2016年12月2日金曜日

2017年版 軽くてフリーのPCアンチウイルス比較

いつもと同じやりかたで比較。
Baiduキングソフトなど2015年版から更新ないものは除外。
またなにに使うのか、提供する必要性が全くわからない個人情報が必須の
SophosHomeも除外。


【環境】
今回はメモリを0.5GB増し&2CPU割当て。

・ベンチマーク環境 on VVMware Workstation 12 Player
ホスト:Windows10 Home 64bit on E8200 2.66Hz
ゲスト:Windows10 Ent. 32bit(2CPU、2GBmem)
※VM用仮想ディスクはホストシステムディスクと別の物理ディスク上に配置

・ベンチマーク方法
「ぼくは航空管制官3 香港カイタックエアポート」のインストールフォルダ
(約6000ファイル格納)をZip圧縮したものを
1.デスクトップ上で展開
2.1で展開したフォルダを新規にZip圧縮
これにかかった一連のバッチ処理時間を2回計測、それぞれよかった値を採用。


【結果】
並びは展開+圧縮の合計時間順。タイムが繰り上がる場合に小数点以下表記。
バージョン表記は小数点の概念がすっとんでるご時世なので
最初の小数点をはさんだ上位のみ表示。



・Panda Free Antivirus 18.00 【英語】
http://www.pandasecurity.com/homeusers/solutions/free-antivirus/
展開:87秒(105秒)
圧縮:112秒
計199秒
(カッコ内は1回目の値)

相変わらず2回目の速度が速め。
今回は初回のスピードもまあまあなレベルのため体感速度の落ち込みもやや改善。
ただしオフライン時にかなりの確率でフリーソフト類を隔離する残念なつくり。


・Avira Free Antivirus 15.0 【日本語】
http://www.avira-japan.jp/free
展開:90秒
圧縮:118秒
計208秒

安定した速さ。
もうなにも書くことあるまいに。


・Bitdefender Antivirus Free 1.0 【英語】
http://www.bitdefender.com/solutions/free.html
展開:90.6秒
圧縮:118.4秒
計209秒

ようやくWindows10対応。軽さはAviraと互角。
利用には登録が必要。ただしFacebookアカウントでいける。


・COMODO Cloud Antivirus 1.7 【英語】
https://antivirus.comodo.com/cloud-antivirus.php
展開:92秒
圧縮:118秒
計210秒

軽いっちゃ軽いが相変わらずヴァルキリーがきちんと仕事してるのかどうか不明。


・AVG AntiVirus Free 16.131 【日本語】
http://free.avg.co.jp
展開:94秒(124)
圧縮:128秒
計222秒
(カッコ内は1回目の値)

Pandaに同じく二回目がすこぶる速い。
が、1回めがすこぶる遅い。


・360 Total Security 9.0 【日本語】
https://www.360totalsecurity.com/ja
展開:124.2秒
圧縮:120.8秒
計245秒

値はAviraとBitDefender両方を追加で有効状態にしたもの。
さすがにダブルは荷が重かったか。
かといってどっちかシングルで使うならAviraもBitDefenderもそれぞれの
本家使えばいいわけで。
360単体だとPanda並に軽い代物であるが標準で有効になっているサンドボックス的なやつが
Pandaほどではないもフリーソフト類を疑惑の目で見たがるので面倒くさい。


・アバスト無料アンチウイルス 12.3 【日本語】
https://www.avast.co.jp
展開:142.3秒
圧縮:177.7秒
計320秒

スマホ用に開発リソース持ってかれてるのかなんなのか、
ますますひどくなってるというか。
ていうか360の複数エンジンに負けるってどうなのよ。

2016年8月5日金曜日

フラッシュバック JULIANA'S TOKYO '93

2unlimitedとL.A. STYLEがエポックメイカーだったことがよくわかるあたり。
頑なに2U本家が収録されなかったのは権利関係の問題だろうか。
(ただしavex rave'94に2Uは顔を見せてはいる)


■Vol.4 (1993)


