予算上限は5000円。
「コスパなぞ要らぬ。安くて本当に音がいいものがほしい」
が購入の方針。
片っ端から買った結果はこっちでレビュー。
いつもの場所のレビューで★5つの評価数が★4つのダブルスコアを
達成した、特に満足度の高いオーバーヘッドモデルをピックアップして比較。
万人に評価が高いので、自分用だけでなくプレゼントの判断基準にも。
ちなみに★4つの評価数よりも下の評価数が上回っている場合は
ノミネートから除外。
■JVC HA-S400 カーボンナノチューブドライバ採用の最廉価モデル。 まずはここからという感じ。 満足できればそれでいいし、欲が出てきたらまたひとつ 上のものを買えばいい。耳は2つしかないけど。 あてにならない数字だけども、S500のほうが比較して インピーダンス差コミで音圧が3db(1.4倍)高いスペック。 ポータブル用途、または高音域不足が心配であれば あえてS500をチョイスする考えもアリ。 | |
■Pioneer STEEZ SE-D10M 評価数はそこそこ。 こっちはレビュアー層とそのニーズが「それなり」な 感もあるも、それだけエントリー層にウケがいい デザインなのだろう。 中学生・高校生の嗜好に向いているかも。 ただ黒モデルのイヤーパッド色のセンスは理解できない。 白は素直にかわいいと思う。 ただ個人的にはパイオニアに一切の信頼を置いてないので 決しておすすめしないけど。 | |
■JVC HA-S500 HA-S400の上位モデル。ボディの形状は同一。 S400はφ30mmドライバ、こちらはφ40mm。 どうせならひとつ上を、という平均的日本人の ニーズにマッチ。 ちなみにトリプルスコア達成。 こっちでもよかったのだけど、コードが直出しに 見受けられたのでむーさんはHA-S680を買ったとさ。 | |
■JVC HA-S600 トリプルスコアをつけたS500とうってかわって こちらはダブルにわずか満たない。 後にHA-S680が控えているせいでラインナップ上 中途半端な立ち位置になってしまったのかも。 600番台でナンバリングかぶってるし。 他は2013年モデルな中、これは2010年モデル というのも不人気の理由。 | |
■DENON AH-D310 評価数は少なめで分母不足気味ながらエントリー。 デンオン・デノンブランド効果が否めない点は注記事項。 逆を言えば、DENONの5文字が入ったものをひとつでも 所有してみたいお父さんにはそれだけで買う理由がある。 少なくとも世のお父さんの多くは「デノン」アレルギーでは ないでしょうし、だとしたらばもういい年なんだから こだわりなんか捨てちまったほうが耳の衰えが迫り来る 明日明後日の自分にあわてず済むようになる。 その点で言えば父の日・誕生日の贈り物に適している。 いやお嬢さん、それヨーグルトのブランドだから。 間違わないで。お父さん健康になるけども。 | |
■JVC HA-S680 上にHA-S800が控えているが比較的価格差が開いている おかげでここがシリーズ中実質的な最上位。 実際の音質は500Hz近辺が異常に強調された 音作りで、視聴には詰めたイコライザ設定必須。 フラットを前提にしたプリセットは相性が悪く無力。 foobar2kならShimmerプリセットがベターな選択肢。 ベストではないが、よりベター。 中高生ならPunch&Sparkle(ドンシャリ)でいいかも。 EQ通せないYoutube視聴などは苦行。 刺さりやすいサ行の音(8kHz前後)は大人しめなので 上手にEQ設定するときれいなボーカルが聴ける。 が、肝心のそのEQ設定は気が遠くなる作業。 ポテンシャルは低くないが、兎角面倒臭い。 もうShimmerでいいや。 | |
■audio-technica ATH-TAD400 インドア用オープンエアで唯一エントリー。 静かな部屋でひとり音漏れも外音も気にしなくてよい ユーザーには打ってつけ。 そうでないなら購入は考えたほうがいい。 特に外界音は雑音として音楽を邪魔するため不向き。 また、音漏れについても深夜家族に隠れてこっそり ペケVideosを見ようという選択肢はこれにはない。 逆を言えば、密閉度の高いヘッドホンで外界音を シャットアウトして一人の世界に沈み込んでいたら それはそれでドアの向こうからやってくる家族と 別な重大インシデントが発生する恐れがあるけども。 | |
