2014年12月18日木曜日

EF28-90mm F4-5.6 III

画質比較はEF 35-105mm F3.5-4.5で。

キヤノンカメラミュージアム | レンズ館 - EFレンズ
http://web.canon.jp/Camera-muse/lens/ef/data/standard_zoom/ef_28~90_4~56iii.html

EF28-90mm F4-5.6 III 機種仕様
http://cweb.canon.jp/e-support/faq/answer/eosd/65702-1.html

■総評
EOS Kiss Digital~KDXユーザーのキットレンズからの
買い替えに最適。
個人的にはキングオブお散歩&旅行向き安価レンズ。
いろいろ買った中で一番好きな一本。


【なにかに似ている】
EOS Kissシリーズがデジタルへバトンタッチする時期の
フィルムカメラ用キットレンズ。
初代は2000年に登場の3代目。USM搭載。
EOS Kiss Digital~KDXのキットレンズに採用された
EF-S 18-55mm USM IIと外観・大きさがよく似ている。
プラマウントまで一緒。フードも一緒。
つくりだす画や色も似た傾向で、色はかなり落ち着いていて
全体的にシャープ。
まだ少し高い夕日下でも問題なく撮れてしまうあたり
すでに基本設計はデジタル用途を見越していることがわかる。
ただ惜しいのはDLO非対応という点だけ。
実力的に特に要らないので問題にはならないけど。

※追記:Ver4で対応。やったね。

一方中古でも1万越えは当たり前のEF-S17-85mm F4-5.6 IS USMとは
あまり似ていない外観。
お値段も1/2~1/3と日のあたらない子。
近いモデルに28-80mm USMシリーズがあるがそっちには非球面
レンズの採用はない(IV~V)のでこっちが(レンズ)一枚上手。
非球面レンズの効能は開放側にあらわれるので、自分らのような

× 絞ればいい感じ
〇 そこそこでいいから開放で

というニーズにマッチ。
標準ズームにおいて中古でもDLO対応のせいかお値段の張る
28-105mm USM(F3.5-4.5のほう)は非球面レンズを積んでない。
たしかにF値低いのはおいしいが個人的にはやはり心もとない。
欲を言えばソフトウェアでトリックかまさず光学的に処理して
そこそこ使えるのが理想なのでここに一枚収差を抑えてくれる
やつがいるというのは安心感がある。

ちなみにこのレンズもたぶんにもれず前玉が回転するため
花形フードの装着ができない。
そのためキヤノン純正には「EW-60C II」なる花形フードの設定はない。
しかし互換を謳う社外品はきっちり花形をラインナップ。
たぶんEW-63Cをお手本にしているのだろう。
 

形状を見ると四隅が浅め。
というかむしろ純正品より切り込んだように見える。
そもそも四隅に切れ込みが入る花形は、フードをより深い設計にして
さらに浅い角度から差す光の害を防ぎつつ、その際に発生しうる
ケラレを防止するために有る。

ひらたく言えば、理論的にはこのもっとも浅い部分はキヤノン純正
EW-60Cの枠の大きさ相当はあって当然なのに、それより枠が細い。
イコール、斜めから差す光に対して純正よりも弱い。
また、たてよこは大して深くも無いので、そこから差す光に対しても
純正形状した本当の意味での「互換」製品と大してかわらない。

要するに、花形のくせに円形より性能が低いという意味の分からん
製品でしかない。
まあ、フードが回転する時点でそんなの全部すっとばす話なんだけど。
で、おすすめはというとこいつ。

そうです、EFないしEF-S望遠レンズ用のフードでございます。
同じ58mm径でぴったりはまる互換形状なのだけどそれだけじゃなく
広角端でもまったくもってケラレがないという素晴らしさ。
(APS-C装着時。お高いフルサイズでの話は知らない)

一見レンズと同じくらいの大きさでかなり深い。逆に
「じゃーEW-60Cってなんなのよ、詐欺か」
と思えるくらい。
言い方を変えるなら

EW-60Cには、フードとしての効果はほぼない

とむーさんは断言します。
見た目不格好かもしれないけど、むーさんはET-60を推奨します。
むしろAPS-CでまんまEW-60Cつけてるほうがむーさんはガラスの仮面的に
「プークスクス」と心の中で笑ってやります。

ちなみに屋内でフードを逆さにして使ってない人多いけど、
居酒屋のつるされた裸電球などは特に影響がおおきい、
見切れる位置に光源が入る屋内こそフレアやゴーストに
気を使ってもいいと思う。あと手持ち花火とか。
もちろん一般家庭のアクリルカバーで覆われたシーリングライト
なんてのは視界に入らないからどうでもいいけど、ホテルの
ロビーなど、シャンデリアやらなんやら、反射する水面やら
あちこちに光源があるような場合、強い光源がウロウロする
結婚披露宴などはぜひ一考を。


「いや、ちょっとでかすぎだよ」という方はこちら。
 

コンパクトかつメタルなフード。ただしお値段は倍以上。
見た目は引き締まった感じでナイス。
フードつけっぱなしにしておけばキャップかぶせずそのまま
カメラバッグから出したりしまえたりもできて便利。
もちろんケラレない。

こいつは使いでがあって、58mm径望遠レンズにも同じようにつけっぱが可能。
で、これに62mm用のねじこみメタルフードをあわせるとこれまたW端でも
ケラレなしのレンズフード二弾重ねが可能。
とにかくキャップの脱着が煩わしい人にはぴったり。

 

装着されているほうがケンコーの58mm

Andoer62mmフードを追加したの図



【操作性・機能性】
200gしないので非常に軽い。
また、18-55USMと数ミリしか長さも違わないので
下手したら近くで見てもキットレンズまんま
付けてるようにしか見えない。
まあ、同じようなものをつけてるだけという点で言えば
ぜんぜん間違っちゃいないのだけど。
しかしそこにあるのは90mmまでいけるプチ飛び道具。


