫
という感じ。
マグナテックの特殊分子とかいうやつは結局エステルのことなんじゃないか
というのが定説だったり。
現行EDGEは液化チタン配合で従来比15%性能向上をアピール。
こちらもお値段高め、たまに特売。


■elf
http://www.elf-lub.jp/products-for-passenger-cars/general-products.html
[全合成] EVOLUTION 900 FTX
[半合成] ALLEZ SuperECO ※インプレ追記

【メモ】
(2014/6/6インプレ)
久しぶりの大当たり出た。
このところファーストインプレッションが「硬い」かそうでないか程度でしか
なかったけど、

「おお、なめらか!」

と、カーショップの駐車場から道路に出た瞬間思わず独り言。
新油効果をさっぴいても有り余るフィーリング。これは静かでなめらか。
数年前乗ってたヴィヴィオ(CVT・MSC)時代にもALLEZシリーズを入れたが、
その時以上に違いを体感。
スムースなフィーリングなだけに心配したトルク感も問題なく、坂道もグイグイ。
CMにお金をかけないおみそ汁のよう、明らかにお金のかかってないサイトと裏腹に
モノは上出来。

半合成なので「長く使う」という点からは一番のおすすめとは言いがたいけど
くたびれてきたエンジンでちょっと変わったものを使いたいときにおすすめ。

行ったお店では店員さんにプッシュもされず、シマの片隅でちょこんと数個あるだけの
ぞんざいな扱いだっただけに、もう少し評価されてもいいと思う。

(2015/10/09追記)
1年4ヶ月が経過、一方走行距離は7000km弱。
2度の夏を乗り越えたもののフィーリングに目立った劣化・量の減りはみられず。
体が慣れてしまったのかと思い、後出のMAGMAXに交換したものの
大きな違いは感じられなかった。
多くの半合成油の持ちが1万km程度であるので、少なくとも半合成油以上については
やはり期間でなく走行距離で交換していいんじゃないかと思う今日この頃。
税込み3000円台では一番の買い。


■ENEOS(新日本石油)
http://www.noe.jxtg-group.co.jp/carlife/product/oil/list/gasoline.html
[全合成] SUSTINA
[半合成] FINE

【メモ】
硫酸に変化する硫黄分を含んだ添加剤をがんばってなくしたことから
長持ちしますよというのがウリ。
ほぼ給油所でしか取り扱いがないのでたいてい高あたり。
地元ではリッター2500円が相場。それだけの価値はさすがに・・・。


■Gulf
http://www.gulf-japan.com/products/index.html
[全合成] ARROW GT20 / Ecotechno
[半合成] HYBRID / STREAM ST20 / Compact K20

【メモ】
GT20はPAO+エステルのいまどき硬派な全合成オイル。モリブデン配合。
EcotechnoはPAO+VHVIの最近よくある半合成以上全合成未満の取り合わせ。
実際、量的にPAOがベースなのかVHVIがベースなのかはメーカーのみぞ知る。
ちなみにラインナップ上では全合成としている。

HYBRIDはCastrol HYBRIDと同じコンセプトで、エンジンの起動・停止が繰り返される
状況でも油膜を維持することと低温下での使用を前提としたもの。
こちらはエステルに加え低温でも性能を発揮するという特殊なモリブデンを
配合したことがウリ。ベースオイルはVHVI。


■Mobil 1
モービル1ブランド
http://www.emg-lube.jp/mobil1/product/5W-30.html

Superブランド
http://www.emg-lube.jp/carengineoils/mobilsuperproduct/

[全合成?] Mobil 1 0W-20
[半合成?] スーパー 3000 0W-20
[鉱物油?] スーパー 0W-20

【メモ】
値段は高いがそれほどの性能があるのかがはっきりしないモービル。
個人的に好き好んで買う類のものではない。
ベースオイルの言及がないのもお高く止まってってなんか好かん。


■REPSOL
http://kinshido.co.jp/repsol/
[全合成?] ELITE Prado

【メモ】
以前Brioは「100%合成油」、Pradoは「100%化学合成油」という
記載分けをしていたはずだが0w-20はPradoに絞り「全合成油」となっている。

