※ここではハンドリングがシャープなほうをよしと評価している。
【先に交換目安についてまとめ】
3年目前から硬化・ウエット性能の低下が特に気になり始めるので
交換目安に。
FF乗りで前2本ずつ交換するなら2年でフロント新品入替ローテがベスト。
(2本ワンセットをフロントリアで2年ずつ、都合4年持たせる計算)
フロントで3年ひっぱると交換前には乗り味も悪くなるし、交換後
リアでもう3年持たせて都合6年履かせるというのも無理があるので
やはり前2年後2年が理想。
4WDでローテしながら乗るならガマンして3年。
おいしいところで切り上げるならやはり2年が頃合。
個人的には4WDにゃワンランク上のものを3年ないしプラスアルファ
履かせてやるか、安タイヤを2年運用するかコスパで判断と思う。
ちなみに後述のエナセーブ交換前、フロントで3年、リアで1年履かせた物を
再度フロントに復帰させてみたが特にウエット時の坂道発進・下り坂急カーブでの
ずるずる感は生命をのっけて走るには若干心もとないのでおすすめしない。
駆動輪に使用するのはやはり3年が限界、2年がおいしいとこと思う。
人にもよると思うけど。
■ブリヂストン エコピア(ECOPIA) EX10 → ハンコック ZETRO C4
(長くなったので終売に伴い削除)
2015/10/09
■ハンコック ZETRO C4 → ダンロップ ENASAVE EC202
DYデミオ 175/65R14
※前輪のみ交換、ZETROを後輪へローテーション
・価格
工賃や割引コミコミで言うと175/65 R14の場合、税込
4本セットのゼトロ:1本5000円あまり
2本セットのエナセーブ:1本7000円あまり
で、1本あたりの価格差が2000円程度。
少しでも安く、4本セットで!ならやはりゼトロに軍配。
ちなみに国産のモビシス500eは1本あたりプラス税抜600円なので
個人的に2015年現在ベストバイなのはゼトロでなくモビシス。
でも2本じゃ売ってくれない。うーむ。
2015年10月チラシ
・ステアリングフィール、応答性
くたびれたZETROとさほど違いを感じられなかったが、新タイヤもあってまずまず。
この点で言えばゼトロは本当よくやってるとは思う。
ただエナセーブはドライコンディションでもグリップしてる感は乏しい。
省燃費タイヤってこんなものなのかな。
・ウェット性能
小雨の中、交差点で華麗にFFドリフトがキマる程度のグリップ力。
普通に大丈夫なんかなこれ。
走ってる最中から違和感はあったがまさかここまでとは。
同日細い路地を走行中、急にネコが飛び出してきたので徐行程度の
スピードから急ブレーキ踏んだ際には真っ直ぐのまますぐ止まりはした。
たぶん走る・止まるについては及第点としても、曲がるについては
かなりよろしくないと思う。個人的にはおすすめしない。
現行EC203で改善したならいいが、ウエットグリップ性能「C」のまま
なのでそう向上していないんじゃないかと疑っているけど。
・乗り心地
エコピアのようなフワフワ感はなく、かといってZETROのようにカッチリ
するような感じでもなく、ごくごく普通。
スタンダードタイヤはこのくらいが無難でちょうどいいという塩梅。
大差はないけどZETROより好み。グリップ以外は。
ワインディングを走ることが多いなら省燃費タイヤってあまりおすすめしない。
(2年経過インプレ追記)
ドライ・ウエットでのハンドリングは結局最後までいい印象なし。
良くも悪くもどノーマルな乗り方限定。スピードはおそめに、ブレーキははやめに。
そのかわりと言ってはなんだけど性能の落ち込みは現時点で感じられないため
ゼトロよりも長持ちする印象。
(3年10か月経過 追記)
クラックの出方をチェックし、使用を終了。
経過観察でもう少し引っ張れそうな気もするも、内周部のクラックは
好きじゃない(進みが早い気がする)のできっちりローテ決行。
5年くらい持つかと思ったけどそうでもなかった。
2017/10/10
■ダンロップ ENASAVE EC202 → トーヨー MOBISYS 500e
DYデミオ 175/65R14
※前輪のみ交換、ENASAVEを後輪へローテーション
