2013年7月27日土曜日

(俺メモ)2013年那覇市議会議員選挙

平良識子 社大 現職 4944
仲松寛 自民 現職 4298
金城眞德 自民 新人 4193
糸数昌洋 公明 現職 3832
宮平のり子 社民 現職 3677
前田千尋 共産 現職 3614
久高友弘 自民 現職 3516
翁長大輔 共産 新人 3468
渡久地政作 自民 現職 3454
安慶田光男 自民 現職 3361
金城徹 自民 現職 3355
比嘉瑞己 共産 現職 3198
下地敏男 社民 現職 3186
多和田栄子 社民 元職 3092
奥間亮 無所属 新人 3090
知念博 自民 元職 3048
上原快佐 社大 新人 3047
前泊美紀 無所属 現職 2899
坂井浩二 そうぞう 現職 2887
大城幼子 公明 新人 2832
翁長俊英 公明 現職 2820
花城正樹 民主 現職 2806
屋良栄作 自民 現職 2796
高良正幸 自民 現職 2792
古堅茂治 共産 現職 2639
喜舎場盛三 公明 現職 2599
亀島賢二郎 自民 現職 2588
大浜安史 公明 現職 2560
湧川朝渉 共産 現職 2487
桑江豊 公明 現職 2450
我如古一郎 共産 現職 2375
山川典二 自民 現職 2347
粟國彰 無所属 新人 2341
中村圭介 無所属 新人 2322
平良仁一 自民 現職 2315
瀬長清 自民 現職 2310
山城誠司 自民 現職 2172
野原嘉孝 公明 現職 2166
清水磨男 民主 現職 2165
宮里光雄 自民 現職 2113
上原あやの 無所属 新人 2032
与儀実司 自民 現職 1964
宮國恵徳 そうぞう 現職 1905
永山盛太郎 自民 新人 1905
山川泰博 無所属 現職 1832
具志幸一 無所属 新人 1747
新屋清喜 無所属 現職 1740
玉城彰 民主 現職 1672
普久原明 無所属 新人 1516
伊波秀輝 無所属 新人 1516
田中美幸 無所属 新人 1504
金城敏雄 無所属 新人 1418
高里良樹 無所属 元職 1137
喜屋武良二 無所属 新人 988
屋良朝助 無所属 新人 705
石田辰夫 無所属 新人 689
上地国三 無所属 新人 339

・当選した新人:7人
自民1
公明1
共産1
社大1
無所属3

・落選した現職および世襲:6人
自民2(世襲の永山氏含む)
民主1
そうぞう1
無所属2
※数が合わないのは現職欠員1(久高現副市長)のため

・現在の勢力図
自民15
公明7
共産6
社民3
社大2
民主2
そうぞう1
無所属4


■自民・公明
公明党は現職の野原嘉孝氏が危うかったがなんとか全員当選。
自民とあわせて過半数の22議席。改選前と変わらず。

新人で3位当選の金城眞德氏は地元の名士かなにかだろうか、肩書きが多い。
久高さんとの入れ替わりもあって後ろ盾がしっかりした結果が出た。

本気なのかふざけているのかいささか判断しかねるイラストの選挙公報で
おなじみの与儀じっし氏は落選。
ていうか広報の写真、議員名簿と違いすぎ。この修正はもはや偽装。

なお任期中に少子化対策には女性の早婚こそ必要とする持論を展開したところ
全会一致の大顰蹙を買った過去もあるが、卵子老化その他体力うんぬんから
言えば至極当たり前なのに、ウーマンなんちゃらリブやらライトやらに
過敏にもなるからおかしなことになっちゃう。

「赤とんぼ」じゃ姐やは数え15で嫁にいって子供を産んでいたが
今じゃ倍の30過ぎてあわてて体力的にも精神的にも大変な不妊治療を開始して
赤ちゃん赤ちゃんしている。
昭和の持代に当たり前だったことが平成じゃ口にすることさえタブー。
そのうち赤とんぼも「前時代的で女性をバカにした価値観の押し付けだ」って
音楽の授業でも墨塗りとなって歌われなくなっていくのだろうけど。
この歌にそんな意図がないことを私には証明できない。
できないからきっと消される。そういう時代。

