■情報のソース
アンサイクロペディア
http://ansaikuropedia.org/wiki/小諸鉄矢
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/夢はマジョリカ・セニョリータ
■前提
川島だりあ名義はゴーストでない
■発表・リリース
・長戸大幸
「『小諸鉄矢』は知り合いのプロデューサー、吉江一男のことで、彼に作曲してもらった」
・小諸鉄矢
JASRAC作品コード008-4925-1「ムーンライト伝説」(1992年3月)の作曲者
・川島だりあ
JASRAC作品コード009-3036-9「夢はマジョリカ・セニョリータ」(1992年8月)の作曲者
・「ムーンライト伝説」の作曲者クレジット
ずっと小諸鉄矢のまま
・「夢はマジョリカ・セニョリータ」の作曲者クレジット
CDには小諸鉄矢と印刷されていたが、川島だりあである旨訂正
■はっきりしない部分
・「小諸鉄矢とCM NETWORK」
近田春夫の別名義ではあるが、近田春夫だけが使うとは限らず
ビーイングが音楽制作集団として受けた仕事に使われた(近田と吉江を内包している)
可能性もある
■2つ存在する、KEY WEST CLUB「夢はマジョリカ・セニョリータ」
・テレビでしかお目にかかれない版
これが混乱の元凶
・CDリリース版
曲名間違えないで
■まとめ
・リリース前の「夢はマジョリカ・セニョリータ」は「小諸鉄矢」が書いた
「ムーンライト伝説」のメロディと同一。よってそれは「小諸鉄矢」が書いたといえる
この事実があったからこそ、CDクレジットの誤記が発生したし
曲中に存在しない歌詞「涙の東京 歌う デルコラソン」も残った
詞が先かどうかはわからないが、少なくともこの段階では詞と曲がセットだった
・「夢はマジョリカ・セニョリータ」は何らかの意図で元の曲が召し上げられた
あるいは、テコ入れで書き直されて元の曲がお払い箱になった
・DALIの「ムーンライト伝説」は「小諸鉄矢」が書いた曲が流用された
上記経緯から曲先で詞が書かれることとなった
・CDリリース版の「夢はマジョリカ・セニョリータ」の曲は川島が書いた
上記経緯から詞先で曲が改めて書かれることとなった
・「ムーンライト伝説」における「小諸鉄矢」は、吉江一男ないし彼のチーム
川島だりあは「小諸鉄矢」ではないし、「ムーンライト伝説」に関与していない
・「ムーンライト伝説」は初期の「夢はマジョリカ・セニョリータ」と
同じメロディであるため、サビ以外のメロディが酷いと評している
アンサイクロペディアの記事は破綻している
曲調・アレンジメントのことを指しているのだろうけど
詞も微妙と言っているので小諸と川島、アレンジャーすべてを敵に回している
・「ムーンライト伝説」が吉江と近田の共同制作であることが推察されるとする
ウィキペディアの記述は直接的な根拠がなく確からしさがない
■完全な妄想
「夢はマジョリカ・セニョリータ」リリースの過程で作詞だけでなく曲も
川島だりあ提供という箔をつけたくて急遽起用、あるいは関係者が
小諸鉄矢ってなんやねんといちゃもんつけて変更。
もしかしたら川島だりあ本人が出来上がりに不満を持ってあたし書くわと
言い出したりしていずれにせよ現場大混乱。
先に出た方が、売れたのがムーンライト伝説だからといってKEY WEST CLUBの
側が踏み台や召し上げられた側というのは先入観が過ぎるわけで、捨てにかかった
という可能性もあるよねという話。
■余談
めちゃくちゃ売れたのは小諸鉄矢のほうで、結局タイアップがモノを言った
部分は小さくなかった。
ちなみにこの曲らにはサビはない。
その点でもアンサイクロペディアの記事は誤っている。
単純に判別する方法としては
何々の曲歌って~
と言われ、歌いだしが歌われない曲はサビがあるといえる。
では「ムーンライト伝説」はというと10人中10人
「ゴメンね素直じゃなくて」
と歌うはず。
神田川なら「あなたはもう忘れたかしら」だし、およげ!たいやきくんなら
「まいにちまいにちぼくらはてっぱんの~」である。
この曲にはAメロとBメロしかないのだ。
フォークソングや70年代歌謡曲と同じなのだ。
強いて言うならBメロにタイトルを載せてサビ風に見せているだけである。
しかしそれでもメインとして扱うには弱い。
Bメロをサビのように扱う手法はほかに
「うっちっと~おんなじね~ なっかっよし~ね~」
でおなじみ火曜サザエさんOP「サザエさんのうた」に見られるが、
Bメロ前に盛り上げるフレーズをいれて明るく盛ってもなお人々は
歌ってと言われるとおそらく半数は「窓をあけましょう ルルル」と歌う。
するとどうなるか、作詞をするうえで最も重要なのはのっけの歌いだしで
勝負をかけないといけないのだ。
なのに「夢はマジョリカ・セニョリータ」では
「踊り明かしましょうルナ」
という、パンチが足りないフレーズがあるだけである。
極論を言えば曲の始まりがすべてとまでは言わないが大半を占める。
そこで穏やかな日曜朝から
デデン♪デデデデデデン♪
と一発食らわせていきなり謝るというコンボ技を「ムーンライト伝説」は
キメているのだ。
これは思考回路がショート寸前とかいうブッ飛んだ詞だけでなくアレンジの
妙も奏功している。
いうなればリメイクによって売れる要素が順当に追加されているわけで
セーラームーンという看板だけじゃないよという点も書いておく。
ちなみにKEY WEST CLUBのテコ入れを図った川島だりあのほうは全体的に
元の曲調をほぼ変えずにいたためやっつけであったことが伺える。
華麗なるビフォーアフター
「じゅうにはいめの テキー(ィ)ーラ」
↓
「じゅうにはいめの テキ イイーラ」
干し飯からできたスピリタスを好む十二体目の敵、イイーラの登場であった。