(2017/10/10追記)
近所の黄帽に登場。お値段4000円とちとお高め。
全合成とのフレコミで迷ったが結局入れず。
ベースオイル書いてないのはちょっとなあと思う。


■SUNOCO(日本サン石油)
http://www.sunoco.co.jp/product/index.html
[全合成] Svelt / ecomax(鰤系専売)
[半合成] airy / ecoroad(鰤系専売)

【メモ】
エステル配合。
0w-20のairyは2015年にして初めて近所に登場。ただし3L缶。
個人的には好きなメーカー。
ブリヂストン系のタイヤ館やコクピットではラインナップを別に。
おそらく中身はそれぞれまったく同じかほぼ同じ。

(インプレ)
下記MAGMAX(全合成)から半年、1.5万km走行後Sveltに交換。
フリクションはMAGMAXよりさらに硬い感触。
そのおかげで静粛性はかなり高い。高いが硬い。
ここまでくると好みが分かれると思う。もはや30番オイルに近い。
良くも悪くも少々お上品なオイル。
個人的にはスカイプラス以上Svelt未満のMAGMAXあたりがいい感じ。
ただし、くたびれ始めたエンジンにはあえてこっちがいいかもしれない。

(Svelt1万km走行後追記)
最初はお上品だったが次第に素行がよくなくなってしまった。
大きく目立つところがオイルの減りが比較的大きい点。
MAGMAXは1.5万km走行して量も質も問題なかったが
こちらは折り返し時点(5000km、2ヶ月)で一度補充、1万km走破時点でも
やはり減ってた。
ゲージを切るほどではないが、「合成油を長く使う」という
目的には向かない。
また、1万kmより早い段階でアイドリング時に振動があった。
経済性やメンテナンス性をかんがみると、個人的にはMAGMAXが
おすすめに思う。
同メーカーで選ぶならSveltよりairyがおすすめかな。

*** もう少し余談 ***

オイルは密閉された場所にある以上、本来減るものでは無い。
減る理由は

・蒸発
・オイル漏れ

のたった2つしかない。
熱に負けると蒸発量も増え、その分減るスピードも早くなる。
減りが早いということは、その車の使われ方≒コンディションに
あっていないと見ることもできる。

(細かい話をするとピストンのクリアランスから滲み出て燃焼室に
入る分も減りにカウントされるけど、その方向性は後述の
減りによる30番オイルへの移行に含まれるのでここでは書かない)

要するに、「シビアコンディション」ってなんですか、
どこからが「シビア」なんですかというひとつの答えが無い問いには

「減りが大きいとそれはシビアコンディションです」

という答えが正解に近い。
もっと言うと、同じ番帯のSveltと後述のMAGMAXの違いもあるので

そのオイルに対して、この車の乗り方はシビアである」

とするとより答えに近い。
つまり、たとえば
「シビアコンディションの場合は8000kmまたは半年に一度交換」
という表記があるならばそれは

「減りの大きい場合は、そのサイクルで交換してください」

いろいろすっとばして簡潔にいうと

「減ってきたら、交換してください」

と読み替えると、交換の目安になることでしょう。
同じオイル、同じクルマであっても乗り方しだいでオイル消費量は
違うわけですから、このように見るしか適切な方法はない。

ですんで

「減ったから補充」

というよりは、減るような使われ方をしている以上

「減ったから交換」

することがベターな選択肢。さらに言えば

「今度は別の、減りにくいオイルに交換」

することがベストな答え。
もし仮に0w-20で減らないオイルにめぐり会わなかった場合は
20番オイルの使用を諦めて(高温域なので0wを5wにあげるのは意味が無い)
30番ないしそれ以上への移行を考えたほうがよい。
たぶんMAGMAX(またはルート産業のアクトプラス)でダメならもう
後がないので30番にあげたほうが無難。
むしろ30番に切り替えた時点でオイルそのものの価格も幾分安く
なるのでコストダウンも図れる。

一方、そう大して減らないのであれば、それはそのオイルが
想定内の使われ方をしているので急いで交換する必要はない
車検まで交換しない人もいるくらいだし。

車検時にオイル交換されちゃうからもう少し持たせたいよという
場合ならつなぎとしてオイル添加剤を入れてもいい。
オイル添加剤は純粋な補充でなく、あくまで本来交換するはずだった
タイミングを少し遅らせるつなぎとしてみるとよい。
ただしオイル添加剤の中にはオイルよりたいそう高いものもあったり
するので、量もあって安い、さらに低粘度対応でモリブデン入りの
ルブリがおすすめ。