とりあえず、この本人にその気があるかどうかなんてすっとばして
「女性蔑視ととられかねない」という悪魔の証明を全会一致でつきつける
議会は小学校の教室かなにかとおなじいじめの構図そのもの。
その点で言えば、残念な味のあるイラストのじっし氏には
少しばかり同情する余地はなくもない。

議長の永山盛廣(自民から無所属へ)さんのかわりに出てきた永山盛太郎氏も落選。
一応今回自民公認は取り付けてあったが有名無実。
むしろなぜそこまでして出ようと思った。
というか、議員以外の生き方・働き方・人生というものがなかったのか。
少し心配。

ところで山川のりじ氏の「3つのF」。
広報にゃ書かれていなかったがFiduciaだけイタリア語。
英語で言うとfidelityあたりか。
だがなんにせよ「チャレンジ精神」という意味はかけらも無い。おいおい。
まめにブログを更新してるあたり几帳面な人なんだろう。


■民主
民主は4議席から半分の2議席に。
ちなみに今回の選挙公報では現職の

花城正樹氏
清水磨男氏
・玉城彰氏(落選)

の3者すべて、民主党であることを記載していなかった。
残る民主現職の山川泰博氏は今回潔く無所属として出馬。そして落選。
少なくとも上記3人とは違うその潔さ・心意気は買う。

ちなみに前回(H21年)では花城氏は4000票近く集めてトップ当選。
清水氏も全体3位での当選。今回は下から2番目。
4年前の追い風と今回の逆風のすさまじいことといったら。

だからといって、党籍を隠した事実はやっぱり評価しない。
前回そのネームバリューで勝った以上、その看板を下ろさないのが仁義だろう。

まあ、ポストに入ってた清水氏のパンフレットにはMAOと書かれたロゴに
しれっとサギのシルエットが描かれているあたりそのメッセージを
汲んでくれということだろうか。さすがに卑屈すぎか。
しかしあの美青年ふーじーした絵の描かれた清水氏ののぼりのセンスは
突き抜けた自己愛というか自分大好きナルシスト具合がある種の
すがすがしささえある。
世の中を変える人間はいつだって大風呂敷を広げるナルシストと相場が
決まっているのですから、彼もきっと何か変えてくれる人種なんだろう。
成功すれば変革者、失敗すればウソツキ。
どこぞの科学者も政治家も、身に染み付いたその生き方は変えられまい。


■共産
ちょうど民主の失望票が流れたのか、1議席上乗せ。
翁長大輔氏は31歳新人にして共産2位(全体8位)で当選。
それだけ期待されているのだから、がんばっていただきたい。


■社民
前回現職ながら落選の多和田栄子氏がカムバック。
それなりに票は取っている以上人望はあるのでしょう。
むしろなぜ前回負けたのか不思議。
まあたぶん民主フィーバーで票が偏った煽りなんだろうけど。


■社大
30代前半でかつ女性にもかかわらず平良さとこ氏トップ当選。
平成という時代は昭和からはだいぶ進んだようにも思える。

その一方で今回の目玉は新人の上原カイザ氏。
出馬の動機・苦労人アピールやら後ろ盾の用意やら、すべてきちんとこなして
選挙に臨んでいるあたりなかなかやり手に見える。
今後の市議会だよりに期待。


■そうぞう
当選4回のベテラン宮国恵徳氏落選。
苗字からして宮古人ネットワークがある程度寄与していたはずだが
影響力も低下してしまったか。
ていうか選挙広報のレイアウトが考慮無さすぎというか、選挙対策が前時代的。


■無所属(当選組)
前回初当選の前泊みき氏。
今回から実施のジャスコやメインプレイスでの期日前投票を実現とのこと。
前回28位からランク10上乗せで当選。
順当に実績を残して、順当に評価された結果に見える。

今回初当選の26歳新人、奥間亮氏は一応無所属扱い。自民公認。
国場氏の選挙協力あってか軽々当選。
その影に「国場幸之助政策担当秘書」の具志幸一氏は何の後ろ盾無く落選。
あーらら。

あとは前回すんで及ばずの粟國彰氏・フレッシュ中村圭介氏が今回初当選。
どちらも何の後ろ盾もなさそうだが、それぞれ仲井真・首里地区の地元票が入ったか。
それだけ人望があるのだろうから今後の活躍に期待。
アグニさんは福祉に、中村さんはNPO連携による行政サービスの向上を目指して
がんばっていくのだろう。