【画質・発色】
お手持ちのキットレンズまんま受け継いでると考えてOK。
開放でもそこそこシャープなので朝夕も引っ張れる。
逆に言えば絞っても画質がめきめき上るわけでもないので
つまらないといってしまうのはぜいたくな悩みか。
近い焦点距離のフィルム用レンズは総じて昭和の時代に
設計されたものが多いけど、これは21世紀に現役の技術で
できているので越えられない壁がある。
おじさんがソートーな二眼レフマニアなのを横で見ている
身としては80年代後半のものをオールドレンズと呼ぶのは
まだまだじゃねと思ったりもするのだけど。


【明るさ】
ファインダーを覗いた時点で暗さを感じる。
さすがにW端F4はちょっと残念。ただ悲観するほどでもない。
テレ端は35-105mm F3.5-4.5から1段絞った値であるも
シャープな画が欲しい場合35-105では1段絞って使う点で言えば
実質的な差は気になるほどでもない。


【ズーム】
W端28mm、35mm換算で45mm。
最短撮影距離も18-55とさほど変わらずおよそ40cm。
このW端焦点距離と撮影距離はあまりに絶妙で
屋内での撮影にギリで問題ないレベル。
これより長いと一歩引いて撮るなど手間や工夫が
かかるけど、いい感じで踏みとどまっている。
また、30cmものさしからさらにこぶし1個分引くだけで
接写可能なのでキットレンズを扱う気分ままでいられる。

ですので、これ1本あれば観光地も宿泊先の料理も
なにもかも撮れてしまうという代物。
(個人的にゴハン撮るの好みじゃないけど、世の中では
当たり前らしいし各々の勝手なので文句は言わない)

とにかく。
集合写真でも撮らない限り、1万円出してEF-S 17-85mm
F4-5.6 IS USMを買うことはないと個人的には思う。
お金持ちはそっち買えばいいし、コスパ至上主義の
中古好きはこっち買うとハッピーになれると思う。
ただ中古の玉数があまり多くないのが難点か。


【AF速度】
USM搭載、という時点でもう何も言うことはない。
1点付け加えるなら、個体差かもしれないけどAFは
中央1点・ワンショットを推奨。
全体から自動で探すとけっこう迷うイメージ。
明るい屋外なら大丈夫かもしれないけど、屋内では
おやおやと思う場面がしばしば。

2014年12月17日水曜日

EF35-105mm F3.5-4.5

キヤノンカメラミュージアム | レンズ館 - EFレンズ
http://web.canon.jp/Camera-muse/lens/ef/data/standard_zoom/ef_35~105_35~45.html

■総評
見たまんまの色を出すので曇りの日の散歩用に向いてる。
最短撮影距離も1m近い上、近距離のAFは遅いので屋外向き。
手振れ補正もないので手振れ補正至上主義にはまず向かない。


【操作性・機能性】
近い焦点距離のEF 28-90mm F4-5.6 IIIと比較して倍重い。
軽いレンズに慣れてると重さは否めない。
とにかく軽く、という趣向でなければまあOK。
重いけど。


【解像感】
1000円で購入した、中玉に気泡たっぷりのジャンクだった
せいもあってかコントラストは甘めの印象。
しかしコントラストは甘いが実は案外シャープ。
DPPでシャープ0だとかなり甘々。
しかし設定値を上げるにつれ素直にシャープになる。
このあたりデジタル世代のレンズでは3を越えたあたりから
ジャギジャギになって見れたもんじゃなくなる場合もあるけども
このレンズではこれ1本でソフトな画からシャープな画まで
ひととおりそつなくまかなえるあたり美味しい。
が、人であれ風景であれ、いちいち最適なシャープ値を
目で見て一枚一枚手動でいじらないと全部が全部何が主題なのか
まったくわからんピンボケ一歩手前の画でしかなくなるのが難点。
いっそJPEGで撮るほうが楽かも。
おおむね無難な設定は5~7。
JPEGで保存する分にはたぶん普通に見れるレベルかも。

DPPでシャープネスをいじる場合、木々の葉っぱの様な複雑なものは
ジャギこそ出ないも上げすぎるとかえって不自然に。
一方、人物や建物など単純な被写体は10まであげてもしっくり
くることも。

ちなみにこのレンズだとRAWをPicasaで見るとけっこうまっちろけ&
時にWBがバカになるので面倒でもDPPで現像したほうがいい画になる。
…とまあ、いろいろクセあってどうも気軽に使えないがハマると
おもしろい一枚が撮れるかも。


EOS KDN ISO200 105mm(171mm) F13 1/250
DPP:スタンダード(シャープ7)

【明るさ】
EF 28-90mm F4-5.6 IIIと比較して、テレ端では見違えるほど変わる
という印象はない。全体的にほんのり明るい程度。
逆光には弱い。強い光はどこから差そうが邪魔でしかない。
フードはかなり無力。実際は効いてるかもしれんが正直あってよかったと
実感するような1枚を撮れたためしは今のところ無い。
なので曇りの日~晴れた午後の順光推奨。
ただしF5.6と4.5の合焦範囲の違いは見た目でわかるほどで、
ボケが大胆に出せるのでなかなかポートレート向き。
ある程度使いこなせてないうちは風景には使いづらい印象。

普段は何も考えずSS1/160にセットしておいて、手ブレを
気にせずパカパカ撮る感じだと割としっくりくる。
結果絞れてれば御の字くらいの期待度。
たいていの動作による被写体ブレがなくなるあたりなので、
人を撮るにはちょうどいいライン。
日が高いうちは絞りもかねて安牌目に1/200でもいいかもしれない。

屋内蛍光灯下ではワイド端F3.5、SS1/80くらいならフラッシュなしでも
撮影可能。ただしISO1600は要る。
動かない被写体ならもう少しSS攻めてもいいかなとは思うけど、
子供やペットはこのあたりが限界。
KDNではAFも迷うのでAFがおりこうさんで高ISOでもノイズが出にくい
モデルだと案外難なく使えるかも。
EOS KissだとDIGIC4世代以降のX3あたりからは問題ないはず。