1本あたりの価格はゼトロの数百円増し、PRACTIVAより1000円ないくらい下のライン。
(どういうわけか店頭バラ売りではPRACTIVAのほうが高かった。需給関係かな)
ただしサイズ設定がどノーマル限定。
・ステアリングフィール、応答性
エナセーブと異なり豊かなグリップ。
またきっちりついてくる操舵感。
装着直後のシンセラのようにしゅるしゅると地面に吸い付く、しなやかな感じ
・・・は全くしないものの、地面を噛んでる感じはエナセーブよりも伝わってくる。
ハンドル握って安心、走ってて気持ちいい。
低燃費タイヤイコールヘンテコということではないことはわかった。
・ウェット性能
過去に履いたどのタイヤよりよい。文句なくよい。
ぐっと弧を描く高速の出入り口付近も膨らむことなく安定して曲がる。
とても安心。
・乗り心地
全体的なイメージはしなやかというよりも無骨で重い。
10倍大袈裟に言うとスカッシュのボールみたいなゴムでできたタイヤという感触。
ただ決して干からびたゴムではなく、しっとりとしたゴムのような感じ。
ロードノイズは低音寄りの味付け。
悪路走行はガタガタというよりゴツゴツ。
ただし意外にも車道と歩道の段差などの突き上げる感じはおとなしめで
暴れるような感じはしない。
全体的な感触を端的に言えば
ゴム硬くすりゃ転がり抵抗減るよね?
という単純な図式を体現したような感じなんだけど、個人的には
カッチカチの乗り味とグイグイいくコーナーでの安定感は運転席にいる限り
プラスの評価なので特にデメリットには感じない。
現状、後部座席には上記旧エナセーブ履かせてるのでこの点は問題でなく
同乗者も体感できるほどの硬さの差はなかった。
個人的にはこれで全然問題はないが、硬めの乗り心地が好みでない人には
ややおすすめできないので予算に余裕があるならECOFINEをチョイス
したほうがいいと思う。
ただまあ、慣れればなんでも問題ないと思うよ正直。
個人的にはモビシスはだいぶ好みなのでこっちおすすめだけど。安いし。
ちなみにECOFINEは住ゴム。
シンセラやエナセーブをもとにやや手を抜いてつくったもの。
パターンはだいぶシンプルにできているも世代的には現行モデルと
同じ技術が投入されているので決して悪かない。
価格差が大きくないならいっそエナセーブいっちゃってもいいかも。
もう一方同価格帯にあるのPRACTIVAはヨコハマ。
モノはベーシックタイヤであるDNA ECOSまんまか、それからちょっと
手を抜いてつくったもの。
もととなったモデルのDNA ECOSは2000年代初頭に登場。
マイナーチェンジを重ねているんだろうけど、10年一昔というからに
ちょっと古さを感じなくもないのであえて選択することはないかなと思う。
【モビシス買った後で気づいた。ネットもっと安い】
取り付ける手段がないため興味なかったリアル店舗でないネットのタイヤ。
検索してみると所謂アジアンタイヤが異常に安い。
正直ショック。
ヘタしたら送料コミで2000円台。
取付工賃も提携工場で1800円と1本あたりコミコミ5000円で新品タイヤが
手に入るご時世。恐るべしデフレの威力と経済のワールドワイド化。
たださすがに1本6000円くらいになってくるとあえてこっち選ぶより
国産がいいよねって話になるし上記のように持ちはどうなんだという
ことにもなると価格差を埋めるだけのコスパになるかどうかはちょっと
怪しいところがなくもない。
その点を加味して比べてみると国産モビシスってがんばってる。
インチアップなどで国産だとちょっとお高いサイズにはこっから
選ぶのがテなんだろうな。
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2019 Aug
【閑話休題 1】
省燃費タイヤを考える・2019
10年前の流行語になったゲリラ豪雨にはじまり、ここ数年毎年
日本列島を襲う記録的豪雨。
国民全員が異常な雨に遭遇することから免れないこのご時世に
ウェットグリップを犠牲にして燃費を追い求めること
というのは果たして得策なんだろうか。
燃費ラベルAAAでも数%、シングルAはせいぜい1~2%の省燃費性能と
いうものに比べて、ヘビーウェット時の安全性を犠牲にすることは
リスクとリターンは合っておるのか?