1.Bizarre Inc - I'm Gonna Get You


2.Magic Marmalade - America


3.P.O.P.P.Y. - Argentina (Get Ready For This)


13.2 The Core - Have A Nice Day


17.Dream Frequency feat.Debbie Sharp - Take Me


19.John Robinson feat. Praga Khan & Jade4U - To Be Free


個人的にマジックマーマレードは2017・2018年両年内に
一度リバイバル来るのではないかと妄想に近い予感を感じている。
Americaの曲中にある"don't prob that I can't fix..."のくだりはよく耳にするサンプル。
元ネタはIndeepの"Last Night a D.J. Saved My Life"


中森明菜の「愛撫」でも中途半端に「in the mix」だけ使われてたり。


(追記)
2018に流行ったのは同じイタロでもパンプのUSAでしたとさ。
嗚呼アメリカ違い。
またどういうわけかイタロ再興の動きか、GAMGAMが突如2019年にリバイバルし
ものすごい再生数を稼いでいる。


原曲遡ると94年、以降何度かリミックスはリリースされている様子。
日本人にとってのGetWildみたいなものだろうか。


サンプリングの元ネタはユダヤ迫害を下敷きにした映画。
そもそもイタロ自体テーマが軽いものから重いものまでなんでもありと
どっかで見た気がするのでそういう文化なんだろう。
もっとも、これが2019年に復活したというのはそれなりに理由はなくもなさそうな。




■Vol.5 (1993)


1.John Robinson - Jealousy


2.Apotheosis - Obumbratta


3.Space Master - I Need You


4.Krush Walking On Sunshine


5.Rage - Why Don't You


7.Chimo Bayo - Bombas


8.Jinny - Feel The Rhythm


10.DJ Sick - Paint It Blue


11.Sacred Dance Society - Tecno Phobia


12.Alpha Team - Speed


14.Praga Khan feat. Jade 4U - I Will Survive


15.Digital Orgasm - Guilty Of Love


16.Messiah - I Feel Love


22.Moby - Next Is The E (I Feel It)


23.L.A. Style - Balloony



■Vol.6 (1993)


3.Nuvo Riche Featuring Samantha Gilles - Body 2 Body, Soul 2 Soul


4.EMPHASIS - GOODBYE BABY SAY GOODBYE


5.John Robinson - To Be Free


8.Convert - Rockin' To The Rhythm


13.Maria Short - Change The Way



■Vol.7 (1993)


5.Urban Cookie Collective - The Key The Secret


11.John Robinson - I Gotta Move


12.Maximizor Featuring Kam + Paula - I LIke It (Give It To Me)


17.Bass Expanders - Beats Go


20.Holy Noise - The Nightmare


エルム街の悪夢からのサンプリング。
これはおそらく(いや間違いなく)こっちに影響を与えた一曲。


リスペクトだけあってか、曲名のセリフ部分は同じく
ホラー映画からサンプリング。



■THE BEST OF JULIANA'S TOKYO 1993 (1993)



■Avex Rave '93 The Best Of Best Techno Trax (1993)

2016年8月2日火曜日

フラッシュバック JULIANA'S TOKYO ’92

フラッシュバック JULIANA'S TOKYO

ピックアップしておさらい。

■Vol.1 (1992)


1.T99 - ANASTHASIA


2.Channel X - Rave The Rhythm


7.The Prodigy - Charly


8.CUBIC 22 - NIGHT IN MOTION


10.Digital Orgasm - Moog Eruption


15.R.T.Z. (Return To Zero) - Dance Your Ass Off


16.L.A. STYLE - James Brown Is Dead



■Vol.2 (1992)


2.Jamie Dee - Memories Memories


3.Love Decade - So Real


12.The Curse - All Systems (Are Go)


14.Digital Volcano - Explosion


17.Rozalla - Everybody's Free


20.Praga Khan Featuring Jade 4U – Injected With A Poison



■Vol.3 (1992)


2.DJ Herbie - Come On Boy


4.Maximaizor - Can't Undo This!!


6.Nuvo Riche - Contact


9.Zero PH - Can't Wait Tonight


22.Starr Gazer - Are U Wake Up?


