2014年12月17日水曜日

EF 35-105mm F3.5-4.5

キヤノンカメラミュージアム | レンズ館 - EFレンズ
http://web.canon.jp/Camera-muse/lens/ef/data/standard_zoom/ef_35~105_35~45.html

■総評
見たまんまの色を出すので曇りの日の散歩用に向いてる。
最短撮影距離も1m近い上、近距離のAFは遅いので屋外向き。
手振れ補正もないので手振れ補正至上主義にはまず向かない。


【操作性・機能性】
近い焦点距離のEF 28-90mm F4-5.6 IIIと比較して倍重い。
軽いレンズに慣れてると重さは否めない。
とにかく軽く、という趣向でなければまあOK。
重いけど。


【解像感】
1000円で購入した、中玉に気泡たっぷりのジャンクだった
せいもあってかコントラストは甘めの印象。
しかしコントラストは甘いが実は案外シャープ。
DPPでシャープ0だとかなり甘々。
しかし設定値を上げるにつれ素直にシャープになる。
このあたりデジタル世代のレンズでは3を越えたあたりから
ジャギジャギになって見れたもんじゃなくなる場合もあるけども
このレンズではこれ1本でソフトな画からシャープな画まで
ひととおりそつなくまかなえるあたり美味しい。
が、人であれ風景であれ、いちいち最適なシャープ値を
目で見て一枚一枚手動でいじらないと全部が全部何が主題なのか
まったくわからんピンボケ一歩手前の画でしかなくなるのが難点。
いっそJPEGで撮るほうが楽かも。
おおむね無難な設定は5~7。
JPEGで保存する分にはたぶん普通に見れるレベルかも。

DPPでシャープネスをいじる場合、木々の葉っぱの様な複雑なものは
ジャギこそ出ないも上げすぎるとかえって不自然に。
一方、人物や建物など単純な被写体は10まであげてもしっくり
くることも。

ちなみにこのレンズだとRAWをPicasaで見るとけっこうまっちろけ&
時にWBがバカになるので面倒でもDPPで現像したほうがいい画になる。
…とまあ、いろいろクセあってどうも気軽に使えないがハマると
おもしろい一枚が撮れるかも。


EOS KDN ISO200 105mm(171mm) F13 1/250
DPP:スタンダード(シャープ7)

【明るさ】
EF 28-90mm F4-5.6 IIIと比較して、テレ端では見違えるほど変わる
という印象はない。全体的にほんのり明るい程度。
逆光には弱い。強い光はどこから差そうが邪魔でしかない。
フードはかなり無力。実際は効いてるかもしれんが正直あってよかったと
実感するような1枚を撮れたためしは今のところ無い。
なので曇りの日~晴れた午後の順光推奨。
ただしF5.6と4.5の合焦範囲の違いは見た目でわかるほどで、
ボケが大胆に出せるのでなかなかポートレート向き。
ある程度使いこなせてないうちは風景には使いづらい印象。

普段は何も考えずSS1/160にセットしておいて、手ブレを
気にせずパカパカ撮る感じだと割としっくりくる。
結果絞れてれば御の字くらいの期待度。
たいていの動作による被写体ブレがなくなるあたりなので、
人を撮るにはちょうどいいライン。
日が高いうちは絞りもかねて安牌目に1/200でもいいかもしれない。

屋内蛍光灯下ではワイド端F3.5、SS1/80くらいならフラッシュなしでも
撮影可能。ただしISO1600は要る。
動かない被写体ならもう少しSS攻めてもいいかなとは思うけど、
子供やペットはこのあたりが限界。
KDNではAFも迷うのでAFがおりこうさんで高ISOでもノイズが出にくい
モデルだと案外難なく使えるかも。
EOS KissだとDIGIC4世代以降のX3あたりからは問題ないはず。