むーさんはノーと答えを出した。
お金を出してリスクを取るなんて馬鹿げている。
モータースポーツにいたってはドライはハイグリップタイヤを、
雨天時にはレインタイヤを履かせている。
これは限界まで攻めてタイムを出すためであり、限界を超えたときに
素早くリカバーできるようにするためでもある。
遊びでドリフトするだけなら後輪にツンツルテンタイヤを履けばいいが、
それでは一度流れ出したらもうなかなかグリップは戻らない。
だからプロのドリフト競技でさえハイグリップタイヤを履くわけでして、
滑らせることだけが目的のドリ天参加者は逆に完全にグリップを捨ててるので
一度ミスるとあとはタイヤウォールに激突するしか止まる方法はない。
なので
スタンダードタイヤを履くのが正解だよね、安いし
というコンセプトで次の買い替えにつながる。
【閑話休題 2】
海外メーカータイヤを考える
前出のAUTOWAY 楽天市場店をウィンドウショッピングしながら考える。
いろんなお国のメーカーあって楽しいけど、人騙しの
アフィブログみてーにヨイショするのもつまらないから
不安点をいちいち書いておく。
■インドネシア Corsa(コルサ)
ゼトロでさえタイヤバランス取りが微妙だったのを考えると
さすがに最安モデルは手が出せない。
…と思ったら実際のユーザーが同じこと言ってた。
インドネシアタイヤメーカー Corsa 2233 225/35R19
https://minkara.carview.co.jp/userid/2972316/car/2663603/9735464/parts.aspx
ちなみにWikipediaでは後出のRadarに同じくシンガポールの
オムニ社傘下とあるが、公式ページでは現在その表記はない。
ただ、実際ちょくちょく見かけるではある。
たぶん「タイヤ新品サービス」っていう中古車にあてがわれるんだと思う。
自宅ピロティ(あるいは下駄ばきと呼称)でちんまりとやってるような
個人経営の中古車屋の。
■ドバイ ZEETEX(ジーテックス)
だからな、豪雨の話してんだべさ。
月の降水量30ミリとかいう国のタイヤなんか履けっかてんでい。
こちらでも評価はいまひとつの様子。
■シンガポール Radar (レーダー)
東南アジア随一の経済大国から来た黒船。
ただし会社設立は21世紀に入ってからなので歴史は浅い。
高温多雨の国なのでウェットは信頼置けそう。
…とまあここまで書いてなんだけども。
ガマンできないから個人的な感想を言うけどさ
品質とトレードオフで価格が下がってるんだよね、実際。
そもそも、2019年現在のこの異常気象ともいえる状況で
安全を買おうぜという文脈内でのアジアンタイヤは果たして
矛盾はないかというとそりゃ
大いに矛盾する
わけでして。
じゃあオートウェイ出る幕ないじゃんって話になりそうだが
いやいや、アジアンタイヤにも希望はある。
NANKANGである。
業界の老舗も老舗。世界に通用する超一流。
台湾のメーカーだからネトウヨちゃんも文句出まい。
台湾と言えば台風銀座。どっかの油売ってる国と違って
豪雨暴風どんとこい、しまいにゃスキー場さえある雪降る国…もとい
オリンピック的に言えば地域。
まあいいや、そこはネトウヨにまかせておこう。
というわけでこいつを掘り下げてみる。
【閑話休題 3】
NANKANG(というかオートウェイ)は買いなのか?