23.Gener 8 - Unity


26.B.B.C. - Stump To The Boomin Beat



■THE BEST OF JULIANA'S TOKYO 1992 (1992)


基本的にVol1~3のいいとこどり。
ただしrexanthonyやSTARR GAZERなど一部未収録。

2016年6月3日金曜日

2016沖縄県議選 選挙公報と候補者アンケートを見比べてみる

選挙公報
http://www.pref.okinawa.jp/site/senkan_i/event/28kengi.html



候補者アンケート
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-273872.html

を見比べて、ブレてないかどうかを見てみる。
主義主張の評価でなく、ブレてるかどうかでマル付け。
以下広報掲載順。


【△】公明 現職 上原あきら

記述トップは基地問題。しかし「基地問題の解決」とあいまいな表現。
以下福祉政策が並ぶのでこっちが実質的なメインの様子。
その点では候補者アンケートと差異はない。
あいまいなら書かなきゃいいのに、しかもアタマに。おかげでサンカク。
ちなみに学会のみなさんにウケがいい人ぽい。


【×】自民 新人 山川のりじ

那覇市議辞めて県議補欠選に出馬、そして落選。
トップは「①子供の貧困」でトレンドに乗ろうかというニオイ。
一方候補者アンケでは経済振興と明言。それ最後の⑦ですけど。


【○】社大 現職 ひが京子

トップは「子育て」、キャッチフレーズは「保育の一議席」
アンケでも待機児童ゼロを掲げているのでブレてない。
ちなみに社大党ながら基地問題は言及なし。時代かね。


【○】民進 新人 清水マオ

那覇市議からランクアップを伺う初戦。トップは「こども」
アンケートでも同様の答えなのでOK。
ちなみに基地問題は律儀に辺野古移設反対と明記。


【○】社民 現職 サキ山嗣幸

トップは「九条」
アンケも辺野古阻止とバリバリのリベラル。
ブレちゃいないがきっと90年代から何も変わってない。良くも悪くも。


【×】公明 現職 いとす朝則

実績とビジョンのトップは「経済」
一方アンケでは福祉の充実を謳う。あれれ。


【○】おおさか 現職 當間モリオ

具体的なトップ事項は「教育無償化」アンケも同一。
基地問題にも言及して普天間閉鎖を掲げる。
東京で勝手に決めてくれるなというのが「おおさか維新」の考え。


【×】自民 新人 ナカムラ家治

お父さんが国会議員の二世。会社社長。
トップ事項は「親子が幸せで笑顔のたえない(略)を目指します」とのこと。
超あいまいととるかフレキシブルと取るかは有権者次第。

アンケではサッカースタジアム建設が最重要政策だそうだけど
サッカーで親子が笑顔に・・・ならなくもないか。
ちなみに広報ではこれ最後の5番目。
自民は最重要事項をケツに書く習慣があるのだろうか?

ともあれ、スタジアム建設・維持にかかるお金を貧困問題に
振り分けるよりも、それ以上に税金によるサッカースタジアム建設で
潤うまたどこか別の親子が幸せになるほうがよいのだろう。


【○】無所属 新人 山城せいじ

こちらも那覇市議から県政への初戦。
広報・アンケともに「経済」推しでブレてない。
広報では自民を追い出された顔が多く並ぶ。


【△】無所属 新人 なかまつひろし

こちらも自民を追い出されたメンバー。自民時代には2位で市議当選。
広報にアンケトップの「子育て・教育・福祉」が「原点」とあるも
基地問題も全面に出すあたり要するにどっちよ感がなくもない。
なのでサンカク。


【○】社民 現職 かりまたのぶこ

広報・アンケともにトップは「子育て」
基地問題にも言及あるも「誇りと平等を守ります」という
それって意味不明と形容する以外にない言葉が並ぶ。


【○】無所属 新人 石田タツオ

那覇市議選では枠が半分だったせいか不発気味も
県議選では一段広々使えるだけあってタツオ節炸裂。
そしてなぜか写真がかいぎんATM前で撮られたもの。
自らすすんで供託金ATMと化している奉仕の姿であろうか。

