2014年11月3日月曜日

撮影素子の大きさとプリント時の画質

■とりあえず
これだけ見ればなにを言いたいのかわかるはず。

・撮影素子の大きさ比較(3:2撮影時)

※注
APS-C以外は4:3なので、
3:2撮影時はたてがカットされるため本来よりすこし小さい

・プリントサイズ(紙の大きさ)比較


いやいやコンデジでも2Lくらいは、フォーサーズでもA3は
余裕でイケるっしょという方はこちら。


・もうこうなったらフルサイズまで見てみようじゃないの

センササイズ


プリントサイズ



■要するに
L判・2Lでしかプリントしないよという人にはセンササイズの大きな
一眼だとかミラーレスだとかいうのは要った話じゃないということは
まあわかってもらえるはず。

ちなみにAPS-Cに比べると1/2.3サイズはおよそ1/10の大きさ。
単純比較はできないけど、センササイズ面積ベースでコンデジが主流一眼レフと
画質で張り合う場合はそのカメラ発売当時のセンサと同等と仮定した上で
その画素数と比較して計算。

例)Nikon P100(2010年)の場合
当時発売されていたニコンのAPS-C普及帯一眼は2009年モデルのD3000。
これも同じく1000万画素なので、1/10(たてよこ1/3ちょいサイズ)の
100万画素程度まで縮小してどっこいどっこい見れた画質という計算になる。
なのでフルHDサイズには届かない。
ただし後述のL判プリントくらいではまあOKな画質ではある。

※実際には物理的な画素配列を工夫するとか画像処理でチューニングを
行うだろうからもうちょっとゲタ履かせてもいいだろうけど。

(余談)
同様の考え方でセンサーサイズが絶対的な画質を握るものという考え方で
コンデジの超望遠の立ち位置をみてみる。

上記の通り、1/2.3センサーの大きさはAPS-C比で約1/10であり、
ルートすると3倍ちょい。(逆算して話を戻しただけだけど)
なのでたとえばAPS-C用250mm望遠(35mmで400mm相当)のレンズでセンサー上に
映し出された像と同じだけの大きさをコンデジで撮るならば、35mm相当で
1200mmまで引っ張ってはじめて張り合えることになる。

大きさで張り合ったとしてもさすがにトリミングかましたんじゃ
画素数では敵わない。
どっこいコンデジの画素数なんてスペック競争のおかげでアホみたいな数字に
なってはいるけれども画質からして実際はせいぜい800万画素くらいで頭打ち。

むしろドットピッチ細分化で色乗りが悪くなるという坂道を転がりながら
処理エンジンで油絵みたいな画をつくりつづけるデフレスパイラルから
抜け出さないメーカー。
そのおかげで撮れる静止画は油絵で、動画はダイナミックレンジの低さから来る
どぎついコントラストのもの。

また、コンデジじゃ一眼のレンズと張り合えるだけのコストでつくれないし、
むしろ20なんぼ~1000mmオーバー域をコンパクトな設計でまんべんなく
カバーするなんてそもそも荷が重すぎる話で光学的にもディスアドバンテージ。

そういうわけでコンデジ1200mm用意したとして
・光学的にも
・工学的にも
ハンデが課されている以上、そこで画素数だけ勝ってたとしても
結局大きく優位に立つってことはできない。


■じゃあこのEOS KDNはA3ワイドいけますかね?
という問いが発生するけど、それはNO。
ここではじめて解像度が問題となる。

一般的に300dpiで出力されるので、これをもとにそれぞれ必要な
ピクセルベースでの画像サイズをここで確認してみる。
※比較しやすいようにおおよその値に丸めた

L判:たて1050ピクセル(だいたい150万画素)
2L:たて1500ピクセル(だいたい300万画素)
A4:たて2500ピクセル(だいたい900万画素)
A3W:たて3600ピクセル(だいたい1900万画素)

(A3を越えると200~150dpi程度での出力になるので、必要な画素数は
 以降うなぎのぼり、というほどにはならない。A3レベルでも
 200dpiに出力を下げるお店もあるくらい。)

とまあ、800万画素程度だとA4にギリ満たないも
なんとかそんくらいで出力する分にはいけるでしょうというライン。
しかしお世辞にもA3サイズレベルには満たない。

特にコンデジあたりで無駄に解像度ばかりが増えてしまった現在
10Mピクセルは当たり前にあるので特に気にする必要はないけれど
一応こっちも気に留めておいたほうがいいはず。

ちなみに現在主流のフルHDモニタのたてサイズは1080ピクセル。
これにドットバイドットで映し出すには1920x1080の200万画素強
ありゃそれで十分。
そろそろ普及帯に入るか入らないかの4Kモニタでやっと
800万画素映し出すことになるも、さっき述べたとおり1000万画素は
当たり前なのでピクセル数ベースでの画像サイズは
特に気にするところはやはりない。


■じゃあミラーレスってなんなの。一眼レフってなんなの。
画質で論じるから終わらない。
人それぞれ、プリントするなりモニタで眺めるなりWeb素材に
使うなりニーズが異なるもんだから仕方ない。
論点がまとまってないから終わらない。場合分けができてない。
なので画質ではなく表現という点で言えばとりあえず

ボケ

ってやつがあるとみんなうれしがるらしいのでそれが
実現できる点が魅力でしょうね。まずは。


■だもんですから
鳥や飛行機を撮るわけでもないならファインダ不要。
額縁に飾る写真を撮るわけでないなら大きなセンサ不要。
いろいろいじってみたいよというならはじめて、
ミラーレスあたりをまずはお買い求めになっていただくと
いいんじゃないでしょうかね。