■無所属(落選組)
・屋良朝助氏
今まで理念を突き通してきたヤラさんはついに「将来の」琉球独立に方針転換。
丸くなったのか現実路線に向かい始めたのか、はたまたアリスの手相占いの結果が
そうさせたのか。
政党名も「琉球独立党」から「かりゆしクラブ」に変更。
看板から独立の2文字を自ら捨てた時点でつまらないお人になってしまった。
甚だ残念。

とりあえずntt-i.netドメインに記載されている「Asasuke」というのは「朝助」
ってことでいいんだよね?
ということはあれだ、Tシャツ屋のネコ絵も屋良さん作で、大道の裏通りで風にたなびく
ネコ写真Tシャツも屋良さんのセンスなのかしら。
まさかのネコ好き説。
そういや昔あのあたりに事故に遭ったのを助けて手術したとかいうネコいたけど
屋良さんとこのネコなんだろか。

・上原あやの氏
すんでのところで惜しくも落選。
お母さんアピールと政策を教育一本に絞った点は女性に受け入れられやすい。
もう一歩地盤固めがしっかりしておれば当選してたはず。

・普久原明氏
年とったね。

・田中美幸氏
ビジョンがしっかりしているが、広報の文字の小ささは老眼の人たちへの配慮が
少々欠いていた。
また、無所属を前面に出す場合は単一問題解決型(日ごろ思ってる問題を自ら
正そうと行動しました!という姿)の立候補者にはいいかもしれないけど、
港湾開発まであれこれやりますというなら絶対的に横の連携・協力が必要な以上、
なにかしらの政党・グループに属しているほうが説得力がある。
その点で言えば子育てか福祉かなにかに絞ったほうがよかった。

・喜屋武良二氏
那覇防衛施設局(今は格上げなんだっけか)の出身。
理念がどうもぼやけてるというか、要するに石垣や与那国あたりに移住して
自衛隊賛成と主張したほうがよほどストレートに気持ちが伝わるとおもうのだけど。
少なくとも那覇市議会選挙に出る人ではなかったような。
那覇ンチュって良くも悪くも基地・自衛隊・9条に無関心な人多いし。

・石田辰夫氏
選挙があれば出るというファイティングポーズを失わない姿勢、主張を変えない頑固さ。
ヤラさんもぜひ見習ってほしいもの。

・上地国三氏
今回のMVP。
御年55歳にして20代前半のようなハートをお持ちの若々しいお方。
ネット掲示板で手だけ動かす軟弱な若者とは違って選挙に立候補する行動派。
石田氏・屋良氏のように選挙に出続ける姿勢を持ってはじめて本物。
まさか今回落ちたからといってもう引っ込んでしまうタマじゃないでしょうね?
今後ももちろん出るよね!

当選したみなさんは、ここに書いてあることを実現します。

2013年6月20日木曜日

Androidバージョンごとの比較(2.1~10)

Andoroidの各バージョンの違いを速度面を中心に比較。

■Android2.1(Eclair)→2.2(Froyo) 2010年3月

JITコンパイラの実装が大きく寄与し、実行速度が大幅向上。
ベンチマークベースでCPUスコアが少なくとも2~3割はアップ。
JavaScriptの取り扱いの向上も含めるとブラウジング性能は大幅に開きが。
Androidは2.2ではじめてまともに動くようになったといってもいい。



ITpro - やっぱりAndroid 2.2は速かった
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20100709/350107/

こばかつのチラシ裏 - IS04(REGZA Phone)2.2.2(Froyo)レポート
http://k0bakatsu.blog106.fc2.com/blog-entry-76.html


■2.3(Gingerbread) 2010年12月

目に見えるところではテキスト選択しやすくなったととか、複数カメラへの対応等、
ユーザビリティの改善が主だけど、一方でビデオドライバや描画の最適化が
進んだことから表示性能が地味に向上している。

また、IOまわりやガベージコレクションの機能向上もあって安定性が増した。
あと、ブラウジングではgzip圧縮がデフォに。


GALAXY Tab SC-01Cのソフトウェアアップデート 2.2→2.3.3
http://darkroid.net/archives/984

NiiのBlog
GALAXY S Android 2.3.3アップデート後のベンチマークチェック
http://nii.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/06/galaxy_s_andr-1.html