ていうか上地国三と喜屋武良二どこいった。
え?広報とアンケの話?んなもん今はどうでもいいってんだ


【○】無所属 新人 やまざと昌輝

元久米島町議。
広報・アンケともに「離島」
ちなみに農業に言及しているのはこの人と翁長さんだけ。


【△】自民 現職 翁長まさとし

「最重要」を問うアンケでは経済がトップ、同時に福祉にも言及。
2つ書くのはズルいよ。
ともあれ順番は違えど広報と大きな差異はないがしかし。んーサンカク。


【×】自民 新人 ニシメ啓史郎

広報トップは「安心」できる「地域社会」と「環境」をつくるとのこと。
大丈夫。もうわかってる。
自民はそんなの候補者アンケには書かないのだ。

ところで二十代にゃ既に馴染みのないニシメブランド。
下積みもなにもないぱっと出二世ながら自民推し。
本格始動に向けての予行演習なんだろうか。


【○】共産 現職 比嘉みずき

県議補選で山川のりじ氏を破ってのし上がり。二期目を伺う。
広報・アンケともに基地問題がトップ。
まあ、共産だもんね。


【○】無所属 前職 上里ただし

2008年の民主フィーバーでトップ当選。
2012年の大逆風で13人中11人の枠に漏れ落選。
ちなみに落ちたもう一人は石田タツオ先輩。


【×】共産 現職 とぐち修

選挙公報では氏名と同じ大きさのフォントで全基地撤去とある。
一方、アンケでは「こどもの貧困」を掲げるも広報には
その文字はない。おいおい。


*** appendix -shibun- ***

6/6追記

結果

比嘉瑞己 共産・現
西銘啓史郎 自民・新
比嘉京子 社大・現
當間盛夫 維新・現
渡久地修 共産・現
翁長政俊 自民・現
上原章 公明・現
崎山嗣幸 社民・現
狩俣信子 社民・現
糸洲朝則 公明・現
山川典二 自民・新

次点
仲村家治 自民・新


【西銘x仲村】
現職9人は難なくクリア。実質、2議席を新人9人で争う戦い。
当選した新人2人はともに自民のANA西銘さんとfiduciaのりじさん。
ニシメブランドは2010年代も健在。

沖縄自民の重鎮で80年代に長らく知事を務め上げた名が30年たっても
まだ衰えないというのを既得権益と言わずして何というという考えは
さすがに右なのか左なのかようわからんか。
どっちでもいいんだけど。

具志さん票はサッカースタジアム仲村ではなく西銘家へ。かわいそうに。
まあ自分で会社持ってる以上食い扶持がなくなるわけでもないから
別にいいっちゃいいのかもしれぬ。写真じゃ笑ってないけど。
のりじさんは補選で名を売ってたのが奏功したかギリギリながら結果出た。


【仲松x山城】
市議2位当選の仲松さんは敗退。
悪い言い方すると自民の後ろ盾がなくなった結果がこれということに。
次回市議選での新風会メンバーの結果はいかに。

ただ、同じ「オール沖縄」押しの写真の人相が悪い山城さんの票があれば
仲松さんももう少し健闘してたのではないだろか。
却って票を割ってしまってた疑惑。
革新系新人2議席いけると欲張った可能性を考えた人間の失敗だろう。
ていうか実質ビリの山城さん人望なさすぎ。


【清水x上里】
その市議2位仲松さんを抑えて健闘したのが市議ケツから2位の清水さん。
今回はちゃんと党籍を隠さず出馬。
党名をリニューアルしたから大丈夫と判断したのかなと思うのは卑屈すぎか。
政策が「こども」で、広報の字があまりにこまいあたり老人は切り捨てですと
いうメッセージを汲んでくれということだろうか。卑屈すぎか。
ちなみに一番小さい字はタツオ節よりもこまかい。

元民主つながりの上里さんの票があれば末席へ滑り込めたかもと言えば
こちらもせつなさが募るばかりでしょうの。
こっちは現時点で公式につながりがあるわけでないので誰がって話ではないけど。