【ズーム】
EF 28-90mm F4-5.6と比較して、同じ焦点距離でも実際は
5%~10%はこちらがより長め。

W端の35mm、35mm換算で55mmは絶妙でファインダーを覗いた時点で
見たまんまの画角になっていて、無駄なズーミングが不要。
まだ手にして無いも、主流の単焦点レンズが50mmなのは頷ける。
50mmレンズをAPS-Cで80mm相当で使うのは個人的にはヘンだと
思ってたが、これをもって改めて確信した。
なので今後も手にすることはないだろう。

巷ではW端28mmが人気で35-105mmや35-135mmはあまり高い値が
ついて無いけど個人的には無駄が無くて全然おいしいゾーンと思う。
ただし当然ながら、屋外であっても木々生い茂る遊歩道など
目の前にいろいろある景色はやはりフレームに収まりきれないので、
「便利」をお望みなら素直にW端28mmをお買い求めになったほうがいい。

(価格差を考えたらサブにコンデジひとつもっていきゃいいだけだと
個人的には思うのだけど)


【発色】
EF 28-90mmやEF-S 18-55mm F3.5-5.6 USMと比較すると、かなり
見たまんまの色で出る傾向。
甘いコントラスト・甘いエッジも相まって人肌を撮るにはもってこい。
オリンパスほどでは全然無いが、比較的新しいレンズはわずかに
青めに出るも、こちらは比較的暖色寄り。昭和のかほり。
新しいほうは逆光に強いので、コーティングかなにかの違いの
せいなんだろう。知らんけど。


【AF速度】
USM非搭載であるも、距離表示窓から見ると
7M~∞が円周約1cmであるため、レンズ直径からすると
屋外実用域で前玉の回転する角度は20°程度。
時計で言うと12時と1時の間よりも回転する角度は小さい。
なので割と素早い印象。
普通に撮っててスコンと∞端にあたる事もしばしば。
屋外で使用する分にはよほど目の前からいきなり遠くへ
フォーカスを移動しない限りAFはサクサク。
作動音も「チッ、ジッ」程度なので、「ジーコ」と
うるさい感じはしない。

前玉をフルで引っ込めた状態で∞なので、屋外では
スイッチオンでそのまま素早く利用できるはず。

でもって距離表示窓。
・マクロ域~1.2m ※
・1.2~1.5m
・1.5~2m
・2~3m
・3~7m
でそれぞれ円周約1cm(※部は約2cm)程度ずつあるので、
屋内であわただしく撮るとかなりジーコジーコ。黒電話か。
単純な話7m未満ではフォーカスが動く距離がそれ以上より
6倍ないしそれ以上になるのでそりゃあ遅い。
なのである程度腰すえて「どこからなにを撮るか」決めてかかる
必要がある。

ただ、手振れ補正がついていないので室内であわただしく
撮るなどと言う使い方はそもそも向かないのだが。
屋外であっても子供と一緒にお散歩、目の前の子供を
後ろ向きに歩きつつパシャパシャという撮り方もアウト。
その点で言えば万能お散歩ズームとしてはUSM搭載で
最短撮影距離の短いほうにだいぶ分がある。

なにより今日びの望遠ズーム並に長いので持ち運びには
正直かさばってしょうがないから本腰すえて人を撮るとき以外
あまり使用機会はないのが実状。
人をとるには本当もってこいなんだけど。

話戻って、「万能」「便利」を期待してよりW側の焦点距離が短い
28-105とか28-135(ともにUSMなし)に手を出そうもんならかなり
期待はずれな結果となることでしょう。
万能を求めるならUSMつき、そうでないならUSMなしでも
大丈夫と考えるとジャンクあさりもやりやすい。

EOS KDN ISO800 171mm(35mm) SS1/160 F4.5
DPP:スタンダード(シャープ0)


■比較
どちらもWBオート&シャープ設定0。
植物がいきいきしているさまをさす「青々としている」という
日本語は、ブルーではなくグリーンを指していることを
ふとあらためて認識。
ちなみに風が強くブレ気味。

EF 35-105mm F3.5-4.5 105mm F5.6 1/160


EF 28-90mm F4-5.6 III 90mm F5.6 1/160