■4.0(IceCreamSandwich) 2011年10月

あいだに3.x(Honeycomb)が入るが、そっちはスマホでは採用されず
タブレット向けの開発が主。
最終的に4.0で合流して、これひとつでスマホ・タブレット両方へ対応。

2.xとの大きな違いは描画関連でのパフォーマンス向上と、ブラウジング性能の
大幅な向上が目につく。
なお、2015年にChromeのサポート外になったためブラウジングにおける脆弱性に
対応できないため中古での4.0以下の購入は避けた方がいい。
もっとも、当時の無印スナドラ400あたりは今となっちゃスペック的にかなり
見劣りするので言わずとそんなもの買わないと思うけど。


※ベンチマークは9:50から
右がGB、左がICS。ベンチマークから左端に登場するのはS2



Android Authority
Android 2.3 Gingerbread vs. Android 4.0 Ice Cream Sandwich
http://www.androidauthority.com/android-2-3-gingerbread-vs-android-4-0-ice-cream-sandwich-37742/

日経トレンディネット
第5回:Android 2.3の“お手本モデル”Nexus SでAndroid 4.0を動かしてみた
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120227/1039836/


■4.1(Jelly Bean) 2012年7月

ハードウェアまわりの改良は描画関連が目玉。
特にタッチへの追従など、「iPhoneヌルヌル、Androidはなんかヘン」という
ずっとつきまとってきた使用感の違いへ取り組んだ結果がここで出た。
大して違いを感じることもないけど、無いに越したことは無い。
直後に4.2が控えていることから、このバージョンの採用は中華タブくらいでしか
見られない。





AndRock - Android 新OS発表!Android 4.1 Jelly Bean はここが違う!
http://androck.jp/news/topics/android-newos-android-4-1-jelly-bean-kokogachigau/


■4.2(Jelly Bean) 2012年11月

コードネームが変わらないことからも、ユーザビリティ向上が主で
システムの大幅な設計変更はない。
よってベンチマークの値もちょっと上がる程度。
一応描画周りのチューニングも入ってるけどさほどといったとこ。
どちらかというとJBの安定版といった位置づけ。
比較的採用も多く、下手すると2014年モデルでもこのバージョンだったりする。
また、この頃からRAM2GB・ROM16GBくらいは当たり前に積んでいるので
中古で買うならここらかKitKatのスナドラ800モデルを漁ることになる。

なおOS組み込みのブラウザエンジンが旧く脆弱性も残ったままのため
ChromeかFirefoxをインストールすることは必須となる。
Yahooブラウザのようなガワだけの代物だと結局レンダリングエンジンは
OSそのものに依存するので使用はおすすめしない。




■4.3(Jelly Bean) 2013年7月

これもまたコードネーム変わらず。
フツーのユーザーにとって目新しい機能はほとんどなく、
描画周りの微妙な最適化くらいしかない。
なのでベンチマーク値も差がほとんどない。
こちらも短命なのでスマホに限らずこのバージョンを採用したものは
世の中にほとんどないはず。




■4.4(KitKat) 2013年10月

久々のメジャーアップデート。(といってもバージョン表記は4.x)
メモリまわりの見直しをおこない、このところひどくメモリ食いに
なってしまったOSをスリム化。
その自信は「メモリ512MBでもサクサク動きます」というフレコミに現れている。
(が、実際は1GBないと辛い)

また、まだ実験的ではあるも実行環境にメスを入れて動作速度の
向上を図った。(ART: Android RunTime)
従来のアプリ実行環境ではアプリを都度起動するごとに毎回毎回
コンパイラが起動して実行していた。
いわゆる「中間コード」という、完全なインタプリタではないけれど
完全なネイティブコードでも無いものをもとに、呼び出されてはじめて
それに応じて動作するしくみ。
これではどうしてもラグが発生するため効率が悪い。
じゃああらかじめネイティブに動くバイナリをこさえておきましょう
という発想。
なのでこれを使用すると作成したバイナリ分の容量が増えるが
恩恵に比べたら十分許せる。
ただしこの機能を有効にできるかどうかはモノによる。