【ズーム】
EF 28-90mm F4-5.6と比較して、同じ焦点距離でも実際は
5%~10%はこちらがより長め。

W端の35mm、35mm換算で55mmは絶妙でファインダーを覗いた時点で
見たまんまの画角になっていて、無駄なズーミングが不要。
まだ手にして無いも、主流の単焦点レンズが50mmなのは頷ける。
50mmレンズをAPS-Cで80mm相当で使うのは個人的にはヘンだと
思ってたが、これをもって改めて確信した。
なので今後も手にすることはないだろう。

巷ではW端28mmが人気で35-105mmや35-135mmはあまり高い値が
ついて無いけど個人的には無駄が無くて全然おいしいゾーンと思う。
ただし当然ながら、屋外であっても木々生い茂る遊歩道など
目の前にいろいろある景色はやはりフレームに収まりきれないので、
「便利」をお望みなら素直にW端28mmをお買い求めになったほうがいい。

(価格差を考えたらサブにコンデジひとつもっていきゃいいだけだと
個人的には思うのだけど)


【発色】
EF 28-90mmやEF-S 18-55mm F3.5-5.6 USMと比較すると、かなり
見たまんまの色で出る傾向。
甘いコントラスト・甘いエッジも相まって人肌を撮るにはもってこい。
オリンパスほどでは全然無いが、比較的新しいレンズはわずかに
青めに出るも、こちらは比較的暖色寄り。昭和のかほり。
新しいほうは逆光に強いので、コーティングかなにかの違いの
せいなんだろう。知らんけど。


【AF速度】
USM非搭載であるも、距離表示窓から見ると
7M~∞が円周約1cmであるため、レンズ直径からすると
屋外実用域で前玉の回転する角度は20°程度。
時計で言うと12時と1時の間よりも回転する角度は小さい。
なので割と素早い印象。
普通に撮っててスコンと∞端にあたる事もしばしば。
屋外でスナップなどに使用する分にはよほど目の前からいきなり遠くへ
フォーカスを移動しない限りAFはサクサク。
作動音も「チッ、ジッ」程度なので、「ジーコ」と
うるさい感じはしない。

前玉をフルで引っ込めた状態で∞なので、屋外では
スイッチオンでそのまま素早く利用できるはず。
(ただし上述の通り画角はかなりタイトめなので被写体をきっかり決めないと
なにがなんだかわからないものになりうる)

でもって距離表示窓。
・マクロ域~1.2m ※
・1.2~1.5m
・1.5~2m
・2~3m
・3~7m
でそれぞれ円周約1cm(※部は約2cm)程度ずつあるので、
屋内であわただしく撮るとかなりジーコジーコ。黒電話か。
単純な話7m未満ではフォーカスが動く距離がそれ以上より
6倍ないしそれ以上になるのでそりゃあ遅い。
なのである程度腰すえて「どこからなにを撮るか」決めてかかる
必要がある。

ただ、手振れ補正がついていないので室内であわただしく
撮るなどと言う使い方はそもそも向かないのだが。
屋外であっても子供と一緒にお散歩、目の前の子供を
後ろ向きに歩きつつパシャパシャという撮り方もアウト。
その点で言えば万能お散歩ズームとしてはUSM搭載で
最短撮影距離の短いほうにだいぶ分がある。

なにより今日びの望遠ズーム並に長いので持ち運びには
正直かさばってしょうがないから本腰すえて人を撮るとき以外
あまり使用機会はないのが実状。
人をとるには本当もってこいなんだけど。

話戻って、「万能」「便利」を期待してよりW側の焦点距離が短い
28-105とか28-135(ともにUSMなし)に手を出そうもんならかなり
期待はずれな結果となることでしょう。
万能を求めるならUSMつき、そうでないならUSMなしでも
大丈夫と考えるとジャンクあさりもやりやすい。

EOS KDN ISO800 171mm(35mm) SS1/160 F4.5
DPP:スタンダード(シャープ0)


■比較
どちらもWBオート&シャープ設定0。
フォーカスポイントは葉脈の中心。ちなみに風が強くブレ気味。
植物がいきいきしているさまをさす「青々としている」という
日本語は、ブルーではなくグリーンを指していることを
ふとあらためて認識。
この葉脈に沿うふっくらした立体感のあたりがよろしい。

EF 35-105mm F3.5-4.5 105mm F5.6 1/160


EF 28-90mm F4-5.6 III 90mm F5.6 1/160

2014年11月12日水曜日

レリゴーと15の夜とマイルドヤンキー



見方が変われば世界が変わる。
自分はなんて不自由なんだろうかと思っていたが
いざルールやしがらみを破ればなんて自由なんだろうか。

盗んだバイクで走り出す
行き先も解らぬまま

というシチュエーションとまったく同じなのが

レリゴー
レリゴー

でして、劇中のエルサはまさしく同じ路線。
要するにレリゴーは

ヤンキーソング

であり、これが流行った時点で

日本総マイルドヤンキー

とかいうのはあながち単なるステレオタイプで
無いことを証明してしまってた。
ちなみに15の夜は当初

俺って自由だ♪
爆走最高♪
風になるのカッコイイぜフンフフン♪

という内容でつまらないものだったため、書き直させたと
須藤晃さんは言う。
でもって出来上がった歌は没後21世紀まで残ってる。
そのミソは

「自由になれた気がした 15の夜」

というキメの歌詞。
この一言がなければこの歌は死んでる。

「自由になれた」

のではなく

自由になれた「気がした」

ココ大事だけど、実はあんまりちゃんと気づいてもらってない。
自由だ!自由だぞ!とさんざ歌っていて、耳に残るのは
もちろん「盗んだバイクで走り出す」ところ。

その一番最後にさらっと一言だけ

「気がした」

という否定を差し込んでいるのだけど、注意をそらすマジックのよう、
この歌の哀愁のもととなるこの部分がことさらクローズアップ
されずにおかれているから切ないけどどこが切ないか
ちょっとよく見ないと気づけない。

