携帯プレーヤーなりスマホなりで音楽を楽しむ際、一番お手軽に
CDを取り込むにゃ普段お使いのプレーヤーでちゃちゃっとやるに
越したことはない。
一昔前はCDexが幅を利かせてたもんだけど今じゃ別途ダウンロード
してまでそんなこたぁしたくない。
今でもきっとマニアな人たちは何かめんどくさそうなものを
お使いになっているのだろうけど、こちとらライトユーザーなんで
正直興味ない。
というわけでメジャーな2つで音質と使い勝手を比較。
使用したのはるろ剣のサントラCDに入ってたTMRのEDテーマ曲。
■192kbps
・おまけのMP3比較
両者共通してメイン以外のおまけでついてくるフォーマットがMP3。
まずはここから比較。
iTunes MP3 192kbps CBRステレオ
WMP MP3 192kbps CBRジョイントステレオ
(上からiTunes、WMP、ソースのWAVE)
iTunesではプリセットの「高音質」を使用。
WMPではカスタム設定は見当たらない。
どちらも実質16kHz程度までの音を保持。
若干iTunesのエンコーダがより高音域の情報を持ってる。
ビットレートが十分であれば、ジョイントステレオ設定でも
位相感が落ちることは通常ないなのでそこはあまり気にしなくて
いいはず。
(参考)LAME 192kbps CBRステレオ
iTunesで使用しているエンコーダはLAMEとは設計思想を異にするようで、
高音域をやたら残したがっている。
個人的には可聴域を超える音はおまけ程度かそれ未満としか考えてないので
なくてもいいんじゃないかなとは思うけど。
ともあれPCやスマホでWMAやAACが当たり前に対応普及してるご時世なので、
愛用の旧い携帯オーディオプレーヤーが対応してないなど特別な理由が
なければあえてMP3にこだわる必要はない。
逆にAACにこだわる必要もないけど。
・メインフォーマット比較
WMP推しのWMAとiTunes推しのAACで比較。
iTunes AAC 192kbps
WMP WMA 192kbps
(上からAAC、WMA、ソースのWAVE)
iTunesはデフォルトでVBR設定にチェックが入っていたのでそのまま。
WMPにはWMA10(WMA Pro)が搭載されているも、再生互換性が心もとないため
WMA9.2で取り込み。
音質面ではどちらも周波数帯域はMP3を軽々と上回っており、AACのほうが
WMAに比べて若干上限がより高い。
ちなみにどちらもひどいクリッピングは発生していなかった。
ソースにもよるのだろうけど、ひとまず192kbpsではどっちも安心して
使っていいはず。
とまあ、ここまで目立った大差がないのは面白く無いので二回戦。
■128kbps
じゃあ一昔前主流だったこのサイズならどうでしょう。
あえてビットレートを下げてクリッピングの発生具合を見てみる。
ここではソースも変えてWhiteberryの夏祭り。
音質には関係ないけどWMPのCDDB、曲名表記が雑すぎて萎える。
・MP3
(上がiTunes、下がWMP)
iTunesが盛大にクリッピングを発生させている。
これはビットレート盛っても改善しないのでiTunesでは
MP3は避けたほうがいいかも。
まあ、みんなAACしか使わないだろうから何も問題ないではある。
iTunes MP3 192kbps
・AACとWMA
(上がAAC、下がWMA)
今度はWMAでクリッピング祭り。
ただし192kbpsまで上げるとだいぶマシになるのでWMAでは128kは
避けたほうがよさそう。
WMP WMA 192kbps
■まとめ
・安牌目にエンコするならiTunesではAAC、WMPではWMA。
・曲情報はiTunesが正確。
というわけでiTunesでAACに変換するのがまあ安牌。
AACだとビットレートも128kbpsまで下げても全然OK。
一方
サブカルぶった野郎どもが好きなリンゴマークにゃ反吐が出る
という、90年代から変わらず根っからのアンチアップルなみなさんは
Windows標準のWMPでWMA192kbpsあたりを指定して変換するとよろしいんじゃ
ないかしら。
さいごに
ディスカウントショップで1980円で購入した、MP3しか再生できない中華プレーヤー
をご愛用のノンポリなみなさんは、これまたWMPでMP3に変換するといいんじゃ
ないでしょうかね。
音質も大してこだわりないでしょうから128kbpsでもOK。