~よくわからない人のための解説ここから~

インタプリタ方式:
→泥棒がきてはじめてわらを刈り取りにいく

中間コード方式:
→泥棒がきたら縄を編み始める

ネイティブ方式:
→泥棒が来る前から縄を用意しておく

~解説ここまで~

appllio
Nexus 5(Android 4.4 KitKat)ではベンチマークスコアを50%アップ可能、
ランタイム「ART」の実力 CPUスコアは2倍
http://appllio.com/20131111-4453-android-4-4-kitkat-run-time-art-test

Android 4.4 ART runtime test could mean faster apps, less device drain
http://www.techradar.com/news/mobile-phones/phone-and-communications/operating-systems/software/tablets/mobile-computing/new-android-4-4-runtime-aims-for-faster-apps-less-device-drain-1197992

ベンチマークスコアは1.4倍に



■5.0(Lollipop) 2014年11月

KKで実験的に実装した上記ARTが標準に。
また、このバージョンで64bitネイティブ動作も可能に。
なおこのバージョンから6.0.1まで引きずるメモリリーク問題が発生。
また電波掴みに難ありのイメージがつきまとう。
そのせいか5.1含めロリポップは人気ない様子。

絶対的な動作速度は4.4より明確に向上しているので、中古で買うなら
せっかくなのでこの世代以降がいいが、電波まわりの不具合を考えると
wifi運用ならばという但し書きがつく。

OSと一蓮托生であったブラウザのレンダリングエンジンもこのバージョンから
外出し(Webview)になったのでまあまあ長く使えるものとなった。

ちなみに数千円の予算で中古のオモチャを探す場合
・Xperia Z(Snapdragon S4 Pro) 5.1.1アップデート可能
・AQUOS PHONE SHL22(Snapdragon 600) Android 4.2.2
このような二択の場合はコンパイラで巻き返せるZにいっといたほうがいい。
(600とS4 Proの差が実用面ではさほどないため)
ただしOSの最適化をもってしてもスナドラS4 Proは800に勝てっこないので
サクサク動かしたいならどっちにしろ800いっとけって話だけど。

DalvikのKitKatと比較するとなかなかの度合いで向上。


ART同士のベンチマークスコアは誤差の範囲内~やや向上程度。



■6.0(Marshmallow) 2015年10月

microSDを内部ストレージとして扱うことが可能になり、容量不足で
アプリ入らないよ問題の救世主となる…はずであったが、microSDはどんなに
速くても内部ストレージに敵わないのでまともに動作しないことしばしば。
大人しくROM16GBモデル以上を買うのが吉。
最近では当たり前だがたまにどうかするとSIMフリーやワイモバイルあたりで
8GBモデルがあったりするものだからどうも性質が悪い。
このため新学期キャンペーンで最安のDIGNOを買い与えられた学生らの阿鼻叫喚が
全国でこだました。
なおマシュマロ世代は.1刻みのアップデートリリースはなし。

KK→LPで見られた、ART導入ほどの劇的なパフォーマンス向上はなくここらで頭打ちに。
ベンチマークスコアも差がない。


(2020/4/12追記)
大々的なアナウンスはないが内部的にOpenGL ES 3.1への最適化が図られている
可能性があるため、ベンチマークや新しめのゲームでは有意な差が出る。
ただし上記動画のAntutuは6.1で有意な差はなく、下記記事は6.0で大幅アップと
あるため、ベンチマーク側で修正が入った可能性もある。

ASCII.jp:Android 6.0でスマホの処理能力がアップ? 5.1との性能差を探る
https://ascii.jp/elem/000/001/156/1156074/


■7.0(Nougat) 2016年8月

Windowsのようなマルチウィンドウが目玉。
しかし小さい画面でそんなの使うユーザーはまずいないので
本当どうでもいい感じ。
ロリポップで外出しされたWebviewはこのバージョンでChromeに統合し
アップデートが一本化されすっきり。
7.1で安定版としてまとめた感じ。

ベンチマークスコアの数値でも大きな差はない。



■8.0(Oreo) 2017年8月

食指が動くこれといった新機能は見当たらず。
なお8.1で最大の変更点は絵文字ハンバーガーのチーズ位置修正。

パフォーマンスまわりで明確なアナウンスはないものの、概ね1割程度の
速度向上が見られる。
他のベンチマーク比較でも同等か上回るものだったので
少なくともパフォーマンスダウンはない模様。