*** 余談ここまで ***


■イエローハット MAGMAXシリーズ
http://www.yellowhat.jp/product/recommend/product02.html
[全合成] プレミアムS / プレミアムHV
[半合成] エクセレントS ZERO / スペシャルS※

※YHではVHVIベースのスペシャルSを「鉱物油」としている。
ここでは他社に合わせて半合成相当として扱う。

【メモ】
全合成油と半合成油について、ベースオイルにエステルを配合。
ちなみに全合成はPAOベース、半合成はVHVIベース。

(インプレ プレミアムS 全合成)
低粘度ながらトルク感に富む乗り心地。
個人的にはスカイプラスよりも好みのフィーリング。
アクセルに対する反応が鈍い分、余計に回転数上げてミッションで無駄になる
こともない。
1.5万km走行後も若干性能低下あるもまだ余裕はあった。比較的長持ち。
継ぎ足し継ぎ足しのSHやSJ時代とは違って減りもなかった。エコな時代になった。
年間走行距離が多く、かつ4L・4000円台で買えるなら迷わずこれ。

(インプレ エクセレントS 半合成)
2015/10/09
最近の黄帽は量り売りのラインナップを絞っているのか、0w-20は税込3500円の
半合成エクセレントSのみとなっていた。
1年4ヶ月使い倒したアレから交換してみたものの、特段の印象はなかった。
新油効果でアイドリングが静かだな、程度。
価格・性能ともにごくごく普通。

2016/12/02
交換から1年オーバー、9000km走破。
始動時からノイズと振動が出始めるようになったので限界と判断。
(ちなみに雪ふらない場所で始動時の気温は20℃超なので関係ない)
持ちもまあ、ごくごく普通でしたと。
正直これ入れるよりはカインズの2000円VHVI油入れたほうがいいかなあ。

ちなみに。
ZEROのつかないエクセレントS(5w-20)にはランナップ中唯一モリブデンが入っている。
黄帽のラインナップからしてルート産業と仲良しの予感がすることから
個人的には中身はアクトプラスかそれに近いものと勝手に思っている。
お値段変わらなければいっそこっちでもいいと思う。


■オートバックス AQ.シリーズ
http://www.autobacs.com/shop/c/c700112
[半合成] AQ.セミシンセ

【メモ】
Vantageブランドから刷新。全合成油の設定がなくなった。
すっきり。


■QUAKER STATE
http://www.rednyellow.co.jp/product/quakerstate/
[全合成] Ultimate Durability
[半合成] Enhanced Durability / Advanced Durability

【メモ】
Advancedはハイドロクラックベース、EnhancedはそれにPAOかなにかを
足したものと推測。
ただQS製品ってホムセンでしか見かけないというかマイナーというか。
そしてたまに意外と安かったりする。


■昭和シェル石油 HELIXシリーズ
http://www.showa-shell.co.jp/carlife/products/helix/oillineup.html
[半合成] HELIX HX7 AJ-E
[鉱物油] HELIX HX5 AJ-E

【メモ】
HX7に入ってる合成油はベースが油でなく天然ガスからつくられたXHVIを使用。
ほぼスタンド専売なのでお高め。


~以下ホムセン中心に流通~

■SPK(GSPブランド)
[半合成?] FULL SYNTHETIC 0w-20

【メモ】
SPKはメーカーでなく卸。
卸なので当然サイト上に製品情報がない。。
マイナーチェンジ後は「フルシンセティック」と名乗っているが
具体的な言及ないのでせいぜい半合成じゃないかと。


■オートルブ
[半合成] クリーンプレミアム

【メモ】
オートルブは企画のみのファブレス。
サイト上に製品情報がない。
また、製品にAPI認証マークがついているがオートルブの社名や商品名がAPIデータベースで該当しない。
謎多きオイル。
モノ自体はVHVIベースにPAOをブレンド。


■カインズホーム
[半合成] 省燃費車用

【メモ】
以前はAPIドーナツマークやILSAC認証がない、SNという名前でしかないオイルだった。
今ではドーナツマークもつき、わざわざ説明書きにAPI通してます!とアピール。
おうちの近くにカインズがあればもうけもの。