同様にエルサだってありのままとか自由とかそんなもん
この人生にありもするものか不安だったことだろう。
だってそんな生活、トラブル抱えてお城に缶詰のお姫様にゃ
まったくなかったんだもんよ。

だから、その不安をかき消すように力強く歌う。
不安がこみ上げてくるほど力がこもる。

だもんですから、この歌は爽快自己肯定ソングどころか
そこにある情景は哀愁である。憂いである。情念である。
自己不安である。
coldがbotherしないとかいう強がりである。

ありのままと声高に叫ぶほど、寂しさが募るのである。
本来気持ちよくスクリーン見ながら合唱とかいう代物では
決してないはずだ。この情念はもはや演歌。
八代亜紀や坂本冬美は合唱するんじゃなく、背中丸めて
サンダル履いてひとりおでんをつつきながらコップ酒を
ちびちびするほうがよほど絵になるのである。

変化形で言えばglobeのDEPARTURESも、雪の中で女の側が
切々と情念を歌い上げるあたりジャンルはともかくその
スピリットは演歌だ。日本人はこいつにめっぽう弱い。
だから大ヒットした。小室哲哉の思惑通りである。
着物着てたらもう、「期待の新人・山田桂子」で十分いけてた。

いや大丈夫。
TKはJD-800をMasaoKogaモデルの大正琴に持ち替えて
一緒にステージに立てるので食いぱっぐれない。
問題は酒井さんの立ち位置が綾小路きみまろあたりに
食われそうであることだけだ。



話戻ってレリゴーも15の夜も、自由とか、ありのままとかいう
100%自己肯定を歌っただけの歌と思ってらっしゃる方も
少なくないと思うけども、別にその人たちはその人たちでまあ、
そのままでいんじゃないですかね。
暗い雪山の中で一人だけの冷たい氷の城をエルサは心の底から
楽しんで造ってるのでしょう。

どうぞありのままで、いやがれ



【余談】

ただひとつフォローを入れるなら、この元凶は訳詞のまずさが
もたらしたもんであるけど、最低限きちんと

「自由になれた気がした」

に相当する

「少しも寒くないわ」

という強がりは元の歌詞どおりなので、まったくなりが
変わってしまってるわけではないが。
とりあえず、

わたし輝く

とか

自分信じて

とか

自分大好き

みたいな軟弱J-POPな言葉は元の歌詞にないはずである。
完全な意訳にしてあさっての方向に誘導する気満々。

ディズニーが敢えてOKしたのなら、そういう商売なんだろう。
それでおまんま食ってる以上、いい悪いを言うつもりはないが。

もし仮に翻訳した人が本当に心からエルサはこのように
考えたんだと思ってこの歌詞にしたのだとしたら、それは
エルサの気持ちに寄り添ったものではなくただ単純に
その翻訳家自身のペラいおセンチな感情を当てはめただけの
ことになってしまうが。


【さらに余談】

その点で言えば、「魔法にかけられて」はディズニーの中でも異色。
もはやドリームワークスではないかと思えるほどの、過去のディズニー
自身への皮肉がたんまり。
それがいいか悪いかということは別にして、そういう作品らであったし
時代や人がそれを求めてたということのあらわれでもあるけど。

じゃあそこで「お決まりの規定路線」から方向転換したんですかねってーと、
このアナ雪レリゴーブームを煽ってるあたり、そうでも無いように見える。

でも。
この物語自体は

・自己よりも他者、立場上地域社会全体を優先させなくてはならない
⇒集団への帰属意識(アイデンティティ)

と同時に

・自分は自分である
⇒自己同一性(アイデンティティ)

が葛藤し、これを高次元に統合するという、ある種思春期のいきさつを
1時間なんぼの尺にまとめてみました的なもんであるけど、
このストーリーは若干足りてない。

有り余る雪の力、氷の力というのは自己愛の象徴であり、いわば欲求。
これをコントロールするのが他者愛であり、言い換えると抑制、統制。

しかしそもそも力が暴走したきっかけは、妹のために、妹を喜ばせる
ために行ったことであって、これは他者愛のはずだ。
その事故が発生する前までは問題なくコントロールできていたはずだ。

しかし不意に事故が起き、以降どういうわけか暴走する。
ここがまずきっかけとして弱い。

で、レリゴーレリゴーしたあと紆余曲折を経て
どういうわけか家族愛・姉妹愛によって力の統制を得る。
そのきっかけらしいきっかけというのはない。

だってもともとこの姉妹に思いやりや愛情が欠けていたとは思えない。
物語を素直に追いかけていくのであれば

他者への思いやりと同時に力の統制を失い、それにより妹を傷つける。
統制を失ったきっかけは不明。

どういうわけか思いやりが復活し、力の統制を得る。

という流れにしか見えない。
言いたいことはわかる。こんなつもりじゃないのもわかる。
しかし、弱い。
元の童話では明確なきっかけとそれを仕掛けた人物がいるのに
このお話ではそれがいないものですから、きっかけが存在しない。
ここに大きな不整合があり、解消し切れてない。

そもそもこのお話には男の子が姉になり、さらに姉=女王になり、
さらにさらに女王が当初設定から変更され邪悪でなくなっている。
もう二転三転。まとまりがない。そのしわ寄せが出てる。
オラフ出してる場合じゃない。
しかしそこは最後まで何のフォローもなく終了。