ていうかロンドンで敗れ、リオで敗れ。
もう上里さんは東京五輪はスッパリ考えないほうがいいんじゃないだろか。
たまたまフィーバーに乗っただけだったと。実力じゃなかったんだと。
りゅうぎん数年で辞めて、今更勤めびととしてツブシがきかんのかもしれぬが。

ちなみにこのふたり、両者ともに「保守でもない、オール沖縄側でもない」
という姿勢を前面に出してたのも
「正論言いたいのはわかるけどよ、議会でぼっちになにができるよ」
という不信感を煽る部分がなかったわけでもない。

そういうのはキャスティングボートが力を握ると見込まれる場合に
打って出る手であって、県政与党リベラルに追い風が吹いてる場面で
やるのはただのあんぽんちんにしか見えない。
若さか、はたまた民主の戦い方を引きずっているのか。
世の中を変えるなら、まず自分が変わらないといかんでしょう。


*****

市議辞めて臨んだメンバーは来年まで待てばまた市議選があることから
またそこからやり直すのだろう。
その点で言えばリスクの限られたチャレンジではある。


当選した皆さんは、ここに書いてあることを実現します。



2016年4月7日木曜日

【2016】軽いフリーのアンチウイルス比較

今年もいつもと同じやりかたで比較。

【環境】

・ベンチマーク環境 on VVMware Workstation 12 Player
ホスト:Windows10 Home 64bit on E8200 2.66Hz
ゲスト:Windows10 Ent. 32bit(1CPU、1.5GBmem)
※VM用仮想ディスクはホストシステムディスクと別の物理ディスク上に配置

・ベンチマーク方法
「ぼくは航空管制官3 香港カイタックエアポート」のインストールフォルダ
(約6000ファイル格納)をZip圧縮したものを
1.デスクトップ上で展開
2.1で展開したフォルダを新規にZip圧縮
これにかかった一連のバッチ処理時間を2回計測、それぞれよかった値を採用。


【結果】
並びは展開+圧縮の合計時間順。
バージョン表記は小数点の概念がすっとんでるご時世なので
最初の小数点をはさんだ上位のみ表示。



■速い
・COMODO Cloud Antivirus 1.1
https://antivirus.comodo.com/cloud-antivirus.php
展開:81秒
圧縮:179秒
計260秒

毎回ビリのCOMODOが本気出した新作。
大胆に機能を絞り込んでクラウドに特化。
ただしAV-TESTではクラウドじゃない全部入り版の検出率は
振るわない結果に。たぶんこれもそのくらいかそれ以下。
ライセンス条項に「for personal purposes」の表記あり。
商用利用はできなくなった?

ちなみにWHS2011で問題なく動作。
サンドボックス機能が一定の働きをしてくれるならば
サポート切れの延命にいいかも。
ほんとはOS買い直したほうがいいのだろうけども。

一通り防いでいる動画はこちら(モノはベータ時点のもの)。
サンドボックスは有効にしておいたほうが無難そう。


(7/16追記)
こいつは証明書を確認して、信頼できるベンダであれば監視から除外する
ホワイトリスト方式を取っている。
証明書がついていない実行ファイルがあるとヴァルキリーという名のついた
クラウドの向こう側にある解析AIだか解析チームだかに問い合わせをおこなう。
当該ファイルをtrustedに手動設定しても、アンチウイルス自体はそれを
鵜呑みにはせず「解析中」としていったん保留状態におく。



ここでくせものなのがこのヴァルキリーで、こいつが解析を完了しないかぎり
延々問い合わせを行い続ける。
この作業のため、アンチウイルスエンジンはCPUをずっと食い続ける。



キングソフトみたいに解析がサッと終われば済むのだけど
数時間放置しても終了しないあたり、サーバー側はてんてこまいで
それにより新種の対応時間も遅くなっている可能性もある。
ちょっと様子見がいいかな。


・360 Total Security 8.6(7/20 8.2→8.6差し替え) 日本語
https://www.360totalsecurity.com/ja
展開:82秒
圧縮:181秒
計263秒