まずはここらをピックアップ。
対決する相手は黄帽PBから税込6500円(会員割引コミ)のプラクティバ。
バルブと廃タイヤ処分費は同等として、本体価格と交換工賃の合計を見る。
・オートウェイの提携している工場
→1800円(8%税込でざっくり1950円くらい)
・黄帽
→1000円(8%税込で1080円)
これをそれぞれ本体価格にプラスする。
NANKANGはそれぞれ4000~4300円程度なので、合計額はだいたい6000円。
PRACTIVAはだいたい7600円なので1本あたりの差は1600円。
ここではキリよく2本で3000円、4本で6000円の差としよう。
ちなみに雪降らない、わった島やうちなーぬコザぬ街るやいびーしがの
みなさんには送料がプラスされるんでして価格差はさらに縮まる。
以上を大きいとみるか小さいと見るかは人によると思うけど
個人的には販売から取付までワンストップで済むほうが好きではある。昭和の人だから。
ただ、NANKANGついてるとオッ?って思うところはあるので、あえて
チョイスするという機運ならぜんぜんおすすめ。
あとは有名カー用品店チェーンでない「町のタイヤ屋」に”入りにくい感”を
抱くかどうかでお決めいただきたい。
【閑話休題 4】
カー用品店のタイヤ4本セットは得なのか?
4本セットは大体の場合3本の価格になる(1本分の割引)。
乗り味からすると神経質な自分は3年目から変えたくて仕方なくなるが
世の皆さんはそういうこともなくガンガンいくでしょうから
きっちりバーストするかスリップサインが出て車検にひっかかるまで
乗るか、雨の日に滑って廃車にするでしょうから別に気にしなくていいけど。
どっこいこちとら、作戦は「いのちだいじに」であるので
そこらへん考えてみる。
定価で2本ずつ替えて乗ると、4年のコストはタイヤ定価4本分である。
計算上では毎年1本ずつ交換する感じ。
4本セットをローテしながら4年乗ると、コストは定価3本分でお得。
しかしこれだとFF駆動輪に3~4年目のタイヤを履かせることになる
ことからガマンが必要になる。特にラストイヤー。
ギリガマンできるなら3年目いっぱいというラインになるので
4本セット(定価3本分)を3年運用となると、結局コスト的には
年あたり定価1本分と、上記2本運用と同じになる。
が、ここでは前輪に3年目のタイヤがはまるためやや美味しくない。
以上から、やはり割引分をさっぴいてもFFなら前輪2年+後輪2年運用が
いいと思う。3年でタイヤ捨てるなんてもったいないし。
■トーヨー MOBISYS 500e → ヨコハマ PRACTIVA(ほぼDNA ECOS ES300)
DYデミオ 175/65R14
※前輪のみ交換、モビシスを後輪へローテーション
・総評
ハンドル握る立場的にはカチカチグイグイのモビシスが好みだけども
ハンドリング・乗り心地トータルで言うとこっちがバランス良し。
安タイヤの中では乗り心地はいいほうだと思う。
万人におすすめ。
・ステアリングフィール、応答性など
乗り出しはいまひとつもこなれてくると割ときびきび。
~60km/hくらいまでのハンドリングは割とがんばってるので
街乗りなら同等。
高速直線走行時はむしろプラクティバのほうが遊びが出にくくて
運転しやすいとは思う。
この点低速・高速双方でバランスが取れているのはプラクティバ。
ワインディングはやっぱりモビシスの方が安心。
・ウェット性能
水たまり、轍の水はけは良好でハンドルを取られることはないが
低ミュー路の食いつきはごく普通というか物足りない。
・乗り心地
モビシスの後だけにゴツゴツ感はソフト目の感触。
こまかい凹凸の処理は割とお上手で、スポーティではなくコンフォート寄り。
静粛性は至って普通で、新タイヤとして普通に静か。