さらに、

「愛」って言うのは別に男女の愛とかじゃなくて
家族愛とかみんなへの愛情とかそういうもんもあるのよね

というメッセージを込めたかったのだろうけど、なんだろう。
なんか無理感がある。
というかこの謎脚本自体がもう収拾つかなくて無茶苦茶。

ただ、

「愛」って言うのは別に男女の愛とかじゃなくて
家族愛とかみんなへの愛情とかそういうもんもあるのよね

というメッセージは従来の路線からの脱却という点で言えば
引き継いでいると見てもいいかも。
まあそれを台無しにしてるのだが、レリゴーブームが。

(2018Dec)

O.L.H.の本からメモ&膨らまし。


「およげ!たいやきくん」の主人公、たいやきは自身について
文字通り型に押されたものであることを否定した。
たいやきだからこうあるべき、を否定し海に飛び込んだ。
盛り上がる部分の

はじめておよいだうみのそこ

ぬすんだバイクではしりだす

は見事に符合する。
しかし15の夜と違い、毎度「なれた気がした」をぶっこむように
解答をすぐに提示しない。

一番ではおなかのアンコがおもいと言い、二番になると
ときどきサメにいじめられるようになる。
どこか不穏な空気が醸し出される。
このフレーズは非常に秀逸で、4~5歳の子供でも肌で感じられる
「哀愁」だ。

自由意思で海に飛び込んだがどうも水があわない。
というか、水にあわない。
本来の居場所を求めたがそうでないのではないか。

そして柄にもなくエビを食べようとして釣り上げられる。
結局はおじさんにおいしく食べられる運命であり、捕食する側
ではなかった。
自己規定はどこまでも自己規定の域を超えない。
存在とは他者がかかわってはじめて為すというレゾンデートルとの
対極の解を示す。

しかしそれを認めたくない世間は今なお15の夜に共感する。
やさぐれた15歳の少年が登場した時点で聞き手はバイクを盗み
走ることを要求するのだ。

いうなれば、「およげ!たいやきくん」「はしれ!じゅうごのよる」は
いずれも聞き手のメタな視点から見た願望としておよげといったり
はしれといったりする要請だ。

だが、なぜそれを後押しするのか。
世間で当たり前ならばことさら特別な物語にはならない。
ということは、それは叶わぬ事柄であるからこそ、それを身に染みて
知っているからこその視点があるのではないか。

中学生が尾崎を聴くのと、大人が尾崎を聴くのでは視点は違うのではないか。
長渕のスタイルは明確でその後者に立ち、「Captain Of The Ship」では
あんな大人になんかなりたくねえと噛みしめていた頃の「昔の自分」が
登場し、タイトルの副題が「ふねをだせ!おまえがせんちょうだ」となる。
一度食べられたたいやきくんの第二幕である。

現実には田舎飛び出して都会で痛い目に遭った田舎ネズミのような
親戚のおじさんがあのころの自分を松藤傾けながら話すようなもんであり
およげたいやきくんも過去形で語られる回想の物語である。
ツヨシツヨシと名を呼び船を出せと声高に叫んでもその翌朝からは
みんなまた港町で悠々と過ごす、そんな一服の清涼剤である。

なにか間違って船を出してしまうとアーリーリタイヤして店を始め
その後数ヶ月で畳むような既定路線が待っていたりするので注意。
そこんとこはアントレとかビッグトゥモローのバックナンバーを
買いあさっていただければたんまり記事があることだろう。

一方曲のつくりも印象深い。

まず、Jポップのような
Aメロ Bメロ サビ
ではない。
強いて言うなら

Aメロ Bメロ Aメロ

である。
それなら旧来のフォークや歌謡曲と同じでいわばBメロが
サビにあたるかというとそうではない。

たとえばカーペンターズのTop Of The Worldは
A+A+B(本来サビだけどここではあえてBと表記する)構成で
このBメロが揺るがないサビだ。
この曲サビ歌ってと言ったらみんな間違いなくBメロを歌う。

では実質的に「およげ!たいやきくんの」のサビはどこか?
と問うと難しいが、印象に残ってる部分はどこか?
と訊くとそりゃ「まいにちまいにちぼくらはてっぱんの」
の部分である。
曲の勢いで言えばBメロであるが、誰もそこから歌わない。
サビがないのだ。だから出だしを歌わざるを得ない。

そして2番ラスト、つりばりに食いつくところで物語が急展開する。
そこへすかさずBメロをぶっこむ。
Bメロをそのまま大サビ化してしまうのである。

そしてラスト、たいやきはたいやきでしかないことを悟り
Aメロだけで終わる。

歌謡曲では1番・2番・サビリフレインで終わる手法が多いが
同様の構成とみるならばサビで締めくくっているはずだ。
ならば、全体を俯瞰すると、AメロがサビでありBメロが大サビであると
見るとこの曲は最初から最後まで

サビ + 大サビ

のくりかえしでできていることになる。
歌詞の当てはまる部分と照らし合わせてみると
Aメロは総じて穏やかだがBメロは大変なことばかりである。

であるならば、だ。
一番のBメロでひろいうみではずむここころもまた、強がりである。
哀愁である。憂いである。

ヒットの図式はここにもあったという仮説。

2014年11月3日月曜日

撮影素子の大きさとプリント時の画質

■とりあえず
これだけ見ればなにを言いたいのかわかるはず。

・撮影素子の大きさ比較(3:2撮影時)

※注
APS-C以外は4:3なので、
3:2撮影時はたてがカットされるため本来よりすこし小さい

・プリントサイズ(紙の大きさ)比較


いやいやコンデジでも2Lくらいは、フォーサーズでもA3は
余裕でイケるっしょという方はこちら。


・もうこうなったらフルサイズまで見てみようじゃないの

センササイズ


プリントサイズ



■要するに
L判・2Lでしかプリントしないよという人にはセンササイズの大きな
一眼だとかミラーレスだとかいうのは要った話じゃないということは
まあわかってもらえるはず。

ちなみにAPS-Cに比べると1/2.3サイズはおよそ1/10の大きさ。
単純比較はできないけど、センササイズ面積ベースでコンデジが主流一眼レフと
画質で張り合う場合はそのカメラ発売当時のセンサと同等と仮定した上で
その画素数と比較して計算。