■サイアス
[半合成] Max Factory SN

【メモ】
ホムセンのみで流通。
サイトも何もないが一応正真正銘APIのお墨付き。
どういうわけか近所では3L缶しかおいてない。


■三油化学 シグマパワーシリーズ
http://www.sanyukagaku.co.jp/index2.html
[半合成] セレクション SM (VHVI + PAO)

【メモ】
SN規格の登場から久しいがいまだSMのオイルラインナップ紹介ページ。
ただしAPI認証でSN取っているからつくってはいるんだろう。


■日興産業 VERSUS(VANDASHブランドもあり)
http://www.nkop.jp/index.html
[半合成] バーサス エコスペシャル0w-20

【メモ】
説明書きがほぼない。
同メーカーのキーストンブランドでは0w-20に半合成しかラインナップが
ないため、中身はそれ同等だはず。
YHサイトでも「合成油同等」の表記もあるので、まあハイドロクラックとみて
間違いなさそう。

以前はホムセンでしか見なかったが、少し前からイエローハットにも
並ぶようになった。
一応SNグレードは取っているので普段使いには問題ない。
バリュー路線をかためているのだろうけど、そうするとMAGMAXと
一部ラインナップが競合するのではないかという感もある。
断然安いから消費者からするとぜんぜん構いやしないけど。


■パルスター(モリグリーン)
http://www.molygreen.com/products.html
[半合成] アースSN(ゼロプレミアム:AB専売)/ セレクション(ゼロ:AB専売) / アースSM

【メモ】
パルスターはメーカーではなく卸。
VHVIを正々堂々「化学合成油」としているホムセンオイル。
「モリ」と言うけれどモリブデンが入っている様子がない。
なのできっとこれは担当かなにかの森さんのことなんだろう。

モリグリ・日興・カインズで横並びのハイドロクラック三兄弟は
いずれも税抜2000円程度なのでコスパ最優先ならこのあたり。
下手な鉱物油より安い。
ちなみにコメリやモノタロウのPBオイルもここ。


■ルート産業 モリドライブシリーズ
http://www.rootsangyo.co.jp/products/oil.html
[半合成] アクトプラス スカイプラス
[鉱物油] リファイン(黄緑色の缶)、リファインプラス、リファインネオ

【メモ】
商品開発に余念がないあたり好感が持てるメーカー。

スカイプラスの使用感はサラサラしてて地味に良いが
くたびれてきたエンジンには少し心もとない気がしないでもない。

一方アクトプラスはエステルとPAOを追加してちょっと豪勢。
とはいえスカイプラスにもエステルはいっテル。
ちなみにすべてにおいてモリブデンを配合。
(ただしベースオイルがVHVIとは実はどこにも書かれてない)

実際に使用したスカイプラスはフリクション軽め。アイドリングも静か。
持ちは毎日高速往復120km走行で1万kmないくらい。いたって普通。
そこ越えるとアイドリングに振動が出るので交換目安に。

よく似たリファインとリファインプラスについて、店員さんいうには
リファインプラスはその名の通り性能プラスって具合で配合されている
モリブデンを改良したマイナーチェンジ版と思ってくださいとのこと。
なるほどたしかにベースは相変わらず鉱物油ではある。
値段差も大してないが、性能差もまあ、大してないのだろう。
合成油の半分程度の価格なので、頻繁に交換するのが好きな人は一度入れてみるといいかも。
ただし鉱物油で0w-20はどうなのと思ってるので自分は入れない。

ちなみにオートアールズの現行SNグレードのPB品はここから調達。

(2017/10/10追記)
リファインが見当たらなくなり、リファインネオが登場。やっぱり鉱物油。

2012年2月6日月曜日

軽いフリーのアンチウイルス比較2012年春

2015年版はこちら。

軽いフリーのアンチウイルス比較 2015年春
http://mu-san.blogspot.com/2015/02/2015.html

***

無料アンチウイルス界に新たな挑戦者。
軽快であることをウリにしたアンラボの製品V3 Liteと
JUSTインターネットセキュリティ。

[アンラボ V3 Lite]
かつてはウイルス警備隊という、ウルトラ警備隊を彷彿とさせる
素敵な広告の製品があったり、途中から「ウイルスの親子」がパッケージに
描かれた中途半端にかわいらしいデザインに路線変更してウイルスブロック
という名前に変わったものだけど、当時から動作が軽快な点は評価に値する
ものだった。
また、かつての製品はWindowsNT4やWindows9xでも使えていたりしてレガシーな
環境でもバリバリ使える代物だった。
当時はたしか脆弱性検出機能もあったはず。
古いPCに入れてもOKという点でいえば、個人的にはよいイメージがある。