■audio-technica SOLIDBASS ATH-WS33X ドンシャリは俺にまかせろー と実際に言っているかどうかはさておき、世間では そのイメージが比較的強いオーテク。 密閉型ポータブルモデルは低価格帯からまんべんなく ラインナップを揃えているも、エントリーはここで初。 | |
■KOSS PORTAPRO 言わずと知れたKOSSの大ベストセラー。 ヘッドホン界のウェイパァーとも言うべき、すべての 音楽を大味に変えてしまう魔法の調味料。 味付けは悪か? いやいや創味シャンタンDXは55年目にして新発売だ。 ジャッキーだって今日もNo1ソースをおいている。 なくならないものはなくならないのだ。 いいとか悪いとか言う話じゃ決してない。 素材そのものを味わう場面で邪魔になるだけで。 |
【Appendix】非の打ち所がないヘッドホン選び
★5つダブルスコアは達成しなかったものの、低評価(★1~2つ)が
全体の5%程度に抑えられた、弱点が際立っていない安定したモデルたち。
※評価サンプル数僅少は除外。★5つの数が★4つを下回ったものも除外
■audio-technica ATH-S100 ★5つと★4つがどっこいどっこい。 突き抜けてよいという評価ではないも、低評価率は 3%未満と極めて低い。 価格的にHA-S400と競合するため、残念ながら (追記)これなかなか悪くない。インプレに追記。 | |
■Panasonic RP-HTX7 低評価率は5%を少し上回る。 機能美というよりも、少しわざとらしい デザイン先行な感が否めないが かわいいもんはかわいいものとして まずは認めよう。 カメラが趣味とか言うEarth系の服を着た 女の子へのプレゼントに最適。 すでに持ってるかもしれないけど。 |
【まとめ】何が一番買いか?
ダブルスコア達成モデルの中、Appendixでの基準をも満たすモデルが
実は2つ存在する。
要するに
非常に満足度が高い
かつ
非の打ち所がない
という、大変申し分ないモデル。
それはなんだねってーとこれら2種。
個人的にはお手頃価格でジャンルを選ばない方が好みだけど
色やデザインで選ぶもよし、ジャンルによって使い分けても尚よし。
【ちなみに】米国基準
米サイトでは星の絶対数でなく全レビュー中の
星の獲得個数を割合で表示してレーティングしている。
その基準で5つ★の獲得割合順で売れ筋を並び替えて
トップ5を抽出すると2015年7月時点で以下のとおり。
74%(13%) JVC HA-S680
68%(3%) JVC HA-S500
64%(6%) JVC HA-S160
57%(8%) JVC HA-S400
56%(8%) JVC HA-S600
(カッコ内は★1~2コの合計)
とまあJVC独占。
ちょっと偏りすぎな感もあるも、それだけ
売れる要素があるのだろうきっと。
穿った見方をすると、低音がよく出る=高音質と考えているような
レビューがちらほらあるあたりどこまで信じられるかは
ちょっと不安ではあるが。
HA-S680はレビュー数が少ないため分母不足気味なので
致し方ないところはあるも不満票が一定数あってそこが若干
足を引っ張っているようにも見える。
単純に引き算すればS680とS500の総合的な評価は
どっこいどっこいといったところなので価格が低いS500の
チョイスはそれでOKということになる。
インドア用HP-Xシリーズのポータブル焼き直し版HA-S160の
人気が高いのが少しおもしろい。
HP-X73のレビュー見た後にHA-S160の星の数見ると
そんなバカなという気持ちにならなくもない。
実際、淀のレビュー欄ではさほど高評価というわけでは
ないのでそちらがより実力を反映しているように見える。
この点で言えば、最廉価モデルについては購入層・ニーズは
結局エントリーレベルなのであって、星5つの閾値が低く
これから買う側(自称玄人~オカルト信者)との目線の違いを
考慮に入れておいたほうがよさそう。
HP-X73 / HA-S160