例)Nikon P100(2010年)の場合
当時発売されていたニコンのAPS-C普及帯一眼は2009年モデルのD3000。
これも同じく1000万画素なので、1/10(たてよこ1/3ちょいサイズ)の
100万画素程度まで縮小してどっこいどっこい見れた画質という計算になる。
なのでフルHDサイズには届かない。
ただし後述のL判プリントくらいではまあOKな画質ではある。

※実際には物理的な画素配列を工夫するとか画像処理でチューニングを
行うだろうからもうちょっとゲタ履かせてもいいだろうけど。

(余談)
同様の考え方でセンサーサイズが絶対的な画質を握るものという考え方で
コンデジの超望遠の立ち位置をみてみる。

上記の通り、1/2.3センサーの大きさはAPS-C比で約1/10であり、
ルートすると3倍ちょい。(逆算して話を戻しただけだけど)
なのでたとえばAPS-C用250mm望遠(35mmで400mm相当)のレンズでセンサー上に
映し出された像と同じだけの大きさをコンデジで撮るならば、35mm相当で
1200mmまで引っ張ってはじめて張り合えることになる。

大きさで張り合ったとしてもさすがにトリミングかましたんじゃ
画素数では敵わない。
どっこいコンデジの画素数なんてスペック競争のおかげでアホみたいな数字に
なってはいるけれども画質からして実際はせいぜい800万画素くらいで頭打ち。

むしろドットピッチ細分化で色乗りが悪くなるという坂道を転がりながら
処理エンジンで油絵みたいな画をつくりつづけるデフレスパイラルから
抜け出さないメーカー。
そのおかげで撮れる静止画は油絵で、動画はダイナミックレンジの低さから来る
どぎついコントラストのもの。

また、コンデジじゃ一眼のレンズと張り合えるだけのコストでつくれないし、
むしろ20なんぼ~1000mmオーバー域をコンパクトな設計でまんべんなく
カバーするなんてそもそも荷が重すぎる話で光学的にもディスアドバンテージ。

そういうわけでコンデジ1200mm用意したとして
・光学的にも
・工学的にも
ハンデが課されている以上、そこで画素数だけ勝ってたとしても
結局大きく優位に立つってことはできない。


■じゃあこのEOS KDNはA3ワイドいけますかね?
という問いが発生するけど、それはNO。
ここではじめて解像度が問題となる。

一般的に300dpiで出力されるので、これをもとにそれぞれ必要な
ピクセルベースでの画像サイズをここで確認してみる。
※比較しやすいようにおおよその値に丸めた

L判:たて1050ピクセル(だいたい150万画素)
2L:たて1500ピクセル(だいたい300万画素)
A4:たて2500ピクセル(だいたい900万画素)
A3W:たて3600ピクセル(だいたい1900万画素)

(A3を越えると200~150dpi程度での出力になるので、必要な画素数は
 以降うなぎのぼり、というほどにはならない。A3レベルでも
 200dpiに出力を下げるお店もあるくらい。)

とまあ、800万画素程度だとA4にギリ満たないも
なんとかそんくらいで出力する分にはいけるでしょうというライン。
しかしお世辞にもA3サイズレベルには満たない。

特にコンデジあたりで無駄に解像度ばかりが増えてしまった現在
10Mピクセルは当たり前にあるので特に気にする必要はないけれど
一応こっちも気に留めておいたほうがいいはず。

ちなみに現在主流のフルHDモニタのたてサイズは1080ピクセル。
これにドットバイドットで映し出すには1920x1080の200万画素強
ありゃそれで十分。
そろそろ普及帯に入るか入らないかの4Kモニタでやっと
800万画素映し出すことになるも、さっき述べたとおり1000万画素は
当たり前なのでピクセル数ベースでの画像サイズは
特に気にするところはやはりない。


■じゃあミラーレスってなんなの。一眼レフってなんなの。
画質で論じるから終わらない。
人それぞれ、プリントするなりモニタで眺めるなりWeb素材に
使うなりニーズが異なるもんだから仕方ない。
論点がまとまってないから終わらない。場合分けができてない。
なので画質ではなく表現という点で言えばとりあえず

ボケ

ってやつがあるとみんなうれしがるらしいのでそれが
実現できる点が魅力でしょうね。まずは。


■だもんですから
鳥や飛行機を撮るわけでもないならファインダ不要。
額縁に飾る写真を撮るわけでないなら大きなセンサ不要。
いろいろいじってみたいよというならはじめて、
ミラーレスあたりをまずはお買い求めになっていただくと
いいんじゃないでしょうかね。

2014年9月8日月曜日

月をきれいに撮影できるカメラ比較

月をフルHDサイズ(たて長さベースでL判相当の解像度)で撮影するのに
必要なスペックを持っているコンデジ一覧。
計算は35mm換算焦点距離の1/110※でもっておこない表にまとめた。

※月をアップで写したい!
http://www.asahi-net.or.jp/~ep3n-kizm/astro/photo/moon.htm

16メガピクセル・825mmでぴったりたて1080ピクセルにおさまったので
これを100%基準において各機種をスコアリング&比較。

【こまごま】
光学ズームとトリミングのみで、元画像をドットバイドットベースで拡大。
画質劣化を伴うデジタルズーム(超解像ズームを含む)は使用しない
前提での比較。
たて長さ60%(スコア60)を足切りラインにおいた。

順位タイに並んだものではF値の低いものをより上に表記。
ただしF値は算出基準そのものには入っていない。所詮コンデジだし。
フジの504mmモデルは4mmの差よりF値の差異が重要として500mmに丸めた。