■9.0(Pie) 2018年8月

目玉機能は利用パターン・頻度から得られたリソースの自動配分。
これにより電池持ちを中心に改善。

パフォーマンスまわりで明確なアナウンスはないものの、巷の評価は
総じて体感レベルで向上。
実際、メモリ1Gのポンコツに入れたがまあまあサクサク。


ここの結果を見る限り、描画周りに最適化が入ってるくさい。



■10 2019年9月

目玉機能は下記に。UIまわりの便利機能実装が主。
「Android 10」へのアップデート対応開始!
追加された新機能をまとめて紹介|TIME&SPACE by KDDI
https://time-space.kddi.com/mobile/20200204/2836

ベンチマークスコアの有意な落ち込みもない。


裏側ではAV1のデコードがサポートされ、YoutubeのAV1移行に向けた
地ならしがなされたうように見える。
ハードウェアで再生支援が効くようになると現時点で
VP9を採用しているYoutubeもいずれAV1に移行するのだろう。

2013年6月7日金曜日

藤本氏の記事について(CBRとVBRの比較)

【藤本健のDigital Audio Laboratory】
第553回:iTunesのVBRとCBR、どちらの音が良い? -AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20130603_602002.html

この記事内にある2つのファイル。
ここでは128kbpsを見てみたけど、一方がCBRでもう一方がVBRとある。

しかしqaacを使って記事中のoriginal.wavを自前エンコしたものと
比較すると、どうも記事の中ではABRとVBRを比較したようにしか思えない。

再生中にPotPlayerでビットレート表示された値をグラフ化
ファイルは128kbpsのものを比較


VBR同士の比較は程度の差こそあれほぼ同じ動き。
これはOK。

しかし問題のCBR。
CBRはターゲットビットレートに対してほぼ横ばいで正解なのだ。
だけどこの、藤本氏が「CBR」としてエンコードしたものが、時間差はあれ
qaacでエンコしたABRとよく似た動きをしている。
最後のフェードアウト部分なんか、他のVBRやABRとほぼ同じグラフを
描いている。

違うと思うんだけどなあ。
CBRじゃないと思うんだけどなあ、これ。

それ以前にこのクラムボンの人も同じ認識でいるとしたら、CBRを
使っていないにもかかわらずCBRが音が良いと断言していることに
なってしまうが・・・。

iTunesは使ってないからなんともいえないけど、どういう仕組みに
なってるんでしょうかね。
真のCBRではエンコードしないようになってるとか。実は。

ともあれ、この記事も結局どっちの音がいいかわかりまへんという
オチなので、自分もこの謎はわかりまへんなままほっとく。

***

それはさておき、気になる点。

通常VBRというのはABRに比べてビットレートの振れ幅が大きい
イメージがあるけども、今回のソースではどういうわけかVBRのほうが
天井に張り付いたまま動きが少なく、一方ABR(&藤本氏の「CBR」)の
ほうが比較的上下に動いている。

単純な話、ビットレートの大きさ≒音質と考えるならば、この場合、
上下せずずっと高いビットレートを維持しているVBRのほうが音質は
よさそうに思える。

グラフを見る限り、藤本氏の「CBR」のビットレートがVBRのものを
上回ることがほぼ無かったこと、さらにVBRと「CBR」のファイルサイズ差
(約13KB)をかんがみると、VBRはCBRに対して約13秒間、8kbps程度
上回っていた寸法になる。

ならば、理論的にはこの勝負VBRにあったのではないかと思うのだけど
いかがなものでしょう。
ツイッターとかブログとか見てるとVBRのほうが音が悪いという方も
ちらほらいるようだけど。


【結論】
可聴域14000Hzの耳にはどうでもいいレベルだからみんな好きなほうを
使って幸せになればそれでいいと思う。
1万5000円のUSBケーブルやら九州電力の電気がいいやらなんやら
ナントカ還元水でCDを洗ったり1日3回東北東に向かって巻き寿司を
食べると音が良くなるとかいうもんにくらべたらずっとお金はかかるまい。