2017年5月29日月曜日

nvidia GT710で紅蓮のリベレーターは遊べるのか

テストに使用したのは玄人志向のGF-GT710-E2GB/LP。



■定格での動作を確認
FF XIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク(やや快適)
1280x720(デスクトップ標準)で計測。
4亀でも書かれているが、フルスクリーンはなぜかスコアがガク落ち
だったのでウィンドウモードで。


ついでにバイオハザード6 ベンチマーク(ランクC)


■オーバークロック実施
デフォでもともと少し電圧盛り気味というのもあって
3割増は余裕で通る。

ベンチ実行中も60度台にとどまり発熱に問題ない。
コア・メモリそれぞれクロック数上昇分の約半分ずつ性能向上。
要するにコアとメモリをセットであげて順当に数値がついてくる感じ。

コアよりメモリの上げ余地が小さい感じなんだけど、そもそも
市販のDDR3メモリ搭載ビデオカードでメモリ速度はどんくらいのもんなのか
見てみると、だいたい1800MHz~2000MHz(実クロックはその半分)が主。
2.2GHzになると高速な部類で、それより上はほとんど見られない。
というかその先は次のGDDR5世代になる。

なので常用するにはメモリはせいぜい2.2GHzくらいが上限と思う。
夏に向けてマージンとるならもう一押し下げて定格800MHzの3割増
くらいに落ち着いておきたい。
メモリにあわせてコアクロックもそこらへんを落ち着きどころに調整。

※ただしファンレスでのOC運用はおすすめできない。
ていうかOC以前にファンレス自体好みじゃない。


ちなみにGT710のリファレンスはメモリ900MHzなので普通に考えれば
DDR3-1866相当のチップを少し余裕持たせてつける感じなんだろうが
どっこいこいつは800MHzに設定されているんでして、素直に考えるなら
ひとつしたのDDR3-1600チップあたりがついていることになる。

ここで市販メインメモリの価格をもとに1GBあたりの価格を見に行く。
するとおもしろいことに1MHzだいたい1円となっていた。
計算しやすいように丸めてみる。

12800 ¥800/GB ★バスクロック800MHz、12.8GB/s
14900 ¥1000/GB
17000 ¥1100/GB
19200 ¥1200/GB

論理的にめちゃくちゃな理屈※をぶちあげるとだ、仮に歩留まりがそのまま
価格に反映されていると考えるとだいたい10700(1066MHz)相当までは
半々の確率ですんなりOCいけるだろう。
実際市販のDDR3-2400を謳うメモリでも安定動作しないものちらほら。
なのでさすがに19200(1200MHz)は無理。
つーわけで電圧盛られてることもありまあ1100MHzまでは通るでしょうと。

※価格比の二乗に比例してOC可能な確率が下がるという根も葉もない話
上記の価格ではだいたいこうなる→1:0.65:0.5:0.25


■オーバークロックの結果
設定値
core 954→1254(+300) +31.4%
mem 800→1050(+250) +31.3%
---------
スコア
FFXIV 3168→4229 +33.5%
RE6 2150→2836 +31.9%

FF XIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク(快適)

バイオハザード6 ベンチマーク(ランクC)

もういっちょ、モーションブラーを切るとランクBに格上げ
設定はこの内容

(余談)
バイオハザード6における影品質・テクスチャ品質は
「高」にしてもパフォーマンスへの影響は無視できそうなくらい
かなり小さい。
ベンチマークでなく実際のプレイでは上記設定で50fpsくらい、
たまに60fps天井張り付きもあり。

でもってさらにひっぱる。

設定値
core 954→1304(+350) +36.7%
mem 800→1100(+300) +37.5%
---------
スコア
FFXIV 3168→4428 +39.8%





1600x900でもやや快適レベルを確保。このとき平均フレームレートは20ちょうど。
1280x720に比べ画素数1.5倍なのでスコア2/3というのは順当な結果。
バイオハザード6でも1600x900に解像度を上げるときれいにまんま
フレームレートが下がるが、フルスクリーンでは見た目大して
変わらないので1280x720で満足。



■結論
フルHDは難しいが、HDでなんとか妥協すればOK。
ちなみに、FFXIVベンチ実行中はVRAM消費量が最高で約1.4GBに
達したのでメモリ1GBモデルの場合はスコアが伸び悩むかもしれない。
これから買うならもう2GB以上は必須なんだろう。
バイオハザード7もVRAM2GB必須だし。


-追記-
1GBモデルでも問題ない
------

この点で言えば、2GBモデルがGDDR3、1GBモデルがGDDR5という
中途半端なリファレンス仕様のGT730は微妙である。

ちなみにメインメモリは4GBでOK。
ドライバのバージョンが上がってしまったので4G/8G比較のため取り直し。
新ドライバで少し数値上がったが、メモリ容量差は全くなかった。

左がメインメモリ4GB、右がメインメモリ8GB


ちなみにテクスチャフィルタリングで異方性はともかく
バイリニアとトリリニアで違いはなんぼかやってみたところ
スコア差は3%未満とどっちでもいいレベルでしかなかった。
デフォルトでいいわね。



■おまけ GT710、GT730(DDR3)※、GT730(GDDR5)、GT1030について
※ここではKepler版を指す

GT710のポテンシャルとしては、なんなくベンチマークスコア
4割増をほぼ達成し上位のDDR3版のGT730に迫る結果になった。
さすがにGDDR5の壁は超えられん。当然ながら。

なおGT730のコア自体はGT710比で倍のポテンシャルがあるが
メモリ帯域がボトルネックとなり、DDR3版はGDDR5版に比べ
およそ1.5~1.7倍程度の性能しか出ない。

GT 730 DDR3 vs GT 730 GDDR5!
http://www.jagatreview.com/2015/04/gt-730-ddr3-vs-gt-730-gddr5/

GT 730 (DDR3) vs GT 730 (GDDR5) | New Games Benchmarks


また、GT1030はDDR3版GT730に比べて倍近い性能。

GT 1030 vs GT 730 | Pentium G4560 | DX11 and DX12 Comparison | Games Benchmark


大雑把にGPU性能比早見表にまとめるとこんな感じ。
(2019/05/27 差替)
DDR4版GT1030の性能がGDDR5版GT730と同等としたが
むしろ低い可能性もあるっちゃある。が、数字がないのでどうにも。



【付録】各種ベンチマーク
OC設定値はさきに同じ。
core 954→1304(+350) +36.7%
mem 800→1100(+300) +37.5%

・ドラゴンズドグマオンライン
1280x720

1600x900


・DQX
1280x720標準

1920x1080最高


・PSO2(設定3)
1280x720

1600x900