個人的な意見を言えば、コンデジにおいて8Mピクセル以上は
数字だけのハッタリとしか考えてないので基本焦点距離でもって
絶対的な優劣があると思ってはいる。


■大横綱
スコア
(面積比)
メーカー モデル 有効
画素数
(Mpix)
焦点距離
(35mm)
テレ側
F値
588 ニコン COOLPIX P900

光学83倍ズームが手のひらに。
もはや月どころか木星や土星が撮れるレベル。
16 2000 6.5


■横綱
スコア
(面積比)
メーカー モデル 有効
画素数
(Mpix)
焦点距離
(35mm)
テレ側
F値
381 ニコン COOLPIX B700

P610をベースにセンサを高画素化。
動画も4Kサイズに。

てかB500とかB700って
シンセサイザーの名前か何かなの?
あ、でもそしたらキヤノンのカメラと
名前がかぶるな。。
20 1440 6.5
373 ソニー サイバーショット DSC-HX400V
(1:1モード時。他はHX300同等)
※たて長さベースで計算。実際の撮影領域は
両端が切り取られ正方形の15Mピクセル。

基本設計はHX300を踏襲しつつ
新設定の1:1モードで1425mmまで拡充。
20※ 1425 6.3


■大関
スコア
(面積比)
メーカー モデル 有効
画素数
(Mpix)
焦点距離
(35mm)
テレ側
F値
305 ニコン COOLPIX P600/P610

P610はP600に比べ手振れ補正を向上。
動画撮影もプログレッシブ対応と
順当に進化したモデル。
16 1440 6.5
274 キヤノン PowerShot SX60 HS

ワイド端が21mmとP600より広い。
25mmでかなり広いように思うので
実際そこまで必要?とは思う。
ようやく60fps(ついでに60p)対応。
16 1365 6.5
264 ソニー サイバーショット DSC-RX10M3

キヤノンに売られたこの喧嘩
買ってやろうじゃないのさと
1型センサーぶらさげて
やってきましたサイバーショット。
W端F4はアドバンテージ。
20 600 4
264 キヤノン PowerShot G3 X

1200mmは本当に必要なのか?
主流の1/2.3サイズは本当に十分なのか?
その問いに(半ばコスト度外視で)答えを出した
結果がこのスペック。
心意気を買ってセンササイズ分をスコア反映。
20 600 5.6
264 ソニー サイバーショット DSC-HX300

大きな可動レンズにより強力な手振れ
補正を実現。
フルHD動画60p撮影可。
問題のヘンな画づくりはこなれてきて、
CCDのほうが発色よかったノスタルジアな
人にいいかも、な程度まで落ち着いてきた。
20 1200 6.3


■関脇
スコア
(面積比)
メーカー モデル 有効
画素数
(Mpix)
焦点距離
(35mm)
テレ側
F値
238 パナソニック LUMIX DC-FZ85

フルHD60p撮影可。
4Kには期待してない。
18 1200 5.9
229 ペンタックス XG-1

上位機種ながら手振れ補正は
センサーシフト方式。
動画も30p&電子式手ぶれ補正で
とにかく人気が無いモデル。
コンデジ開発にはあまり関心ないのか
これはコダックOEMとの専らの噂。
ただし決してレンズは悪くなく画質は
上出来の部類。
16 1248 5.6
214 キヤノン PowerShot SX430 IS

ファインダーなしで45倍ズーム。
手ブレ補正技術進化のなせる技か。
高画素戦争はやめない様子。
20 1080 6.8
212 富士フイルム FinePix S1

アウトドア派向けの防塵・防滴が目玉。
EXRセンサ搭載もあって地味に人気。
フルHD動画60p撮影可。
16 1200 5.6
212 パナソニック LUMIX DMC-FZ70

ワイド端は20mmの超広角。
レンズシフト補正は6群レンズ全てが
可動という大胆さ。
ただしフルHD動画撮影は60i。
16 1200 5.9
212 オリンパス STYLUS SP-100EE

フルHD動画60p撮影可。
FPSの感覚で狙えるレティクル搭載。
非常に見やすいがそっち見てると
実際の画角がどんなもんか不安に。
オリ共通のソフトウェアでAF速度は
素早くOM-Dよりも肌に合う。
レンズはやや手抜き感。
16 1200 6.5
212 富士フイルム FinePix SL1000

FinePix S9400W / S9900W

S9400WとSL1000との違いはバッテリと
wifi有無を除いてあまりない。
W9400とW9900との違いは…ない。
16 1200 6.5
212 キヤノン PowerShot SX530 HS

キヤノンも50倍組に参戦。
ただしEVFの搭載はない。
動かないものだけ撮れってことかな。
16 1200 6.5


■小結
スコア
(面積比)
メーカー モデル 有効
画素数
(Mpix)
焦点距離
(35mm)
テレ側
F値
187 キヤノン PowerShot SX420 IS

SX410ISの順当な進化版。
焦点距離が気持ち伸びただけで
動画は相変わらず720p・25fps。
20 1008 6.6
169 キヤノン PowerShot SX410 IS

動画撮影機能はフルHDでも60pでもなく、
720p・25fpsと控えめ。
20 960 6.3
169 キヤノン PowerShot SX720 HS/SX730 HS

こちらはSX710の後継。
上位のSX410と差が小さい。
20 960 6.9
165 ニコン COOLPIX P520

P510をベースに60fps録画対応。
P600への布石となったモデル。
18 1000 5.9
159 キヤノン PowerShot SX50 HS

このモデルでフルHD動画対応。
しかし24fpsしか出せない。
キヤノンは動画に弱い?
12 1200 6.5
147 富士フイルム FinePix HS50EXR

EXRセンサ搭載。
1000mm前後では最も明るいレンズも
あって画質には一定の評価。
16 1000 5.6
147 ニコン COOLPIX P510

P500をベースに手振れ補正方式を
レンズシフト方式に変更。
EDレンズもP100と同じく3枚に。
動画手振れ補正も電子式から光学式に。
MCモデルながら違いは大。
中古の玉数がそこそこ豊富。
16 1000 5.9
135 富士フイルム FinePix S8200