[JUSTインターネットセキュリティ]
中身は一昔前ウイルスドクターでおなじみだったJiangmin。
比較的陽の当たらない製品だったけど、個人的に嫌いじゃないポップな
デザインだった。でも売れなかった。
最後には迷走したのか、雑誌のおまけに超長期(1年くらい)の試用版が
ついていたりしたけど、結局それから間もなくサポート終了のお知らせ。
あれから数年ぶり、ひさしぶりの再会。

昔話はこれくらいにして。
ディフェンディングチャンピオンというかもはや永代王者と化してしまった
AntiVirに対抗できるくらい軽いポテンシャルを秘めてるのではないかという
あわーい期待を持ちつつベンチマーク。


■ベンチマーク環境
ホスト:HP ML110 G6 CeleronG1101@2.8GHz
ゲスト:Windows XP SP3(1CPU、512MBメモリ)on VMWare Player 4.0.1


■ベンチマーク結果
以下、速い順。

Avira Free Antivirus 12.0.0.849(8.02.08.48) 日本語版はここ
コミットチャージ(アイドル時): 272MB
6000ファイルZip圧縮: 2:44(使用メモリ最大280MB)
↑Zipファイル展開: 2:34(使用メモリ最大288MB)
↑Zipファイルスキャン: 0:55
6000ファイルスキャン: 1:04(使用メモリ概ね370MB、序盤に短く409MBまで上がる)

今回もトップ。


AVG Anti-Virus Free Edition 2012.0.1913
コミットチャージ(アイドル時): 268MB
6000ファイルZip圧縮: 2:44(使用メモリ最大280MB) ※偶然にもAntiVirにおなじ
↑Zipファイル展開: 2:49(使用メモリ最大287MB)
↑Zipファイルスキャン: 2:45
6000ファイルスキャン: 差分スキャンにより一瞬で終了

リンクスキャナ等余分なオプションはインストールせず。
常駐の軽さはAntiVir並み。オンデマンドスキャンが苦手。


avast! 無料アンチウイルス 6.0.1367
コミットチャージ(アイドル時):168MB
6000ファイルZip圧縮: 2:45(使用メモリ最大176MB)
↑Zipファイル展開: 3:45(使用メモリ最大187MB)
↑Zipファイルスキャン: 1:05
6000ファイルスキャン: 2:13 (使用メモリ最大187MB)

リンクスキャナ・メール/P2P/IMシールド等のオプションはインストールせず。
とにかく省メモリ。
概ね速いがところどころ不得手な部分が。


Kingsoft Internet Security 2012
※System Defenderはweb保護機能を含むため、常駐状態での計測。
せっかくなのでSystemDefenderで最適化後に測定。

[厳密防御モード]
コミットチャージ(アイドル時):225MB
6000ファイルZip圧縮: 2:53(使用メモリ最大239MB)
↑Zipファイル展開: 3:11(使用メモリ最大250MB)
↑Zipファイルスキャン: 1:30
6000ファイルスキャン: 1:48 (使用メモリ最大283MB)

どこが違うのかわからない、快適防御モードもメニューに存在。
ただでさえ信頼性がハテナなものについて厳密さをこれ以上トレードオフに
するのはいかがなものかという気がしてならない。
何度も書くけど、GENOウイルスの時は
・ソースネクスト ウイルスセキュリティZERO(K7)
・イーフロンティア ウイルスキラー(瑞星:Rising)
と並んでザルだった黒い三連星の一角。
ちなみに快適防御モードのアイドル時コミットチャージ量に変化はなかった。