値はBitDefenderを追加で有効状態にしたもの。
Aviraは導入してもリアルタイムでは有効にならない。


AV-TESTに復帰、デフォ設定※でも検出率は漏れなし。
※インストしたままがルールなので、BDエンジンは無効の状態のはず
https://www.av-test.org/en/compare-manufacturer-results/
脆弱性を抱える旧いバージョンのFlashやJavaなどの検出機能を備える。
日本語にも対応。

これだけだと悪くないっちゃ悪くないが、2回目のタイム計測で
計測用に書いたお手製の簡素なバッチファイルをウイルス扱いした。
対応が速い点は褒められたものだが、ちゃんと見てるのか逆に不信。
自分でバッチやマクロを動かす人にはおすすめしない。

また、どういうわけか1回目の展開速度が倍以上かかっていた。
特にバックグラウンドで動いてたものはなかったはずなので謎。
ちょっといまいち信頼がおきづらい。


・IObit Malware Fighter Free 4.0
http://jp.iobit.com/free/mff.html
展開:90秒
圧縮:179秒
計269秒

デフラグ屋さんがつくったアンチウイルス。
以上。


・Avira Free Antivirus 15.0
http://www.avira-japan.jp/free
展開:93秒
圧縮:180秒
計273秒

今回は最速の座を明け渡す結果に。
でも検出力からすると結局ここが実質最高位。
一応商用利用はOKらしい・・・?


・Tencent PC Manager 11.6(7/18追加)
http://www.pcmgr-global.com/
展開:96秒
圧縮:184秒
計280秒

実質キングソフトと勝手に思っているテンセント。
本家と違ってデフォ状態でBitDefenderが有効になっている。



たぶん基本的にキングソフトのクラウドエンジンが選り分けて、ハテナな
ものがあるとサブで控えてるBDエンジンが顔を出す仕組みなのだろう。
よって通常はキングソフトとの速度差はほぼないという感じなのかな。


・Kingsoft Internet Security 2015(206040337) 日本語
https://www.kingsoft.jp/is
展開:97秒
圧縮:184秒
計281秒

中国ではQihooと双璧をなすキングソフト。
性能・機能的にあえてチョイスする理由はない。
ホームページを指定のもの(実質楽天インフォシーク)にすると
ポップアップ広告が出なくなる。
商用利用可。


・Baidu Antivirus 5.4(7/30追加)
http://antivirus.baidu.com/en/
展開:99秒
圧縮:188秒
計287秒

こっちも中身キングソフトと勝手に思っている。
Bitdefenderを搭載しないかわりにリアルタイムでもAviraが有効になっている。



■ふつう
・アバスト無料アンチウイルス 11.1
https://www.avast.co.jp
展開:105秒
圧縮:194秒
計299秒

一時落ち込んでた検出率は持ち直し。
これまで有料版のものだった脆弱性検出機能を無料版にも搭載。
PCに不慣れなユーザーにおすすめといったところだけど
結局アップデートするかどうかはユーザー自身のアクションに
かかっているような気がしないでもない。
でもないよりはずっといい。

(7/16追記)
Ver12.1で再計測

展開:105秒
圧縮:209秒
計314秒

うーんもっさり。


・FortiClient 5.4
http://forticlient.com
展開:99秒
圧縮:211秒
計310秒

検出率はavastとどっこいどっこい。
特段チョイスするポイントはない。
Fortigateと組み合わせるとWAN最適化機能が働くらしいけど
昔に比べて最近あまりForti見かけなくなった気が。
商用利用可


・Panda Free Antivirus 2016(16.1)
http://www.pandasecurity.com/usa/homeusers/solutions/free-antivirus
展開:103秒(93)
圧縮:207秒(182)
計310秒
(カッコ内は2回目の値)

ホワイトリスト機能を実装しているのか、一度スキャンした
ファイルは次回以降除外する様子。
ただし初回のスピードが乗らないので体感速度は
あまり高くない。
最近テストに積極的でないのか最新の検出力ははっきりせず。