フルHD60fps撮影可。
40倍ズームにレンズシフト式手振れ補正。
曲がりなりにも2013年モデルなので
それなりの画質はあるんだけども
全然売れなかったSL1000との同時投入も
あだとなりこっちはさらに売れなかった。
16 960 6.5
134 ソニー サイバーショット DSC-HX60V
(1:1モード時。他はHX50V同等)
※たて長さベース。実際は15M。

こちらもHX400Vに同じくHX50Vをベースに
1:1モード追加。
20※ 855 6.3
130 ニコン COOLPIX A900

9900まで行き着いたCOOLPIXは
2016でAシリーズとBシリーズに
ナンバリングをリセットの模様。
20 840 6.9
119 ニコン COOLPIX B500

きれいなどどめ色ボディ。
ファインダがない割に無駄にでかい
このシリーズ、なくならないけど
需要あるんかねえ?
16 900 6.5
119 富士フイルム FinePix S8600

S8200後継と思いきや、なぜかCCD。
おかげで動画は720pどまり。
ほか総じてスペックダウン&まさかの
EVF搭載なし。
とにかく見向きもされないモデル。
ズームの遅さは筆舌に尽くし難い。
動画目的のCMOSコンニャクアレルギー
なら買ってもいいと思うが…
16 900 6.9
108 ソニー サイバーショット DSC-HX200V

HX100Vをベースに動画撮影時の
ズームと手振れ補正を強化。
18 810 5.6
103 オリンパス STYLUS SP-820UZ

810UZをベースにCMOSへ変更。
電池持ちの改善はついに諦めて
乾電池式に。
このモデルを最後にCAMEDIAから続く
型番UZシリーズは沈黙。
後継は2年後のSP-100EEを待つことに。
14 896 5.7
103 キヤノン PowerShot SX710 HS

コンパクトながらMF可能。
要らないと思うんだけどなあ。
20 750 6.9


■前頭
スコア
(面積比)
メーカー モデル 有効
画素数
(Mpix)
焦点距離
(35mm)
テレ側
F値
96 ソニー サイバーショット DSC-HX100V

HXシリーズ3ケタ台のはじまり。
現行モデルに比べると画質は中途半端。
標準の少し眠いモードに加ええげつ
ないコントラストモードを搭載。
16 810 5.6
96 オリンパス STYLUS SP-810UZ

800UZとの違いはあまりない。
引続きバッテリの弱さが気になる。
14 864 5.7
95 ソニー サイバーショット DSC-QX30

サイバーショット DSC-HX50V

DSC-HX300Vと同時投入。
こっちはコンパクト高倍率を目指す路線。
競合のHS700と比較すると撮影メニュー
項目はテレビの画質設定並に豊富。
よく言えば多機能、悪く言えば家電。
20 720 6.3
95 パナソニック LUMIX DC-TZ90

なぜ画素数増やした。
以上。
20 720 6.4
91 オリンパス SP-800UZ

内蔵メモリが2GBある稀有なモデル。
高かった時代は目玉だったのだろう
14 840 5.6
91 キヤノン PowerShot SX30 IS

PowerShot最後のCCD。
と思いきや・・・?
14 840 5.8
86 ソニー サイバーショット
DSC-HX90V / DSC-WX500


フルHD・60pに対応した、ソニーらしく
動画スペックの高いモデル。
HX90VはEVFつき。
18 720 6.4
86 パナソニック LUMIX DMC-TZ60

コンパクトながら手振れ補正は
レンズシフト方式。
またこのサイズにしてEVF搭載。
そこそこヒットしTZ70につながる。

LUMIX DMC-TZ85

突如2016年春モデルにリバイバル。
とってつけたようなセレクト
フォーカス機能を搭載。
18 720 6.4
83 ニコン COOLPIX S9700 / S9900

Pシリーズの技術をフィードバックした
コンパクト上位モデル。
9900は液晶を裏返しておけるので目立たず
ノーファインダーなスナップにも向いてる。
ただレンズの繰り出しはちょっと大きい。
16 750 6.4
83 キヤノン PowerShot SX700 HS

こちらも小型以上ネオイチ未満の
高倍率・高級コンパクトコンセプト。
最新のDiG!C6を搭載。
ズームやAFの速さも気持ちよく、誰にも
おすすめできるコンパクト。
16 750 6.9


■十両
スコア メーカー モデル 有効
画素数
FL Fnum
78 コダック EasyShare Max Z990

世界で初めてデジカメの開発に成功し、その後
無能な経営陣がフィルム生産に舵を切り続けた
結果大失敗した会社の最期のデジカメ。
後世に残すべき墓標。
12 840 5.6
78 キヤノン PowerShot SX40 HS

SX30をベースにCMOS化。
DiG!Cは第5世代に。
フルHD動画は24pどまり、
12 840 5.8
76 富士フイルム FinePix HS20EXR / HS30EXR

どういうわけかどんなに絞っても
背景がボケないという仕様により
ソフトウェア的にボカす機能を搭載。
この哲学に共感するなら買い。
16 720 5.6
76 キヤノン PowerShot SX500 IS(2012年)

PowerShot SX400 IS(2014年)

突如2014年にCCDのゾンビが登場。
後発なのにモデルナンバーは低く設定。
スペックも2012年水準。
16 720 5.8
72 ニコン COOLPIX P500

P100からのある意味順当進化版。
ただしレンズまわりに手抜き感。
一言で言うとヘッポコ。
出来からするとP110くらい。
12 810 5.7
67 ニコン COOLPIX L820

Pシリーズの技術をベースにEVFなし&
単三電池という、フジのSシリーズと
キヤノンのPowershotを食ってやろうという
魂胆が見えるライン。
16 675 5.8
67 富士フイルム FinePix S4000 / S4500

FinePix SL300

無駄にモデルナンバーを量産するフジの樹海。
いずれもCCD末期モデル。
14 720 5.9