JUSTインターネットセキュリティ 1.0.1.0
コミットチャージ(アイドル時):222MB
6000ファイルZip圧縮: 3:28(使用メモリ最大225MB)
↑Zipファイル展開: 4:05(使用メモリ最大237MB)
↑Zipファイルスキャン: 0:59
6000ファイルスキャン: 差分スキャンにより一瞬で終了

まず起動時のメモリリソースは500MB超え。
ページファイルを128MBほど設定してないと起動時に怒られる。
一度立ち上がった後は比較的おとなしめのコミットチャージ量。
スキャン中もあまり変動しない分、メモリの少ないマシンにやさしい
一方でCPU使用率もおとなし目。
おかげでZip展開の処理が遅い遅い。
もうちょっと自己主張してもいいと思うのだけど。

ただ、すごく素晴らしい点がひとつ。
実際使ってみるなり、あるいはニュース記事のスクリーンショットを見ると
わか・・・らないかもしれない。
アンチウイルスなんか適当にいじれる人は気づかないかもしれないけど、
よくよく見ると、ほぼすべての画面の右下にヘルプが配置されている。
しかもこれを開くときちんと解説された当該機能のヘルプページが開く。

メニュー > ヘルプ > ヘルプファイルが開く >画面のページを探す・・・

といったことがなく、

「この操作のヘルプ」ひとつではい直行

という、こまかい配慮が日本企業というか、老舗ソフトウェアメーカーらしくて
すごく好感が持てる。
また、この機能・設定項目って何?と思ってヘルプ見たのに解説がないといった
ことも見る限りではなかった。
初心者にはヘルプの場所すらよくわからんという人もいるだろうから、これは
人によっちゃありがたいものであるはず。

軽い重いは抜きにして、個人的には多くの人にすすめられるセキュリティソフト
だと思う。

ちなみにWindows Home Server 2011で使用可。
Immunet3.0(ClamAV)もWHS2011で利用可能であるも、こっちが軽い。
ただしusers権限では定義ファイルの更新さえできないため、
admin権限を持つユーザーが毎日ログインして使うのでないならば
JUSTはあまりおすすめできない。
良くも悪くもHomeユーザー向け。現実的にはFortiClient一択。


V3 Lite
コミットチャージ(アイドル時): 249MB
6000ファイルZip圧縮: 3:39(使用メモリ最大259MB)
↑ファイル展開: 3:26(使用メモリ最大258MB)
↑ファイルスキャン: ×(中身までスキャンしない)
6000ファイルスキャン: 1:04 (使用メモリ最大319MB)

AVGとは真逆で、オンデマンドは早いが常駐軽くない。数字上では。
Zipファイルのチェックがほぼなされないのはちょっといただけない。


・avast! 無料アンチウイルス 7.0.1407
コミットチャージ(アイドル時):170MB
6000ファイルZip圧縮: 3:59(使用メモリ最大179MB)
↑Zipファイル展開: 4:51(使用メモリ最大195MB)
↑Zipファイルスキャン: 2:07
6000ファイルスキャン: 2:12 (使用メモリ最大175MB)


インストールオプションはVer6におなじ。
avast!が重くなったことは秘密にしておこう。
あと、Ver6インストール済みのPCでavastに促されるままVer7をアップグレード
インストールしたらOS起動するたびにインストール完了画面が出る不具合が
あるのも秘密にしておこう。
avast!が軽いと思い続けているファンに申し訳ないから。


ALYac Internet Security Free 2.5.0.17
コミットチャージ(アイドル時):216MB
6000ファイルZip圧縮: 3:51(使用メモリ最大226MB)
↑Zipファイル展開: 4:19(使用メモリ最大235MB)
↑Zipファイルスキャン: ×(中身までスキャンしない?)
6000ファイルスキャン: 0:53 (使用メモリ最大233MB)

BitDefenderエンジンを積んでいるというフレコミ。
Free版でも有効になっているのかどうかは不明であるも、とにかく
もっさりであることには変わらないので使わない。
後述のOutpostのようにメモリ握ったままになる場面もしばしば。
同じ韓国勢でもアンラボに根本的なところでいまひとつ追いついてない。


・(参考)Microsoft Security Essentials 4.0.1111.0 beta
コミットチャージ(アイドル時):302MB
6000ファイルZip圧縮: 3:52(使用メモリ最大321MB)
↑Zipファイル展開: 7:58(使用メモリ最大312MB)
↑Zipファイルスキャン: 1:23
6000ファイルスキャン: 1:32 (使用メモリ最大309MB)