・AVG AntiVirus Free 16.61
http://free.avg.co.jp
展開:117秒(93)
圧縮:211秒(188)
計328秒
(カッコ内は2回目の値)

一時絶不調だった検出率はavastとどっこいまで持ち直し。
こちらもホワイトリスト機能が機能して2回目スピードアップ。
が、結局パンダと同じくレスポンスはワンテンポ遅い印象。


■おそい
・gred アンチウイルスアクセラレータ Free(Immunet) 3.1
http://www.securebrain.co.jp/phishwall/optionav.html
展開:167秒
圧縮:201秒
計368秒

もともとはClamAVにクラウドを足し算した感じであったが
今はクラウドありきのような感じ。
いつの間にかイミュネットは会社名からブランドになり
現在の本家サイトはシスコが持っている。
本家ではWin7、gredではWin8までのサポートしか書いてない。


・Windows Defender 4.8
展開:153秒
圧縮:225秒
計378秒

いつもどおり下にCOMODOがいると思ってあぐらかいてたら
自分が最下位になってしまったでござるの巻。


【エントリー除外】
今回、以下のソフトウェアは対象から除外。

・PC Matic Home Security
http://www.pcpitstop.com/store/pcmatic_homesecurity.asp
使用にユーザー登録が必須なため。面倒くさい。

・Bitdefender Antivirus Free
http://www.bitdefender.com/solutions/free.html
Wind10をサポートしません、てか買えよwと明言。
使ってみると青画面になったので言うとおりやめといたほうがいい。
その他BitDefenderOEM群も同様。

CHILI SECURITY
http://www.chilisecurity.jp/free-tools/

MY FREE ANTIVIRUS
http://www.mysecuritycenter.com/gb/products/my-free-antivirus


《おまけ》
LibreOffice5インストール時間の比較。



AVGが頭一つ飛び抜け、続いてキングソフト、avira、avastあたりが健闘。
fortiとpandaが伸び悩み。

2016年3月27日日曜日

EF80-200mm F4.5-5.6 USM

今回はこちらさまのブログの二番煎じ企画。

ヤフオクの中古相場で2500円程度の古レンズ。
MTF特性図もすばらしいグラフを描く残念レンズ。
しかし一応USMつきかつ異常にコンパクトそして標準レンズ並みの
重量というスペックはある種際立ったアドバンテージでもある。
そんなこいつを煮て焼いてどうにか食ってみようというのが今回の趣旨。


【端的にまとめると】
おなじみのキット望遠レンズと比較。

・EF-S 55-250mm F4-5.6 IS
空を飛ぶものは運任せ。
地に足がついてるものはなんとか。
運動会みたいなのは多分余裕。
ピントが合わなくなるとパニックに陥り無反応になる。
T端は1段絞ったF8くらいが一番おいしい。

・EF 80-200mm F4.5-5.6 USM
飛びものもちゃんと撮れる。
ピントが抜けても即復帰。
T端は2段絞ったF11までいかないとピークを迎えない。
よってISO1段分弱い。


【以下メモ】

■取り回し感
実際の使用感は腐ってもUSM。
空を飛ぶ鳥にあわせようとして背景の空にピントがすっぽ抜けた際の
リカバーはさすがUSMで即時復帰。

ノロノロモーターのEF-S 55-250mm F4-5.6 ISではそうはいかず
盛大にボケた状態では必ずと言っていい程なにをやっても
ピントが戻らない仕様で閉口。
いやまあピントが遅いのは許せる。
そこに被写体があるのにピントを合わせようとしない謎の挙動が
気に入らない。
それに比べたらだいぶ素直に反応するあたりはアドバンテージ。

というわけで。
画質は置いとくとして、飛びものへの追従性能から見た目上の歩止りは高い。
が、手持ちのものはやや前ピン気味で結局すっきりしない。

■画質
とにかく眠い。ぼけぼけ。
しかもポートレート向きのあったかみのある感じでなく、
ガサツさばかりが気になるもの。
絞って絞ってISO上げて、ようやく使い物になるのは
晴れた日の正午はさんで3~4時間。
おやつの時間にはISO上げる余地もF値下げる余地もない。