Ver2に同じく、もっさり感が否めない。
むしろ遅いにも程ってもんがある。


【まとめ】
期待してたけど、あまりいい結果が出なかったアンラボとJUST。
日本語フリーアンチウイルスに選択肢が増えたのはよいことだけど。
結局今回もAntiVir。
MSEは新バージョンも期待できなさそう。
商用利用ならFortiClientあたりがおすすめ。


■おまけ

無償ではないけど、更新料「無料」つながりでテスト。

・Bitdefender Antivirus Plus 2012 15.0.36.1530
コミットチャージ(アイドル時):278MB
6000ファイルZip圧縮: 4:53(使用メモリ最大283MB)
↑Zipファイル展開: 5:19(使用メモリ最大298MB)
↑Zipファイルスキャン: 1:37
6000ファイルスキャン: 3:16 (使用メモリ最大309MB)

更新料0円をうたう前述の黒い三連星に、bitdefenderエンジンを積んだ
スーパーセキュリティZEROが仲間入り。

これのエンジンOEM元からだいたいの軽さを見てみようってーんで、フタあけて
みたら重い重い。
かなりディスクアクセスガリガリするしコンテクストメニュー開くにもワンテンポ
遅れる。検出力は文句なしに高いだけに残念。
軽くてフリーのアンチウイルスがほぼAVGのみ※だった時代にゃ常駐+非常駐BDの
組合せでお世話になったからあまり悪くは書きたくないものだけど。

※注 こんな時代
フリーのアンチウイルスソフト Part5
http://logsoku.com/thread/pc5.2ch.net/sec/1107065884/

41 : 20 : 05/02/01 20:04:02
裏面が白いチラシを探したけど今時なかなかお目にかかれないので貼り。
汚くてスマソ。

フリーのアンチウイルス(に類するもの)ぬるぽ検出力比較(2/1)

AVG7_free   Avast4_free  Panda_OLScan BitDefender7
-----------------------------------------------------
Antinny.A    Antinny.A   Antinny.A    Antinny.A
Antinny.A    Antinny.UPX Antinny.A    Antinny.A
Antinny.B    (検出せず)  Parite.B&.H   Antinny.J
Antinny.G&.E  Antinny.C   Antinny.H    Troj.Dlfprx
Antinny.K    Antinny.B   (検出せず)   Cd.Exec.Gen
Antinny.L    Antinny.B   Antinny.N    Antinny.A & Troj.Dlfprx & Cd.Exec.Gen
Antinny.L    Antinny.B   Antinny.N    (検出せず)
Antinny.O    Antinny.I   (検出せず)   Antinny.A
(検出せず)  Antinny.B    Antinny.J    Antinny.I
(検出せず)  Antinny.B    Antinny.J    Antinny.J
Parite      Parite      Parite.B     Parite.B
Parite      Antinny.B    Parite.B     Antinny.J
Parite      Antinny.C    Parite.B     Troj.Dlfprx & Cd.Exec.Gen
(検出せず)  (検出せず)  (検出せず)   Cd.Exec.Gen


AntiVirがH+BEDVという名前で、2バイト文字ダメダメで日本語環境では使い物に
ならなかった時代のはなし。
あーOutpostってあったあった。
長時間起動してるとメモリリークかなにかで落ちちゃうダメダメなやつだったけど
使いやすくていいソフトだった。

と、久しぶりに見てみたらフリーのセキュリティスイートをリリースしていた。
これもなにかの縁なのでベンチマーク。

Outpost Security Suite FREE 7.1.1
コミットチャージ(アイドル時): 267MB
6000ファイルZip圧縮: 4:30(使用メモリ最大284MB)
↑Zipファイル展開: 5:18(使用メモリ最大292MB)

うん、モチはモチ屋。
ZoneAlarmとかAd-awareみたいにアンチウイルス屋さんでないとこの
アンチウイルスは美味しくない。
ちなみにOutpost、Zip展開時に一度上がったメモリが10分アイドルしても
1MBたりとも解放されなかった。
そこんとこは相変わらず甘いつくりの模様。24/365には向かない。