■絞り比較
ともあれとりあえず絞ってみるとこからはじめる。

RAWでミラーアップ撮影したものをシャープネス値だけ変えて2種用意。
現像はDPP使用(パラメータはデフォルトまま、輝度ノイズ低減2)。
被写界深度の影響を必要最小限にするため、JPEG化した
ものを中央付近でbuff無劣化トリミングして背景除外。

【F5.6 200mm開放】
左がシャープ3、右がシャープ10
 


【F6.3 +1/3段】
 


【F7.1 +2/3段】
 


【F8 +1段】
 


【F9 +1_1/3段】
 


【F10 +1_2/3段】
 

【F11 +2段】
 

【F13 +2_1/3段】
 


■サイズ比較
上記写真のファイルサイズを比較。
左はサイズ(KB)、右はそれぞれF13を100%としたパーセンテージ。


開放からF11までは順当に上がるも、F13で頭打ち。
一番おいしいところはちょうど2段絞ったF11ということがわかる。
実画像とグラフから、見た感じ最低限使えるのはF9あたり。
日の高いうちはシャッタースピードに応じてF9~F11で、
午後時間が経つにつれF8以下も選択肢にはいる感じ。

ひとまず画質的にF11ということはわかったが、ここのバランス加減を
もういっちょ見に行く。


■被写界深度
「飛びもの」を撮る際、自分はおばちゃん撮りをする。
要するに、シャッター半押しという発想を捨てて最初からほぼ全押し。
合焦次第即シャッターという撮り方。
構図なんか悠長に決める時間なぞない。
相手は動いているので

合焦するまでの時間
ランプがついてシャッターを押す空走距離的な時間
シャッターが降りるまでの時間

ここまでの時間が非常にシビアなのである。
しかしそれでも体感1秒くらいはある。
じゃあこの1秒でもピント位置をギリ外さない、
必要最小限のF値はいくつだというところ見に行く。

こちらにある表では、ミサゴの巡航速度は時速40km程度。
秒速にするとおよそ10メートル。
ジャスピン位置からプラマイ分で倍の20mが求められる被写界深度。

・前提
被写体までの距離:50メートル
被写体の移動速度:10メートル/秒(ピント位置からの±許容範囲)
使用機材はAPS-CサイズのKDN。

被写界深度の計算
?各種カメラ・フィルム・レンズによる被写界深度の違いを一覧表で比較?
http://shinddns.dip.jp/
ここの結果ではF11で被写界深度30メートルあまり。

被写界深度 計算
http://test.ohanasiya.net/fielddepth/
ここでの結果は半分の15メートル程度。

サイトによって結果が倍違うけど、焦点距離が短い分
トリミングが必須である以上、どちらが正確かというとやはり
後者の値を信頼したほうがよさそう。

って・・・それでもちょい足りてない!?


■結論
F11で撮ろう。


■高い望遠レンズの存在意義
被写体深度がシビアなところでF2.8だのF4だのは要った話じゃない。
ましてやあっちこっちへ飛び回る鳥を追いかけるのに重量級のレンズなんざ
邪魔以外の何物でもない。
動かないものだけ撮ってる人たちには不満だろうけど、こちとら
別にそんなのには興味ないし。

別にくやしくないし・・・別に貧乏レンズでいいし・・・
でもちょっとほしいし・・・


■余談
・フリンジ対策
開放では比較的パープルフリンジが出やすいも、F9くらいに絞れば大方防げる。
1000円程度のUVフィルタをかけると開放でのフリンジは紫から緑になるだけで
あまりその効果を感じることはできない。
せいぜいF8でも目立たなくなるかな、くらいなので効果は1/3段程度分。
実用上ではF9にもういっちょ保険かけるくらいの感じ。


・レンズフード
いかんせん旧いモデルなので純正フードET-54が廃番。
なのでフィルタ径52mmのねじ込み式フードが必要。
W端時点ですでに長焦点なので思い切り深くて無問題。